@かずやさんからの質問
Q. マイボール、マイシューズを持っています。 リリースのときリフト感がありません。 ボールを落としているからでしょうか? よく、スパットと握手するようにっていいますが、 これがなかなか思うようにいきません。 なにかコツでもありますか?
A. 質問の内容からして、かずやさんはある程度ボウリングの経験があるようですね。
「リフト感」と言うのは、フックもしくはカ−ブボ−ルを投げる際に大変重要なものです。
ここで簡単に説明しますと、リリ−スの時の「手」と「ボ−ル」の関係は、実際には1.まず親指が抜けてから、次に2.中指・薬指が抜ける様になります。このとき、親指が抜けた後に「中指・薬指にボ−ルが乗っている」感覚のことをリフト感と言います。
これは極自然なことで誰しもがそうなっているのですが、1と2のタイミングをいかに長く取るか、言い換えれば中指・薬指だけでボ−ルを持っている時間をいかに長くするかによってリフト感が違ってきます。
「どうやったらボールが曲がるの?」の質問の中で説明している、理想的なフックボ−ルの回転をさせたい場合は、是非とも体得して欲しい技術の一つです。
手首が極端に外側に折れ曲がってしまっていると、中指・薬指にボ−ルが乗らないどころか、ボ−ルから3本の指が同時に抜けてしまって「ゴトンッ!」とボ−ルを床にたたき付けてしまいます。
中指・薬指にしっかりとボ−ルを乗せるための方法はいくつかありますが、一番手っ取り早い方法は「メカテクタ−」や「マング−ス」といった商品名のリスタイを使用することです。特に「メカテクタ−」は、ジュラルミンなどの金属製で手首が外側に折れ曲がってしまうことを嫌というほどに矯正してくれます。
しかし、「マング−ス」で\5,000前後、「メカテクタ−」で\15,000前後と高額であるため、そう簡単に試せる方法ではありませんね。そこで、私が日ごろ行っているリフト感覚を養う練習方法をお教えします。
左の写真を見て下さい。
人さし指の指先とボ−ルが当たるところに白いテ−ピングが貼ってあるのがわかると思います。これは、テ−ピングでなくても構いません。指先でそこを触っている感覚がわかるものであれば、ガムテ−プでも絆創膏でもいいんです。
そして、ボ−ルを持ってアプロ−チに立ったときから ボ−ルが手から放れるまでの間、このテ−ピングのザラザラ感を人さし指で感じていられるように意識して投げるのです。一度、ゆ〜っくりとボ−ルを投げてみて下さい。ボ−ルに触れている5本の指のうち、一番最後にボ−ルから離れる指が「人さし指」 であることが実感できると思います。
この練習方法のポイントは、次の4つです。
- 人さし指をしっかりと伸ばす。
- 手首が外側に折れ曲がりすぎないように、人さし指だけでボ−ルを支えるくらいに人さし指を意識する。
- 人さし指の指先でテ−ピングのザラザラ感を終始感じつつ、人さし指の付け根でボ−ルを押しだすイメ−ジでリリ−スする。
- くどいようだけど、最後の最後までテ−ピングのザラザラ感を指先で感じる。
最後まで人さし指に意識を持って投げているので、ボ−ルが手から放れたときには自然と「スパットと握手するように」なっている(しまっている?)はずです。初めのうちは、指先にタコが出来てきて痛いかも知れませんが、ボ−ルに回転がついてきたらしめたものです。
これに慣れてくると、ボ−ルを支えている指があたかも「人さし指・中指・(薬指)」の3本であるような感覚になってきます。と同時に、親指を抜くタイミングもコントロ−ル出来るようになってくると思います。
ちょっと文字ばっかりで読んでて疲れてしまったかも知れませんが (^_^;)、自分のスコアを1ステップ上に持っていくには良い練習方法だと思いますので、是非試してみて下さい。(^^)
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