SUV Edge!

燃費向上計画3
(株)テクトムの燃費マネージャー「FCM-2000 A2」の使用感など。
(2006/06/13)


・・・で、実際どうなのよ?。

何か燃費ネタばかりで、申し訳ない。
しかし、自分がフォレスターに乗っている時に最も気になり、また最も楽しみながら取り組んでいるものの1つが「省燃費」なのは事実。

・・・そんなわけで、燃費マネージャーを購入してそろそろ1年が経過しようとしている今、「ぶっちゃけ燃費はどうだったのか?」をまとめてみたいと思う。

このページしか見ていない人のために改めて書くと、自分の車は富士重工業のフォレスターXTで、ミッションはマニュアル(実は今時マニュアルなんです・・・)。
カタログに記載されている10・15モードの燃費は13.0km/Lだ。

フォレスターXTはターボ車で、最高出力は220PS。
はっきり言って燃費をムチャクチャ意識した設計ではないことは明らか。

しかし、「ターボ車だけど燃費が良い」(≒燃料代があまり気にならない)というのは、自分にとっては快感だ。

「普段は燃費が良いけど、イザという時に踏み込めばガンガン走ってくれる。」・・・なんかそういうのって、凄くかっこいいと思う。

また、最近はガソリン価格の高騰のせいか怪しげな燃費向上グッズが溢れているが、こういったグッズに頼らずに自分の努力次第で燃費がどこまで向上できるのかをヤラセ無しで本気で試してみたいという思いもあった。

以下は、その結果である。


短距離(夏季)

約9.5〜10km/L

前にも書いたがこの「短距離」が、かなりのクセモノ。
具体的な測定条件を挙げると、これは会社への通勤で、距離が往復で12km、そして高低差は100m近くある。燃費マニアの方なら分かって頂けるはずだが、距離が短くて高低差があるコースは燃費には最悪なのだ・・・。(泣)

理由は2つあって、1つはエンジンをかけた直後は燃料の噴射が濃いため、そしてもう1つは上り坂による燃費の悪化を下り坂の燃費の向上で相殺できないため。
ある意味、自宅と会社の往復は、悪い条件が重なった状況とも言える。

燃費マネージャー導入前は7〜8km/L台だった事もあったが(左記は満タン法で計測)、それは会社に遅刻しそうな時にアクセル全開でエンジン回転数を高めで運転していた時が多かった気がする。(←早めに家を出ろよ)
それと比較すれば、運転の仕方に気を遣う事で確実に燃費は向上しているものの、この結果には正直満足できない。仕方無いといえば仕方無いし、世の中のフォレスターXT乗りの人の中にはこれよりも遥かに燃費が悪い人も多いので、決して悪くはない数値のはず。

でも通勤だけで使っていても10km/Lを超えるのは一つの目標だったのになぁ・・・。
っていうか、家から会社までが平坦な道だったら、絶対に自転車で通うのに・・・。


短距離(冬季)

約8〜8.5km/L

上記と全く同じ条件で、冬の場合はこの結果になります。
これに関してはもう何も言う事はありません。

気をつけて運転しても燃費がここまで悪くなる理由は、上記の「距離が短くて高低差がある」に加えて、エンジンをかけた直後の燃料の噴射量が夏季よりも多いこと、そして路面の凍結や積雪によるスリップ事故を防止するために運転がノロノロになる・・・等が挙げられます。

これはもう、どんな燃費向上グッズを使ってもどうにもならないと思います。この数値が100%確実に誤差の範囲とは言えないレベルで改善されるなら、コンデンサーでも何でも取り付けます。(笑)


短距離+α

約10〜11km/L

短距離+α・・・って何?って人もいるかもしれません。

上にも書いたように、自宅から会社までの間で燃費を測定すると、あまりにも条件が過酷(笑)なため、あまり面白い数値が出ません。そこで休日に買物に出かけたり近所を少しドライブした時など、通勤よりも走行距離が長い時の数値を出してみました。
具体的な条件としては、距離は通勤の数倍程度(50km前後)で、道は比較的平坦です。

これはソコソコ満足できる数値です。
おそらくこれが、本来のフォレスターのパフォーマンスなのでしょう。
走行距離が伸びるほど燃費も向上して、50km以上走れば11km/L台の中盤まで伸びる事もあります。


長距離

14.5km/L(最高記録)

10・15モードの燃費を1.5km/Lオーバー。
一言で言えば、エクスタシー。(笑)

具体的な条件は、往復400〜500km程度のドライブ。高速道路は一切使用せずに全行程で一般道を使用。走行した時間は渋滞を避けるために夜間が中心。

自分は長野県中心部の山に囲まれたところに住んでいるので、「海を見たくなった」と思い立って車を走らせた場合、山や峠をいくつも越えなければなりません。そのため必然的に激しい高低差もありますが、短距離では問題になった高低差も長距離ではあまり影響を及ぼさないようです。

燃費マネージャーを取り付けた当初、初めて10・15モード燃費の13km/Lを超えた時には車の中で1人ではしゃいでいましたが、最近では100kmを超えるドライブで13km/Lを超える事は全然珍しい事ではなくなってしまいました。(笑)
下り坂では徹底してアクセルから足を離したり、アクセルの踏み込みを最小限に抑えたり、惰性を極限まで上手く使う事で、12km/Lくらいなら楽に越えてしまいます。
また、夜間に走ると絶対的な交通量が少ないため、前後の車の流れに合わせる必要が無いために完全に自分のペースで走る事ができ、幹線道路の脇道にある感応式の信号機が反応しないので信号で捕まらずストップ&ゴーが少なくなるもの1つの要因かもしれません。 これに関しては燃費マネージャー取り付け前との比較データありませんが、ネット上の掲示板での書き込み等を見た限りでは一般道でこれだけの燃費を叩き出している人は少ないようなので、やはり運転を気を付ける事による効果が出ていると思われます。

長距離ドライブでの燃費向上は、単に燃料代が浮くという金銭的メリットだけでなく、旅先でガソリンを入れる心配をしなくて良いというメリットもあります。ガソリンスタンドはもはや日本中のどこに行ってもありますが、旅先で慣れないスタンドに立ち寄るというのはやっぱりちょっと気が引けます。


・・・で、それって燃費マネージャーの効果なの?

省燃費グッズの効果について良く話題に上るのが、「それらのグッズの効果は本物なのかどうか?」という点だろう。

2006年現在、市販されている燃費向上グッズとして、バッテリーやシガーソケットにコンデンサーを装着するものや、放射性物質や磁石をエンジンルーム内に貼付・装着するものが多い。
これらのグッズの効果について、「気のせい」とか「プラシーボ効果」など、本当は燃費が向上していないのに燃費が向上しているような気がするだけとか、グッズを取り付けた事によって無意識のうちにアクセルの踏み込みが優しくなって運転が穏やかになり、結果として燃費が良くなってしまった・・・ということが無いのかどうか?という事だ。
(私がこれらのグッズを信用しているかどうか?についてはあえてここには書きません。ただ、私は今までこれらのグッズを買った事はありませんし、今まで試そうと思った事もありません。おそらく今後も試さないでしょう。)

この問題についての燃費マネージャーの回答は非常に明快です。
燃費マネージャーは、ただ取り付けただけで燃費が向上する燃費向上グッズではないからです。
これはテクトムのホームページにも記載がありますし、実際に使ってみれば分かることですが、燃費マネージャーはあくまでも瞬間燃費や平均燃費を表示するだけの装置で、取り付けただけでは何の効果もありません。取り付けた後は燃費マネージャーの表示を見ながら、出来る限り瞬間燃費が落ち込まないような運転を心がける必要があります。つまり、ドライバーの努力が必要なのです。・・・まぁ、「努力」なんて言うほど、大変なことじゃないんですけどね。(笑)

また、もともとドライバーに対して積極的に表示を見せて、その結果を見ながらドライバー自身が積極的に運転の仕方を変える事で燃費向上を狙う装置ですから、装着しているかしていないかをドライバーに教えずに走行テストを行うブラインドテストも当然不要ですし、そんな事をしても全く意味がありません。

強いて言えば、「燃費マネージャーの表示を見ながら走行するのと見ないで走行をした場合で差が出るかどうか?」を試す事は出来ますが、これは実際に試せば一目瞭然で、表示を無視してアクセル全開でラフな運転をすれば平均燃費の表示はジリジリと下がっていきますし、表示を見ながら穏やかな運転を心掛ければ平均燃費の表示は現状維持、もしくは向上していきます。

「だったら始めから穏やかな運転を心掛ければ燃費マネージャーなんて要らないんじゃないの?」という方もいるかもしれませんが、以前のページでも書いた通り、燃費が良いと思っていた運転方法が実は燃費が悪かったという事もあってビックリした事もありましたし、逆に燃費が悪いと思っていた走り方が、それほど燃費を悪化させていないどころかむしろ燃費が良かったという事が意外に多いのです。そのような意味では燃費マネージャーは自分の中での「我流」の省燃費運転法と、本当の省燃費運転法のギャップを埋める装置でもある・・・とも言えるでしょう。

「胡散臭いのは嫌だ。自らが運転の方法に気をつける事で確実に燃費を向上させたい。」と願っているユーザーには、燃費マネージャーは普通に勧める事が出来る装置だと思っています。
・・・少し値段が高めなのがネックではありますが。(汗)

ちなみに私はテクトムさんからお金を貰っているわけではありませんし、このページを見てもらっても判る通り、何処にもアフィリエイト広告の類はありません。当然、テクトムさんに「Negative Egde!を見た」と言っても安く購入できるわけではありませんので、ご注意下さい。(笑)


戻る