Broadband Edge!

未来はやってくるのか?
Bフレッツ/ニューファミリータイプを申し込んでから開通するまでのアレコレ。


2003年6月中旬
申し込み

そんなこんなで光ファイバーを引こうと決心した訳だけど、実は自分が住んでいる地区でも2002年から光ファイバーを引くことは出来た。NTT東日本のBフレッツである。

しかし、どうして早々と光ファイバーに切り替えなかったかと言うと、やはり初期費用や月々の料金の高さが障壁になっていた。いくら「高速に通信を行いた〜い!。ブロードバンドを満喫した〜い!」といっても、仕事で使うわけでもない趣味のインターネット接続環境に月々1万以上かけるのはどうだろう?という考えがあったからだ。

しかし、ここに来て状況が変わった。ニューファミリータイプの値下げ、そして長野県内のみで行われた「工事費無料キャンペーン」である。

大手のプロバイダでは既に珍しくなくなった工事費無料キャンペーンであるが、それらのキャンペーンと違うのは、プロバイダが工事費を持つのではなく、NTT東日本長野支店が持つという点である。現在NTT東日本は工事費半額キャンペーンをやっている(というか期間がずーっと延長され続けているので事実上半額が正規の値段っぽくなっている)が、残りの半分をNTT東日本長野支店が持つので、実際に利用者が負担する金額はゼロ。わざわざ大手プロバイダのキャンペーンに乗らなくても、今まで使っていた地元のプロバイダのままで初期費用を浮かせる事ができるわけだ。イカスぜ!NTT東日本長野支店!。
(ちなみにこのキャンペーンの期間は2003/5/1〜7/31で、現在は終わってます。)

そして、早速116へ電話。Bフレッツ/ニューファミリータイプを申し込んだ。オペレーターの話によれば、「申し訳ございませんが3ヶ月程度お待ちいただいておりますので、開通は9月中旬頃になります。」との返事。光ファイバーの工事にはとにかく時間がかかるという噂は以前からネット上で見て知っていたので、そのまま素直に受話器を置いた。


2003年9月中旬
ご近所での光ファイバー敷設状況

来ない・・・電話が来ない・・・。忘れられたのだろうか?。
いや、初期のヤ○ーBBじゃあるまいし、そんな事はないはずだ。
オレは待ち続けた。

で、ただ待ってるのもなんなので、自宅周辺の光ファイバーの敷設状況を調べてみた。調べると言っても車での通勤中や、どこかへ出掛ける時に、電柱の上に青いテープの巻かれた線がないかどうかとか、光クロージャが無いかどうかを見るだけなんだけど・・・。(^^;
(光ファイバーは他の電線と区別するためか、電柱の上では青いテープに巻かれています。)

結果としては、「無いわけじゃないけど、少ない。」という感じ。
国道沿いの人口密集地では比較的普通に見られる光クロージャも、自宅がある標高が高めの所まで来るとメッキリ少なくなる、しかし、既にBフレッツを引いている家があるらしくチラホラと見かけるような状況だ。

また、インターネット等で調べて見ると、都会の方では人口が密集しているせいか、光ファイバーが地下から地上へ立ち上がる電柱(いわゆる「き線点」というヤツ)が自宅の近くにあるというケースが多いようだが、ウチの場合は家からかなり離れた場所にその電柱があった。

最近、電柱の上のクロージャとか光ファイバーを見るたびに「エヘヘ・・・」と笑みを浮かべてしまう危ないヤツになってしまった。徐々にダメになってきてるかも、オレ。(←既に十分ダメです)
これは既に「光中毒」「ファイバー中毒」とでも言うのだろうか?。


2003年10月上旬
工事日の問い合わせ

我慢が出来なくなったので、NTTに問い合わせをしてみました。
そして折り返し、NTT-MEの担当者から電話。

オレ:「あのー6月中旬に申し込んで9月中旬に開通予定と言われたんですが・・・」
担当:「・・・本当〜にスイマセン!。現在工事が大変込み入っていまして、工事業者側で光ファイバーが足りないような状況なんです。ホント、お待たせして申し訳無いのですが、具体的な工事日程が決まりましたらお知らせ致します。本当に申し訳ないです・・・!。」
オレ:「あっ、はい、分かりました。では、ご連絡お待ちしてます。」

実際には、もう少し長いやりとりがあったのだが、NTT-MEの担当者は終始申し訳なさそうな腰の低い喋り方をしていて、聞いてるこちらの方が申し訳ない気持ちになるくらいだった。明るい声と笑顔で、待つことを伝えた。(電話だから顔は見えないんだけどさ)

別にひきつった笑顔ではない。本当の笑顔だ。どの業界でも「表向きは大々的なキャンペーンをやっておいて裏では全然体制が整っていない」というのはよくある話だ。「現場と営業は仲が悪い」と言われるけれど、それと同じ事がNTT内部でもあるのだろう。以前PC関連のサポートの仕事をしていた自分には他人事とは思えず、「いつまで待たせるんだ!」と言う気にはなれなかった。


2003年10月中旬
工事延期の電話

数日後、再度MTT-MEから電話が入る。

担当:「誠に申し上げにくい事なのですが、お客様の所まで光ファイバーを敷設するまでにあと1ヶ月程度かかってしまう予定でして・・・本日はそのご連絡を・・・。ホント、申し訳ないです・・・。」

具体的には、11月下旬まで待たなくてはならないらしい。
普通の人ならちょっと怒るかもしれないが、オレは怒らない。(笑)
なぜならウチの家は、割と標高の高い所にあるのだ。

1つ前のページにも書いたが、ウチの家は線路長が5.6km。道路に沿って電話線が引かれているわけではないが、電話局まで道なりでだいたい5.6kmある事になる。
しかも周囲の家には若者が少なく、今後自分以外にどの程度の世帯が光ファイバーでの接続を希望するのかさえ分からない。(^^;
いずれにしても、できれば光ファイバーなんて引きたくない所まで引いてくれるのだ。黙って待つしかない。


2003年10月下旬
電柱まで光ファイバーが来た!

当初の予定よりも2ヶ月以上遅れる事がわかって、正直言ってちょっと落ち込んでいた所に、事件が起きた。

ウチの前の電柱まで光ファイバーが来たのだ。(←思わず全部赤文字にしてしまった)

先日のNTT-MEの電話では、「電柱に来るまでに1ヶ月かかる」と言っていた。それが、電話の後、数日で電柱まで光ファイバーが来てしまったのだ。

朝日に照らされた光ファイバーとDクロージャは眩しかった。
未来が一歩一歩近付いてきた感じだ・・・。(大袈裟)

・・・で、以下が電柱まで来た光ファイバーの様子。

(画像はクリックすると拡大します)

電柱の上で巻かれた光ファイバー。

水色のテープ(というかスパイラルチューブ)の中に巻かれている部分と、裸になっている部分がある。

まだどこから引き込むか決まっていないため(オレは決めてあるけど)、余分を長めにとってあるようだ。

Dクロージャの拡大。

この写真を見る限りでは、このクロージャにどのような役割があるのか、どこから光ファイバーが入ってどこから出るのかは不明。

この状況で再度、き線点の電柱から自宅までの光ファイバーの敷設状況を確認。
電柱上のクロージャ(いわゆるAOクロージャ)からは、ウチへ伸びているファイバーが1本と、他の地区に向かっているファイバーの合計2本だけ。・・・寂しい。


2003/11/04
改めて工事料金を確認

実はここ数日、気になっていた事があった。

6月中旬に申し込みをした時、工事費無料キャンペーンの適用期間として「申し込みの期間」と共に「開通日」の制限があった事も思い出した。
つまり、「申し込みを○月×日までにすると同時に、開通も○月×日までにできないと無料キャンペーンの適用にならないよー。」というヤツである。

そして、116に電話。

オレ:「あのー工事費無料キャンペーンの申込期間中の6月中旬に申し込んで9月中旬に開通予定と言われたんですが、私の場合はいつまでに工事が終われば無料になるんでしょーか・・・?。」
116:「あ、えーっとですね、お客様の場合は10/30までですね・・・。」
オレ:「・・・あ、えーっと・・・もうダメって事ですか?。(滝汗)」

オイ・・・過ぎてるよ。もう11月だよ。
116のオペレーターの方も、ちょっとマズイ事を言ってしまったと感じたらしく、すぐにこう返した。
(↑いや別に間違った事は言ってないんだけどね)

116:「あっ・・・そういたしましたら、こちらで確認いたしまして、折り返しご連絡差し上げます。ご連絡先は以前にお伺いしている携帯の方で宜しいですか?。」
オレ:「はい、結構です。・・・9月中旬に開通予定と聞いていたので、無料キャンペーンが適用されると思って申込みをさせて頂いていたので・・・、宜しくお願いします。」

そう、今になって思い出した。
6月中旬に申し込んで、10月末がリミット。申込みをした時は、まさか4ヶ月半以上も待たされるとは思っていなかった。あの時は9月中旬の開通予定と聞いて、完全に安心しきっていたのだ。

このまま工事費は有料(というか現在NTT東日本がキャンペーンを行っている半額)になってしまうのだろうか?。・・・不安は募る。
NTTのオペレーターの方が担当部門にうまく掛け合ってくれる事を祈った。


2003/11/05
工事料金についての回答

昨日の質問に対する回答は結局、昨日のうちには来なかった

で、今日改めて問い合わせ、NTTから「工事が遅れているのはウチのせいですから、無料でやらせて頂きます。」との嬉しい返事。そう来なくっちゃ!。(^^)

それと併せて、改めて11月下旬まで開通できない事を告げられた。今回は料金について問い合わせただけで、工事日についてはもう了承していたのだが、でもやっぱりダメ押しされるとツライなぁ・・・。>11月下旬

電柱までファイバーが来ているのに、あと2週間待たされるものヘンな話ではあるのだが、おそらく電話局側の設備が出来上がっていないのだろう。じっとガマンだ・・・。


2003/11/30
導入前の余計な心配事とか

まだ連絡が来ない・・・。Bフレッツが来ない事によるストレスで、かなりヤバいです。精神状態が。(笑)

実は2週間程前(2003/11月中旬)に、「家の前の電柱までファイバーが来ているのに、どうしてなかなか開通しないのか?。」という話を電話でしたのだが、き線点から電話局までのファイバーの敷設が完全に終わっていないのがその理由という回答を頂いた。
「腹が立つ」とまではいかないものの、家に送られてくるフレッツADSL/Bフレッツの勧誘のDMや、NTTのTV-CFを見る度に「はぁ〜」というタメ息だけが出る毎日です。(^^;
せめて年末までには来てくれよぅ・・・。(切実)

ここ最近、「本来は途中で分岐してなきゃいけないはずのBフレッツニューファミリータイプが実は分岐してませんでした。」とか、「Winny利用者が逮捕」とか、いろいろありましたね。前者はどうでもいいんですが(オイ・・・)、後者は結構考えさせられるものがあります。

確かにPeer to Peerというテクノロジーは面白いと思いますし、芽を摘んではイケナイとは思いますが、実際、WinMXやWinnyの利用者の大半は違法コピーを目的に利用しているケースがほとんどでしょう。これを書いている自分だって、光ファイバーが来たら、MXやnyで「アレやナニなファイル」を超高速でサクサク手に入れたいと全く思っていなかったと言えば嘘になります。「ファイル交換ソフト利用者の大半が違法コピー目的だなんて、どうしてオマエにそんな事がわかるんだ!。」と言われそうですが、これはもう周知の事実。このあたりは利用者が一番分かっているのではないでしょうか?。

Bフレッツの導入という本ページの趣旨から、ちょっと話が反れてしまったように思いますが、ここで私が問題にしたいのは著作権の侵害うんぬんよりも、上記のようなファイル交換ソフトの利用による爆発的なトラフィックの増加、それによる帯域の圧迫と他ユーザーへのシワ寄せです。
いや、もちろん著作権の侵害も(というか、その方が)大きな問題ですが(笑)、これは半年前にBフレッツの申込みをした時から気になっていた事です。

インターネット黎明期、ユーザーの増加と共にプロバイダ側のバックボーンが追いつかずに速度が出ないという問題があり、その後はユーザーの回線速度に対してバックボーンの回線速度が潤沢になった時期を経て、最近では高速ADSLや光ファイバー等の高速なアクセスラインの普及によって、またもバックボーンが圧迫されるという状況が発生しています。
本来なら「そんな事しらねーよ。プロバイダ側の企業努力でバックボーン太くしろよ!。」となるわけですが、ヤフーBBの登場や光ファイバー接続サービスの値下げ等で末端ユーザーのアクセスラインが高速&安価になってきているのに対して、プロバイダのバックボーンの整備コストはそれと一緒に下がってきている訳ではありません。地方のプロバイダではバックボーンが100Mbps程度の所も多いですし、仮にギガビットのバックボーンを持つ大手のプロバイダでも、会員の接続方法がナローバンドからブロードバンドに替わる事で回線が圧迫されている所も少なくないのでは?、と考えられます。

問題はファイル交換・共有アプリケーションとその他のアプリケーションでは、その消費する帯域や時間の差がケタ違いに大きいという事でしょう。いくらOSのセキュリティーパッチが肥大化したりストリーミングコンテンツを楽しむ機会が増えたとは言っても、個人が数十〜数百メガバイトのファイルを何時間(何日間?)にも渡って転送し続け、しかも下りだけでなく上りの帯域まで消費するというシーンは、通常のアプリケーションや通常の利用形態の中では、そう多くは無いと思います。大きめのフリーソフトでもせいぜい数メガバイト〜数十メガバイト程度ですし、ストリーミングでも3〜5Mbps以下のものがほとんど、しかも長時間なコンテンツは現状ではあまり見かけません。

こんな偽善的な事を書くと「貴様はACCSの手先か!」とか言われそうですが、別にそういうわけではありません。ただ、たまには逆の立場に立って考えて欲しいというだけです。

ファイルのダウンロードやストリーミングコンテンツの視聴中に回線速度が突然細くなってデータの転送が滞ってしまった。その原因がMXやnyでの著作権侵害の恐れのあるファイルの交換だとしたら・・・。
余程、気持ちに余裕のある人で無い限り「まっ、しょうがないか・・・。」とは思えないでしょう。

止めてくれとは言いません。ちょっと帯域を絞ってくれればいいのです。(^^;
限りあるバックボーンの帯域。またいつか「バックボーンが太すぎる」と言える時代がやってくるまで、皆さんで譲り合って使っていきましょう。

・・・でも、「開発者の自宅も家宅捜索」ってのは、ちょっと違うような。(汗)


2003/12/02
再度工事日の問い合わせ

12月に入っても連絡なし・・・。11月下旬に開通予定のハズだったのに・・・。(泣)
で、待ちきれなくてまた電話してしまった。

オレ:「あのー、その後の進捗状況はどうなってますか・・・?。」
担当:「うぅぅ・・・本当に申し訳ないですぅ・・・。こちらで再度スケジュールを確認して折り返し電話致しますので〜。(泣)」

なんだかなー。(^^;

数分後、折返し電話が入り、「12/23までには開通できる。それ以降にズレ込む事は無い。」との回答をもらう。こちらの12月中の休みの日を伝えて、出来るだけ早く工事をしてもらうようにお願いして電話を切った。
今まで、「絶対にこの日までに開通できる」と言われた事は無かったので今度こそは多分大丈夫かな・・・。(汗)


2003/12/12
工事日決定!&電柱の異変

ついに、MTT-MEから工事日が決定したとの連絡が入る。(^^)
工事日は12/23の午前中に決まった。当日は工事の様子をデジカメに収めたいので、電池を充電しておかないと・・・。(<オイ)

さて、仕事を終えて軽い足取りで家に帰ると、家族から「なんか今日の昼間に工事の人がウチの前の電柱に細工していったよ」と告げられた。
翌朝電柱を見てみると、丸く巻かれていた光ファイバーが電柱に貼り付けられたように固定され、末端がDクロージャの右下に入っている。なんだか不思議な固定方法だ。

しかし、余分な光ファイバーがこういう形で電柱に固定されているのは見たことがない。工事までの一時的な固定なのか、それとも今後もずっとこのままなのかは不明。
この程度の曲げなら全然問題無い事は知ってるけど、「大丈夫なのかな〜」と、ちょっと心配になってしまった。(^^;

(画像はクリックすると拡大します)

電柱に固定された光ファイバー。

その末端がDクロージャの右下に入っている様子が見える。


2003/12/13
ブロードバンドルーター購入&ご近所での光ファイバー敷設状況(その2)

光ファイバー環境への移行を前に、ブロードバンドルーター(NTT-ME/MN8300)を購入。

実は今までウチにはルーターが無かった。今までも自分のPCと親のPCを同時にインターネットに接続することはあったが、それは自分のPCを介して親のPCを接続して実現していたため、仮に親のPCだけを使いたいという場合でも、わざわざ自分のPCの電源を入れなければならなかった。これは結構不便だし、何しろムダに電気代がかかる。(^^;
じゃぁどうして今までブロードバンドルーターを買わなかったかというと、親のPCをネットに接続する機会が少ないので、ルーターを買うほどでもないよなぁ〜と考えていたからだ。
しかし、光ファイバー環境になることで家族内でのネットの利用が進むのではないかと勝手に考えて(笑)購入を決定。それ以外にもルーターを通してPCを接続した方が通信速度が速くなる(事が多い)というのも理由の1つだ。

適当にフィルタリング等の設定を済ませて、とりあえず現在使用中のADSLモデムに接続してみたが、ちゃんと不正なパケットをブロックしてくれている(当然だけど)。また、自分のPCの電源をわざわざ入れなくても、それ以外のPCからネットに接続できるというのも、別に特別な事ではないかもしれないが結構快適だ。
こんな事ならもっと早く買えばよかった・・・。

さて、そのルーターを買いに行く途中に、ご近所の光ファイバーの敷設状況を改めて確認してみた。こんな田舎で光ファイバーを引くような物好き(笑)はウチぐらいで、前回9月中旬に調べた時と状況と大差無いと思っていたのだが、調査した結果は驚くべきものだった。

こんな田舎なのに、光ファイバーやAOクロージャが異様に増殖しているのだ。(笑)

まずウチに届いている光ファイバーが地上に立ち上がっている電柱(き線点)から追って見ていくと、途中でウチに向かっているファイバーとは別にもう1本のファイバーが別の方向へ伸びている。更にそのファイバーを追いかけていくとその先で更に2つに分岐し、そのうちの1本はもう家が無くなるような人里離れた場所まで伸びていき、残るもう1本も畑のど真中まで伸びていた。いずれもウチより標高が高い場所だ。1つのき線点だけでこのような状況で、それ以外のき線点からのものも含めると、ファイバーやクロージャが「至るところに」存在するといっても過言ではない。

ただこれらのファイバーの先端にはAOクロージャがついているものの、その先は分岐していない。つまりその近所にまだ申込者がいない(先を見越してとりあえず引いてある)か、申込はあるが工事が間に合っていない状況であることが考えられる。
しかしいずれにしてもこんな田舎まで光ファイバーが行き渡っているのである。都会と比較すれば密度としては低いかもしれないが、比較的若者が少なく、高齢者だけの世帯も多いと思われるこの地区にこれだけの光ファイバーとクロージャが存在するのは凄い。

・・・恐るべし、NTT東日本。


2003/12/19
工事業者からの電話

そして遂に工事業者(日本コムシス)からの連絡が入る。
嗚呼・・・もう未来は目の前だ・・・。(大袈裟)

コムシス:「どうも!、隆樹さんですか?。実は12/23の工事の前に、明日12/20あたりに電柱から軒下までの工事を済ませる事も可能なんですが、いかがなされますか?。」
オレ:「あ、そうなんですか?。では、お願いします。」

最終的に開通するは12/23でも、それまでにジリジリと進む途中の状態を見るのも悪くはない。
しかし、次の瞬間、コムシスの担当者は凄い事をのたまった。

コムシス:「もし宜しければ、そのまま宅内(部屋の中まで)の工事も済ませて、そのままお引渡しという方向もアリですけど・・・。」
オレ:「えっ?、あ・・・いぃっ・・・?。」

どうやらスケジュールが空いたらしい。当初の予定よりも早めに工事が出来るらしいのだ。
でもオレ、明日(土曜日)は会社だよ・・・。
これほどまで休日出勤というものが憎く感じた事は無い。12/23から、たかだか3日早まるだけだが、週末に開通するシアワセというのは何事にも替え難い。

オレ:「すいません・・・、全部12/23にやってください・・・。」

オレは奥歯を噛み締めながら、静かに携帯を閉じた。
・・・もっとも、今プロバイダに「明日開通なんで速攻でプラン切り替えて下さい」ってのも無理な話だから、いずれにしても23日まではダメなんだけどね。

でもインターネットには接続できなくても、フレッツスクエアとか(・・・以下略)


2003/12/20
屋外の工事

そんなわけで、宅内工事は12/23に延期(というか本来の日程のままに)してもらったんだけど、屋外の工事(軒下まで)は今日やってもらってもOKとの話にしていたので、午後に工事業者の方が来て電柱から軒下まで光ファイバーを引いていった。末端はかなり余裕をとってあり、宅内工事の際にかなり余ると思われる。ちょうど自分の部屋の前の軒下まで来ているので、窓を開けると目の前に巻かれたファイバーが見える。手が届きそうで届かない。(笑)

10月下旬に電柱までファイバーが来た時もそうだったけど、今回も工事の様子を見れなかったよ・・・。(平日で会社に居たから)

さぁ、あと2日だ。

(画像はクリックすると拡大します)

Dクロージャの右下から家に向かって光ファイバーが出ているところ。

形状は3芯のフラットケーブルに見える。おそらく両サイドが補強用の線で、真ん中が光ファイバーだと思われる。

家の軒下で巻かれている光ファイバー。

右下に見える先端にはゴムのキャップが被され、テープで留められている。


2003/12/23
宅内工事&祝!開通!!

半年前からずっと待ちわびていた工事日が遂にやってきた。
今日は朝から快晴。まるで今の自分の心の中を投影したような、澄み切った青空。(大袈裟)

前日に電話があり、「朝9:00〜9:30頃に伺いますねー」との話だったので、それまでに身支度を整えておこうと思ったのだが、30分も早く来たのでちょっと焦った。(^^;
工事には2人が来て、1人が外の工事、もう1人が屋内の工事を担当するようだ。

玄関にONU(終端装置。ADSLで言うモデムみたいなもの。ちょっと違うけど。)が置かれる。待ちきれないオレは工事の人の目を盗んで箱を持ち上げて重さを確認してみたり。(バカ過ぎ)

(画像はクリックすると拡大します)

ONUの入っている箱とか、その他もろもろ。

箱には「FX-ONU-E/FX型光加入者線終端装置」と書かれている。
末尾の「E」は、「E-PON」の「E」なんだろうか?。

黄色い細い線は、この後、外からの光ファイバーとONUを接続する時に使う光ファイバー。


外でいろいろやっているうちに、室内では光ファイバーを柱に固定するためのモールを両面テープで貼り付けていく作業を行う。ウチは光ファイバーを引き込む位置からPCまでの距離が近いため、それほど長い距離ではない。天井近くの高い位置から引き込んだ光ファイバーをPCのある高さまで下ろすまでの距離だけなので、モールの長さは1.5mくらい。

で、ここで問題発生。光ファイバーの引き込みは、元々電話線を引き込んでいる穴を使おうと思ったのだが、電話線が太すぎるために、光ファイバーが通らない。(汗)
そこで、電話線を切るという強行に出た。もう自分の部屋ではアナログの電話線は使う予定は無いし(もともとISDNを自分の部屋で独占的に使う為に引いたのだがデータ通信用途で使う事がほとんどで普通の電話用途としては今までもあまり使わなかった)、今後、親がこのアナログ回線を使う為に別の部屋へ引き込み直す予定だったので、問題は無い。

電話線を切って抜いた事で、光ファイバーはスムーズに室内に入り、そしてONUとの接続を行う。外から来たケーブルとONUからのケーブルは、メカニカルスプライスというもので接続される。

接続の最中、

オレ:「コレが噂のメカニカルスプライスってヤツですね。」
コムシス:「おぉ〜!良くご存知ですね。」
オレ:「この日までに余計な知識を溜め込んでしまいまして(^^;・・・ところで溶着はもう使われないんですか?。」
コムシス:「宅内工事では使わないですねー。外の工事では使いますけどね。」

といった、どうでもいい会話が続く。(笑)

溶着というのは光ファイバを溶かして接続する方法なのだが、手間がかかる。それに対してメカニカルスプライス(通称メカスプ)は簡単に接続できる方法らしい。詳しくは知らないが、接続したい2本の光ファイバーを向かい合わせて、周りから金属の金具で押さえるようにして接続しているように見える。

メカニカルスプライスによる光ファイバーの接続。

外から来たファイバーと、ONU内部へ接続するまでのファイバーの間を接続している。接合部分の太い所(金属部分)は、ONUの中にピッタリ収まるようになっているため、工事後は、外から来ているケーブルがそのままONUに入っているように見える。

ONU(Optical Network Unit/回線終端装置)

この装置で光ファイバーの中を通ってきた光を、PCに接続できる電気信号(100BASE-TX)へ変換する。

かなり安っぽい作りだが(笑)、デザインはそれほど悪くない。欲を言えば、正面からでもランプの状態が見えれば良かった。(ランプは写真の通り側面に付いている)

ONUを背面から見たところ。

出ている線は、上から電源ケーブル/光ファイバー/PCへ繋がるLANのケーブル。光ファイバーは自由に抜き差しが出来ないから仕方ないとしても電源ケーブルが自由に抜けないのは謎。多分「ファイバーの長さが決まっているからONUの設置場所や電源の供給場所も変更する機会は少ないだろう」という考えなのかもしれない。

ONUの中の光ファイバーの様子。

光ファイバーが左下から入ってきて、簡単に抜けないように白いプラスチックの部品で固定されている。青い細い線が被覆が剥がされた光ファイバー。ぐるぐると反時計回りに巻かれた後、上に見える青いコネクタで接続されている。巻かれている下に見える横長の黒いものは、外からのファイバーとONUへの接続用ファイバーがメカニカルスプライスで接続されている部分。

接続部分の拡大。

「100BASE-FX」という文字が見える。100BASE-TXの光ファイバー版と考えれば良いのだろうか?。


接続の後、遂にお待ちかねの速度チェック。工事業者の方はWindows2000のノートPCでテストを行っていた。スペックやレジストリチューンが施されているかどうかは不明。

工事の人も、オレがマニアだと分かったのか、あるいはマニュアルに「お客様に速度を見せる」というのがあるのかわからないが、計測中の画面をわざわざオレの方へ向けてくれたので写真撮影が楽だった。

フレッツスクエアでの速度計測。

結果は68.58Mbps。
・・・はぁ・・・たまんねぇ。

単純計算で、今までの約100倍の速度で通信が出来ている事になる。


速度チェックが終わると、あとは所定の用紙にサインをして工事完了。工事業者の方はそそくさと帰っていった。この間、およそ30分足らず。
半年待った割には、工事は一瞬で終わってしまった。今までに外の工事がジリジリと進んでいたのがその理由だろう。

・・・で、その直後、問題は発生した。

工事が終わった後、5分も経たないうちに、1台の運送業者のトラックが家の前に停まった。

運送業者:「ちわー!。NTTさんの荷物を取りに来ましたー。」

そう、要らなくなったADSLモデムの引き取りに来たのだ。工事はついさっき終わったばかりなのに・・・あまりに早すぎる。NTTが運送業者を手配したタイミングが早すぎたのか、あるいは妙な所で連携が取れているのか、それとも単なる偶然なのか。
オレは慌ててモデムを箱詰めして運送業者に渡す。この時、慌てたあまりにモデム付属のLANケーブルを入れ忘れたり、自分持ちの電話線を入れてしまったりして、結局後で運送業者へ出向いて梱包し直す事になる。こんなことなら運送業者が来た時に落ち着いて梱包すればよかった・・・。(泣)

Bフレッツの宅内工事も比較的早く終わったが、フレッツADSLとの別れも突然訪れた。それも余韻に浸る暇も無い程に。
いずれにしても、これでメタル線生活とはお別れである。

しかし、トラブルはそれだけではなかった。自分のミスで、プロバイダ側でのフレッツADSLからBフレッツへのプランの変更が正常に完了していなかったため、インターネットに接続できなかったのだ。(笑)
仕方が無いので、しばらくはフレッツスクエア内のコンテンツを見ていた。インターネットへの接続は夕方から可能になった。

・・・もう電話局からの距離に悩むことも無い。稲妻が光っても接続が切れる事も無い。
オレは遂に、真のブロードバンド環境を手に入れた。

こんにちは、光ファイバー。
さようなら、メタルケーブル・・・。


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