エコーライン九十九折地帯

All Japan Mountain Cycling in NORIKURA 2013

第28回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 参戦記(短縮コース)

2013年8月31日〜9月1日

日記

8/31() 吹くな風、呼ぶな嵐
乗鞍高原観光センター駐車場

今年から開催日が9月の第1日曜日になったらしい、乗鞍ヒルクライム。とりあえず9/1なら違和感はないか。毎度、ツールド美ヶ原やお盆旅行を終えて燃え尽きている時期である。それより台風が接近しているので、天気予報にやきもきしている。

体調は悪くない。予定より遅めの午後1時過ぎに松本市街地の自宅を出発し、今日は脚を使うな、とにかくゆっくり自転車を漕ぐ。時折の雨に悩みつつ、2時間50分弱で乗鞍高原の大会会場に到着した。キクミミモータースさんの仲間からステッカーを買い、ランドナーのドロヨケに貼っておく。少し道を下りて常宿の寿家へ。急ぎキャリアなどを外し、レースの準備を整える。

白い温泉にゆったり浸かり、チーム寿の面々と楽しい夕食、ご飯3杯。ぶっちゃけ自転車乗りには「何でも残さず食う」人は少なく、余りは喜んで「責任食い」させて頂く。食い過ぎだ。
続けて飲み会。自分は酒が苦手な分、手元にあるオツマミをひたすら食べ続けてしまう。それがフライドガーリックだった。なんかヤバい。

外は雷雨。

9/1() Don't you 位ヶ原
チャンピオンクラススタートのキクミミさん

未明までの大雨は止んだ。良く寝られたし、朝食も大盛りおかわり。しかし山は分厚い雲に覆われている。会場入りして、荷物預けも済ませる…。

アナウンスが掛かる。大雪渓あたりの路面が石や砂で埋まっており、例年は第2チェックポイントになっている位ヶ原山荘までの短縮開催に決まった。それでも走れるだけマシということか、安堵の拍手が湧く。あそこまでじゃ景色も大したこと無いし、宿願だった1:20'切り復帰が4年連続で失敗となる。そりゃあ落胆もする。いや、美ヶ原・鳥海からのシリーズ戦で順位をアップさせるチャンスではないか? ちょっと奮い立たせないといけない。
スタート時刻は各クラス30分繰り下げ。その間にスタッフの方々がコースの安全確保に努めてくれてるのだと思う。チャンピオンクラスの出発を見届け、筑波OBのN君に会う。

乗鞍エコーラインマップ短縮版

約1時間後の8時31分、我らがロードD1組も号砲を受ける。朝早くから会場入りしてる人って妙に遠慮がちで、あまり前の方に並ぼうとしない。結果、3列になるべき所が2列のままで、後ろの方がカオスだったりする。ともかく自分は前の方からのスタートで、序盤の工事箇所も渋滞にはまらず抜けた。だが、、、すぐに息が切れ、調子が上がらないままガンガン抜かれる。あれ? こんなにポジションを下げていいんだっけ。

…調整不良の言い訳をすれば枚挙に暇がない。その結果として、集合会場で3度もトイレに行くなど悪走フラグが立ちまくっていた。ギリギリまで呼吸を追い込んでいるのに、すごく重い自転車を漕いでるかのようにスピードが乗らない。空には時折太陽が顔を出す。

23分かけてようやく三本滝の第1チェックポイントを過ぎ、給水はスルーしたがもしやと思って苦し紛れにボトルの塩水を飲む。すると、ようやく脚に力が入るようになった。なるほど、自覚症状のない脱水状態だったのだろう。リズムを掴めばこっちのもの。マリアナの七面鳥のように撃たれまくった順位も、ここからは上昇に転じる。インベタ走法でライバルをなぎ倒していくのが気持ち良い。

このまま、最高所の畳平まで行ければなぁ。
九十九折地帯に入り、冷泉小屋が臨時の第2チェックポイントになっている。スポーツドリンクを頂こう。残り1km。呼吸がだいぶ苦しいので一旦落ち着かせるか悩んでいるうちに残り300m。しかも斜度が相当緩くなる。うおお、もう一人抜けるか? 右車線はもう集団下山が始まっていて狭い中、頑張る。

フィニッシュと同時に急ブレーキ! うわあすげぇ渋滞。あと少し遅れていたら、まともにゴールできなかったかも知れない。タイムは手元の時計(グロス)で58分19秒。公式(ネット)だともう少し早くなるが、ここは57分を切って通過しないと、仮に畳平まで行けても1:20'切りは難しかっただろう。また来年。…来年はあるのか。

ずっと人混み。ゴール後の待機スペースが足りず、下山による吐き出しも追いつかずといったところ。悪走に気落ちしていても、やがてチームの仲間を見つければ笑顔になれる。また荷物車より上の方まで歩いて行くと、ちょっとだけ景色が良い。その先は通行止。

猛虎四号さん

重装備をまとったが、さむいよー。下山は猛虎参號改め猛虎四号さんの流す六甲颪を聴きながら。今年はボーカロイド版も用意してあったが、キクミミさんとのセッション? は叶わなかったようだ。レース中は降らなかった雨が、下山時はぽつぽつ。ほぼ下りきった所で救急車が登場。ああ、今年もか。会場で記録証と天然水ボトル、菓子を受け取る。今年は西瓜じゃない。寿家まで下りてからキャリア取り付けなど帰宅準備。

下山で冷え冷えの身体に、宿の温泉が有り難い。カレーライスもぐもぐ3杯。昨晩、今朝、そして昼と、ほんとうにたくさん食べることができて幸せだった。これはレースのタイムより大事だから反省点とはしない。いや、体調悪化の原因になってたような…。名残惜しくチーム寿の面々と別れ、自走で松本市内への帰途につく。

スタート前の給水の重要性を知ったのが今回の収穫。あとは経験則で走力を考える場合、年齢による衰えを考慮に入れるべき身体になってきたかと。カッパで雨をしのぎつつ、トンネル街道を抜けて無事帰宅。

結果

公式リザルト(短縮コース)
時間
(全長15km 標高差890m)
0:58:05.972 (最速者0:39:17, 最終完走者2:56:40)
一般男子Dクラス 順位
(ロードレーサー36〜40歳)
172位 (/完走489名/申込601名中)
総合順位
(女子,MTB等含)
1177位 (/完走3672名/申込4,468名中)
他にショート完走39名/申込52名

シリーズ戦に関しては、高いパフォーマンスを発揮できた美ヶ原に比べ、鳥海が凡走、乗鞍が悪走になったので、相対順位を下げ続ける結果になってしまった。かろうじて半分より上? いずれまた、今年よりは良い成績を残せるよう頑張りたい。

2013全日本ヒルクライムシリーズ 第3戦終了時ポイント
蔵王P 美ヶ原P 鳥海P 乗鞍P 総合P 男子順位
獲得ポイント※少ないほど上位 --- 114 84 204 402 118
3戦以上参加者最大値 219 309 169 377 884 244

毎度の自転車載動画は、どのみちコース全編の紹介ができないので、ニコニコ動画版ではダイジェストでレースの様子を振り返る形にした。その方が見易い動画ではある。

ニコニコ動画:乗鞍2013短縮(5倍速ダイジェスト)
YouTube:乗鞍2013短縮コース(等倍速)

リンク

CPS写真のサンプル
JCA(日本サイクリング協会)
ツール・ド・美ヶ原やマウンテンサイクリングin乗鞍などの主催団体。
CYCLE PHOTO SERVICE
自転車スポーツ写真サイト。要ID。(右のサンプル写真)

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