集団下山

Gekisaka Tour de Utsukushigahara Bicycle Race 2011

ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会2011 参戦記

2011.6.19[]

経緯

ツールド美ヶ原マップ;全長21.6km標高差1,270m

出場レースの両軸を「長野マラソン」と「ツールド美ヶ原」としている自分にとって、長野マラソンが震災の影響で中止となった今年、ツールド美ヶ原はとりわけ大きな存在となった。しかし3月からの仕事とトレーニングの両立は途上にあり、体調だけは絶好だった先月の塩嶺王城10マイルマラソンでは去年より2分落ちという結果に終わった。自転車のトレーニングも怠け気味。一週間前のコース試走で「どうにか本番なら1時間30分を切れそう」という目処はたったが、ベストは望めないだろう。まぁ去年の富士登山競走以来クセになっていた呼吸困難症が回復しつつあるのは明るい材料だ。体重も体調も落ち着いている。
自転車は毎度、ブリヂストンのランドナー「トラベゾーン」。あちこちガタが来てるけど、ドロヨケ、ダイナモ、キャリア完備の実用スタイルは相変わらず。ただしリムを丈夫なタイプに換装したため車体が若干重くなっている。

大会は例年より一週間早い日程になっている。一度は出てみたい「乗鞍天空マラソン」も同様に日程変更になっており、また被っている。今年もあっちは出られないや。遠方から来る大勢の出場者にとっては、休日高速千円政策の終焉にギリギリ間に合ったことはラッキーなのかも知れない。

雨の前日受付

受付は大会前日の土曜午後のみ。休日出勤の仕事は半ドンで切り上げさせてもらう。天候は雨。レースに向けた整備を乾いた状態でしておきたいので、自宅から会場へは自転車は使わずジョギングで往復する。温泉街はどの宿の玄関にもスポーツ自転車が並んでおり壮観だ。さすがに震災の影響があり参加者は去年より500名ほど減っているが、それでも「いよいよ始まったんだな!」と気分が高揚してくる。あとは明日の天気がどうなるかな。スネ毛を沿って準備完了。
そういえば今回の参加賞には地元小学生の応援栞が入ってないなぁ。

日記

6月27日()大会当日

朝を迎え、舌炎を患ってる以外の体調は平凡。朝5時過ぎにnorikura1059さんが来て、代理受付で預かっていたゼッケン一式を渡し、ゆっくりといつも通りの納豆卵朝食を摂ってから出撃する。

心配していた雨は止んでいるが、どんよりとした曇り空だ。ゴール行きのトラックに下山用の荷物を預けると間もなく開会式。始めに東日本大震災の犠牲者に対し全員起立で黙祷が捧げられる。今でも時々夢に見るあの出来事。少し涙が出る。式が終わるとしばらく暇なので、ウォーミングアップとして野球場の周りをジョギングで2周しておく。これでいいや。ザバスゼリーやアミノバイタルゼリーを摂りつつ、自分のスタートは8時ちょうどだ。

チャリには新型の自作マウントでカメラを搭載し、30秒前から動画撮影を開始・・・ところがよく画面を見たら残り録画時間1:20となっている。やべぇ、先週撮った動画を消し忘れて、メモリカードの空きが足りない! 一旦止めて何とかしようとするが時すでに遅し。とにかく再録画を開始して、大焦りで号砲を迎える。仕方ない、そのタイムでゴールするしか・・・って無理だー。

浅間温泉街

顔面はたぶん真っ青になっているが、「経験上スタート時の混乱は好タイムのフラグ」と思い直して気を落ち着かせよう。信号を右折して駆け上がる浅間温泉街、沿道の応援が嬉しいじゃないか。坂はどんどんキツくなって、名物の激坂に至る。まだまだ序盤、無理せず登りましょ。押して歩きはしないけど。
もう少し進んだところで早くも2分後スタートグループの先頭に追い付かれ、間もなくnorikura1059さんにも抜かれる。ああ、美鈴湖まで持たなかったか。

地元子供太鼓の応援に右腕を振り上げて応えつつ第1チェックポイント20分25秒。ザバスリキッドでエネルギー補給しつつ第2チェックポイント38分10秒。さすがにレースとなると練習では出ないタイムで通過できるが、もう腰が痛い。ここから中だるみしないことが重要で、同時スタートのライバルと抜きつ抜かれつの展開。時おり陽が差すと木漏れ日が輝く、美ヶ原林道の樹林帯をただ登って行く。

中盤の難所「ストップ坂」に掛かると、ライバル達に離されだした。「おいおいお前ら、ここで脚を使いすぎだろう」と思いつつ呼吸を上げて追うが一向に追い付かない。フロントギアが弱気のローに落ちているし、どうやら脚が終わりかけている。ボトルのCCDドリンクをもってしても、最近低下しているスタミナという問題は克服できなかった。4分後スタートグループのハスタさんにも抜かれ、第3チェックポイント1時間11分44秒。

武石峰大下り

最後まで悔いのない走りを。最高のイベントがもうすぐ終わっちゃうぞ。個人的に「腰痛坂」と呼んでいる坂を登り切ると平坦や下りもある区間に入る。レース中いっときは晴れかけた天候もここでは霧。前後のクラスが入り交じってハイスピードバトルを繰り広げる、この豪快さが楽しい。

だが脚を使い切っていた私に、最後に待ち受ける登り坂でスパートをかける余力はなかった。またライバルに抜かされつつ、1時間25分56秒でゴールラインを越えた。これまで9回出場して5番目のタイムで、まさに凡走中の凡走。しかし何だろう、この走り切った感の気持ち良さは。完走のご褒美バナナを頂き、預けておいた荷物を受け取って着込む。結構寒い。

ゴール風景

カメラを確認すると、動画はやはり最後の5分間を撮ることが出来なかった。悔しいけど、どうせ視界が悪くて去年と大差なかったし、また来年に挑戦だ。あと一年は松本に居座るぞ。
レースを名残り惜しみつつ、慎重に下山を開始する。ランドナーに乗っていると懐かしがって声を掛けてくれる人がいるのは嬉しい。去年まで大会のシンボルだったレンゲツツジの花は、一週間早い日程の影響であまり咲いていなかった。会場まで下りると、今年は豚汁だけでなく温泉まんじゅうのサービスも加わった。これは良いアイデアだね。気に入った人はお土産に買っていくだろう。

帰宅してシャワーと昼食を済ませ、晴れて暑くなった会場に戻る。kinottyさんとだべりつつ、閉会式を眺めたり抽選会に参加したり。例の千円高速は猛烈な渋滞をも引き起こすため、早々と帰途についた人が多い。よって抽選に当たる確率は高いのではと期待したが、賞品はゲット出来ず。解散。

練習状況なりの結果でホッとはしたけど、これで満足するわけには行かないレース。来月以降に繋げていきたいが、とりあえず体を休めよう。

結果

公式リザルト
時間
(全長21.6km 標高差1,270m)
1時間25分56秒 (最速者1:00:00, 最終完走者3:32:20)
ロードレーサーの部 一般男子C 順位
(31〜40歳)
142位 (/完走460名/申込530名中)
総合順位
(61歳以上,女子,MTB,リカンベント含)
427位 (/完走1723名/申込1985名中)
他にジュニアの部完走34名/登録37名

動画については昨年同様に天候が今一つだった上、ラスト5分は録画が途絶えてしまった。一週間後にコース終盤だけ撮影をやり直し、それを繋げて動画サイトにアップしたけれど、不完全で残念。5倍速編を盛り上げる為のBGMも一部にしか付けなかった。
次回こそは好天になって欲しいし、撮影の成功も期したい。

ニコニコ動画:【自転車載】ツールド美ヶ原2011(5倍速)
YouTube:ツールド美ヶ原2011自転車載映像(等倍速)

リンク

CPS写真のサンプル
JCA(日本サイクリング協会)
ツール・ド・美ヶ原やマウンテンサイクリングin乗鞍などの主催団体。
TRI-X
トライアスロン専門サイトだがヒルクライムイベントのエントリーやリザルトも扱う。
CYCLE PHOTO SERVICE
自転車スポーツ写真サイト。(右のサンプル写真)

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