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ワナカから車で約50分。 Matukituki 川 の2つの支流がひとつに合流する Cameron Flat がトラックの出発地。
ワナカからの日帰りトレッキングとしては Rob Roy Glacier が有名だが、こちらは極マイナーの氷河 Avalanche Glacier 眺望トラック。実際2回も訪れたけど、誰とも出会うことはなかった。一般的でない理由として、氷河のダイナミックさが Rob Roy に比べるとちょっと劣ることが挙げられるが、もっとも大きなのは Matukituki 川 を渡渉しなければトレッキングが始まらないからだろう。 |
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トレッキングは片道2時間足らず。復路も同じ道を戻ってくる。 Matukituki川 を渡り、East Branch(西側の支流)を上流に向かう。川の水は想像を絶する冷たさ。また深いところで、水は太ももまで達する。靴や靴下を濡らしたくなかったので、裸足にサンダル履き、ズボンをめくって川を渡った。これが失敗。氷のように冷たい水を裸足で渡るのは自殺行為だ。足元から脳天まで凍えつくような冷たさに顔を歪め、渡り終えた時はしばらく動けなかった。帰りは靴下を履いた状態でサンダルに替えて渡った。これだけでかなりましだった。靴下は替えを持っていって、惜しみなく履き替えるべきだった。 |
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川の向こうには牧草地が広がっている。広大な牛の牧場だ。当然その面倒を見る牧場主がいる。彼らはランドクルーザーで川を渡りその牧場にやって来る。よく見ると川を横切る道が出来ているのだ。その道が一番効率よく川を渡ることが出来る。実はそれに気が付いたのは帰りだったのだが。 Matukituki 川の西側支流のさらに小さい支流の一つが Glacier Burn である。そこまで牧草地を延々1時間。それから Glacier Burn の上流に向かって左の山に入っていく。 |
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ここから景色は一変する。NZの牧場や岩山を見てきた眼には、自然の木がたくさんある森の中は心が落ち着く。トラックは整備されているとは言えないが、踏み跡や所々にあるマーカーで迷うことはなかった。登りもそれほど急ではなく、30分で峠に出て、そこからは一気に川まで下る。時々響き渡る轟音が、氷河が近づいてきたことを意味する。目の前が明るくなり、Glacier Burn に出た。上を見上げると、遠くの山に氷河がぶら下がっていた。この川原がトラックのゴールである。適当な岩を見つけてそこでランチタイムにした。 | ||
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1日ぽっかり空いた日に、どこか歩くところはないかとワナカの DOC で入手したこのトラックの情報。静かにのんびりすごしたい時にはぴったりのトレッキングだった。 それにしても氷河を写真に撮るのは難しい。氷河の微妙な青い影や、ダイナミックさはなかなか写真では表現できない。タイミングよく氷河が崩れる瞬間に出会えてシャッターを切っても、出来上がった写真は滝のように見えるだけだったりする。百聞は一見にしかず。自分の足で歩いて実際に氷河を見るに限りますね。 |
★トレッキング レコード★ | |
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日付
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1998年9月28日(初回) |
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パーティ
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3人 |
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