ここに書かれている内容は、生産終了したClass6タイプのFlashAir(型番:SD-WB008G)での例です。

Class10タイプのSD-WC008G、SD-WC016G、SD-WD032GにはFAT32ツールが使用できない可能性があります。

今回の目的は「FlashAirの無線機能を使う」のが前提なので、FAT32ツールの「format32.x」は使用しません。

Windowsで普通にFAT32フォーマットしたものもX68000で読めますが、同様の理由で使用しません。

東芝から提供されている「FlashAir Tool」の「カードの初期化」で初期化された状態のものをそのまま使います。(色々理由はあるのですが細かいことは省略します)

まずは「FlashAir Tool」の「カードの初期化」で初期化された状態のカードをX68000に接続し中身が読めることが前提になります。

とりあえず「askscsi.x」などを使って、正常にアクセスできるか試します。(以下、SCSI ID 6の場合)

※SUSIEなどは特に使用しません。 使っても使わなくても結果は同じです。

	・コマンド

		askscsi.x 6

	・結果

		Machine CPU	: 68060
		Machine ROM	: 1.5 97/05/29
		Interface	: External SCSI Interface Board (Mach-2) - ROM Level=6414
		ID		: 6
		Inquiry-Unique	: "ITGO    Powered by www.p1.04        "
				: (Lbender Lproduct        Lrevision)
		Inquiry-Device	: Direct Access Device
		Inquiry-RMB	: Unremovable
		Inquiry-Version	: ISO=0 ECMA=0 ANSI=2 (SCSI-2)
		Inquiry-Restype	: SCSI-2
		Block capacity	: $ED0000 (7584MBytes)
		Block size	: 512
		Cylinder size	: $3EF (by MODE SENSE)
		Sec/Track size	: $03F (by MODE SENSE)
		Number of Head	:   16 (by MODE SENSE)
		Format		: IBM-FDISK
				  $00	"Partition 1"      [Boot   Active] Start=$00004C Size=7583MByte
					 SecSize=$0200 CluSec=$0008  FATSec=$0022 FATCnt=$0002
					 RootDir=    0 MaxSec=$ECFFFF MediaID=$F8 FATSiz=$0000

Block capacity や Formatなどの内容が表示されなかったとしたら、そもそもSCSI機器がSDカードを認識していませんので見直します。

以上が全て確認できたら「FAT32ツール」のコマンドをいくつか使用してみます。

「X68000 LIBRARY」に存在するものは古いので、LeDA氏のHPから直接ダウンロードします。

 http://www.asahi-net.or.jp/~YY8A-IMI/20040913/x68/fat32/fat32.hed.htm


・SCSI-ID 6 のAirFlashのツリーを表示する

	・コマンド

		tree32.x 6:

	・結果

		6:\
		|-DCIM
		|   |-100__TSB
		|
		|-GUPIXINF
		|   |-CARDICON
		|
		|-SD_WLAN
		|   |-JS
		|


・SCSI-ID 6 のAirFlashのファイルを表示する

	・コマンド

		files32.x 6:

	・結果

		A-----  TEST.TXT
		----D-	DCIM
		--H-D-	GUPIXINF
		--H-D-	SD_WLAN
		-------- 1 File
		-------- 1 Directory

	 または

		A-----  TEST.TXT
		-------- 1 File
		-------- No Directory


・SCSI-ID 6 のAirFlashのルートディレクトリにある「TEST.TXT」をX68000にコピーする

	・コマンド

		acopy32.x 6:TEST.TXT TEST.TXT

	・結果

		以下のメッセージが表示され入力待ち

			6:\TEST.TXT    Copy? (Y/N) :

		「Y」を入力すると

			1個のファイルをコピーしました

		「N」で

			ファイルはコピーされませんでした

以上、になります。

ここまでが出来たなら、次はFlashAirにファイルがアップロードできる環境を構築する作業になりますが
まずはここまでができるか試してください。