Negative Words.
ページ作成者が放つ意味の無い言葉の数々。深読みの必要は全くありません。


2007/03/20

昼間、子供のように明るくはしゃいでいた青空は、
陽が暮れる頃、表情を変える。

何時もなら、
太陽と絡み合いながらセクシイに、
赤く溶ける。

だけど今日は、
寂しげに目を伏せて、
青く沈む。

連なって流れていく車のテールランプも、
コンビニや商店の看板も、
全てがその青に潰される。
全てを青く潰していく。
青く潰していく。
潰していく。
青く。


2006/08/01

橙色の季節。

青い空と水面が溶け合う、午後2時45分。
焦げたコンクリートに身を任せ、全てを蒸発させる。

「水の力を信じてみなよ」

奴がコースロープに寄り掛かかって、笑いながら俺を誘う。

「カナヅチだって知ってるくせに」

去年も、今年も、来年も、俺達は貪り続ける。
いつだって一瞬で通り過ぎていく、この橙色の季節を。


2005/12/05

「冷たい・・・」 君はそう言った
青い雪が通り過ぎた夜
僕らの創り出す1つの影は いつかのように2つになった
また逢える気がしてたから さよならは必要無かった
木星も見えない夜に さよならは必要無かった

「冷たい・・・」 僕もそう言った
黒い雨が通り過ぎた夜
僕らの創り出す1つの影は いつかのように2つになった
後悔はしていなかったから ありがとうと僕は告げた
金星も見えない夜に ありがとうと僕は告げた

そして白い風が僕を凍らせ
過冷却された僕の体液が時を止めた

やがて天頂に現れた火星の紅い灯火だけが
疲れ果てた僕をゆっくりと殺してくれた


2004/07/12

その昔、
「今が楽しければそれでいい」
「今が気持ちよければそれでいい」
って言ってる奴を軽蔑している時があった。 全然理解出来なかった。
バッカじゃねーのって思ってた。

でも、気がついたら自分、
刹那的な快楽だけじゃなくて、永続的な快楽も得ようとしてなかった。
楽しさから逃げていた。楽しさを忘れようとしていた。
楽しさを見つける方法も知らなかった。楽しむ事が怖かった。
だたひたすら自分を押し込めて、「みんなそうなんだ」って。
楽しくなることは、罪なんだって。

オレはもう十分楽しいはずだ。オレはムチャクチャ気持ちいいはずだ。
オレはいつも遊んでばかりいる。オレは周りと比べて恵まれてる。
オレにはこれ以上の幸せは無い。オレには悩み事が無い。

でも、ぜーんぶ嘘だった。
今までのオレは、
全然楽しくなかったし、全然気持ちよくなかった。
人よりもあまり遊んでなかったし、あまり恵まれてもいなかったらしい。
それにあまり幸せじゃなかったみたいだし、気が付けば悩み事も増えてた。

全部ウソだった。
ちっとも楽しくない。ちっとも気持ちよくない。
それに気付いてしまった瞬間、なんか生き地獄に突き落とされた気がした。

今を楽しもう。
今が楽しくなきゃ、何時が楽しいんだ?。
リハビリを兼ねて、今夜遊びに行こう。
まだ僕の知らない、もっともっと楽しい場所へ。

「楽な人生なんて無い」とか、気取った事ほざいてる奴を、
濃硫酸の海に叩き込んでやれ。

もっと、もっと自由になっても、いいんだよ。>自分


2003/11/24

許せる? 許せない?

そんな論議が意味を持たないくらい
常識なんてものは消え失せている筈なのに
一見クールを装いながらも周囲を見廻してオドオドしている僕

既に標準ではないのに標準を追い続け
既に正常ではないのに正常を追い続け
何処へ向かおうとしているんでしょう?

遠くで聞こえる叫び声にも耳を傾けない
話しかける声をにも聞こえないフリをして
僕はちょっとの事には動じなくて
ちょっと反応が鈍くて
後輩の面倒見があまり良くない「変わり者」って事にしてる

部屋で1人になった時の僕を みんなは知らない

こんな生活に いつかツケがまわってくるなんて思ってない
思ってたら とっくに止めてるさ


2003/07/11

もう何年も前に買ったものの
イマイチ気に入らなくて長い間着ていなかった服を
久しぶりに着てみたら何故か気に入ってしまったりとか

もう2度と会うことなんて無いと思っていた
ネットで知り合った友達に
久しぶりにチャットで遭遇してみたりとか

そんな小さなカケラから
僕自身の昔のカケラが ちょっとだけ見えてしまった
懐かしさとはまた違う
居心地の悪さとか はっきりとしない不安とか

ふと思う
10年前の僕は一体どこで何をしていたんだろう

大して性能も良くないくせに
パソコンの値段がムチャクチャ高かったあの頃
雨の日も雪の日も片手で傘を差しながら
袖口をびっしょり濡らしながら自転車で家に帰ったあの頃
学校の勉強は普通につまんなかったけど
放課後の部活動は死ぬほど楽しかったあの頃

その断片は
わざわざ思い出さなくても頭の中に嫌でも浮かんでくるよ
でも断片しか思い出せない
もっと もっと思い出す事が出来ない

過去を捨て去っててしまうのは寂しいけど
どうせ思い出せないなら捨ててしまおうと考えた
でも捨て去れない
どうしようもないくらい回り道した
とてつもなく無駄だったけど
まったく無駄ではなかった あの時間

自分だけは 過去に縛られるような奴じゃないと思ってたけど
気がつけば 自分が一番過去に縛られていたよ

そして 惰性で過ぎていく毎日
僕は毎月1回 給料というものを貰えるようになっているらしい

そんな惰性の中でモガキながら
自分をすり減らさないように
拾い集めた過去の断片で未来という名前の砂の城を作ってる
嵐が来れば崩れてしまう
白い砂の城を

昔を懐かしむ事なんで出来ない
だったら人は
真っ暗なのか 真っ白なのかも分からない
未来を見て生きて行かなければいけないのだろうか
本当の城を作り上げる元気なんて無いのに


2003/07/11

顔が見えないから不安な事もあるけど
顔が見えないから面白い事もあるよね

声が聞こえないから寂しい事もあるけど
声が聞こえないからドキドキすることだってある

厚い壁を1枚隔てた所で
時には激しく息を弾ませ
時には静かに耳を澄まして

やってくる 敵か味方かわからない相手を
まずは観察してみよう

始めから全てが分かってしまったら
全てがつまらなくなってしまう

わかっているけど
もうガマンできないよ

僕は相手に触れて見たいのかい?
それとも逃げ出したいのかい?

わかんねぇけど
まぁいいや

きっと僕はしばらくの間
壁のこちら側で
ドキドキし続けなければならないのだから


2003/04/29

「愛してる」とか
よくもそんな重苦しい言葉を吐けるよね
もし僕がそんな事を云われたら
あまりに重過ぎて圧死しちゃうよ

「今すぐ会いたい」とか
よくもそんな自分勝手な言葉を吐けるよね
だって23時42分13秒現在の僕と君は
直線距離で150[km]以上も離れているのに

だけど
大きな声じゃなくても
電波の状態が悪くて良く聞こえなくても
あともう少しでバッテリーが切れそうでも
睡魔で君の意識が半分飛んでても

言ってもいいかなぁ
言っちゃうよ

「好き」


2003/04/29

「時間が無い」とか
「忙しい」とか
「だからトイレの後にズボンのチャックを上げ忘れた」とか
そんなのは全て 言い訳なんです

世の中には自分よりも忙しい人がいるらしい
夜空に浮かぶ月を見上げる暇も無い人がいるらしい
前を見ていたはずなのに
ちょっと斜めを見ている人がたくさんいるらしい

でもさ
時間を自分で作るって どういうこと?
計画的に生きるって どういうこと?

ポストイット(R)に明日しなくちゃいけないことを列挙してみた
このうち30%でも完了すれば
明後日は今日よりはちょっと気が楽になっているだろう
それでも 廻りすぎる時計を恨みながら


2002/12/07

ただ寒いよ
青いというよりは白すぎる空が

今日はもっと白い空
昨日よりも
もっともっと
凍る空

そんな空が僕の心臓にドリルのように突き立って
大きな穴を開けるのさ

泣きたくなるよ
叫ぶ元気も無いよ

でも気が付くと
君がいる みんながいる
僕の見方になってくれる
君がいる みんながいる

僕は胸に刺さった空を
静かに引き抜いた
今は涙を拭う力も無いけど
なんとか立ち上がることができそうだよ


2002/12/03

「サーバーが見つかりませんでした」なんて言わないでくれよ
今は君のことしか考えられないのだから

「ページが見つかりません」なんて寂しい目をしないでくれよ
僕は今までもずっと寂しかったのだから

だから 何処へ行ったのか分からなくなってしまわないように
だから 僕の事をどう思っているのかを教えてくれないうちに
だから 僕自身がどんな悪いことをしたのか気が付かぬうちに

もう何も恐れないよ 最悪な結末が待っていてもいい
もう何も恐れないよ 最悪な言葉を君が発してもいい
もう何も恐れないよ 最悪な時間が僕を殺してもいい

君に会いたい
君と話したい
ただそれだけ

会いたい
話したい
それだけ

会う?
話す?
だけ?

さよ
なら


2002/11/15

昼下がりの低気圧
ぼやける視界の中で 釘が突き刺さるように襲う漠然とした不安
僕は夢中で ボリエチレン袋の中からマイナスイオンをつまみ喰い

昼下がりの低気圧
次々と変化し続ける 風景に惑わされないように目を背け続ける
僕は夢中で 液化したHFC134aで脳幹を強制的に冷却

昼下がりの低気圧
回転する地面に逆らい 自然保護の為に自然破壊を何度も繰り返していく
僕は夢中で 燃焼するメタノールの淡い炎に自分を忘れる

床に足が着いていることもわからないし 天井に掌が着いていることもわからない
気が付くと 自分がだれなのかもわからないし
もちろん 自分が何処にいるのかもわからない

わからない事は不安だから
何も考えないように 生きて行きたい
でも何も考えない事はもっと不安だから
結論が出なくても 危険が迫っていても
僕は考え続けなければならないらしい
どうして なぜ あぁ・・・


2001/05/20

明け方に東の空に見える下弦は月は危険過ぎる

時には恐ろしく
また時にはエロティックでもあり
それは
腐りながら燃焼する
僕の本能を穿り返していく

満月の夜ではなく
欠けた月の夜に獣化する狼男がきっと
僕の中に巣食っている

下弦の月は危険過ぎる


2001/05/20

別に「ピュア」じゃない
そして「キレイ」なんかでもない
更に付け加えるなら
間違っても「美しい」はずも無いだろう

でも少なくとも
これは「本当」のこと

ここに僕がいて 呼吸をしているということ
ここに君がいて 僕を見ているということ
ここに僕がいて 息があがって苦しいということ
ここに君がいて 微笑んでいるということ
ここに僕がいて 手を差し伸べているということ
ここに君がいて 僕に何か話しかけようとしているということ

何だ?
これが世に言う
「友達以上・恋人未満」ってヤツか?

いや そうじゃない
「恋人以上・友達未満」かもしれないな

だって僕は
まだ君の名前を知らないし それにさっき会ったばっかりだし
前は無かったし 先も見えないし
刹那かもしれないし 永遠かもしれないし

でも
僕は君とずっと一緒に居たくないと思っていないということ
君は僕を精神的にも肉体的にも嫌いと思っていないいうこと
これは「本当」のこと

あのさ もし良かったら
泊めてくれないかな?
もう電車も無いし


2000/12/16

良い意味でも 悪い意味でも
かつて夢の向こう側だった21世紀が
既に目の前だ

でも
21世紀がやって来るまでに
サイバーテロリストという単語が
こんなに安っぽくなるなんて
想像もできなかった

先端技術が生活に溶け込むことと
すぐにできると思っていたものが
ずっと先に遠ざかっていく事の
虚しさ

そしてこの僕も例外ではなく
気が付いたらクダラナイ大人になりながらも
まだ昔の悪い癖が直っていない事への
苛立ち

僕にとって新世紀の訪れは
ひょっとすると
絶望を意味するのかもしれない


2000/11/19

泣きながら 「神様お願い」 だなんて
都合の良いときに都合のいい神様を作って

事が済めば また
繰り返される 悪行の数々

ちっとも
懲りてないんだね
自分のダメ加減に疲れたよ


2000/11/19

今日もテレビを見ながら
文句を言ってる僕がいる
もちろん 自分が一番無責任だって事は知っての上で

楽しんでもいいよね
ニュース番組はエンターテイメント
いや バラエティーなんだから


2000/11/19

真冬なのに
ふと ソフトクリームを食べたくなった。

それは 仕事中に
ふと 君の声を聞きたくなったり
ふと 君の顔を見たくなったりするのに似ている

違うかなぁ?


2000/10/28

5時13分
青白い大気が
車のエアコン越しに僕の顔に突き刺さる
消えてゆく街灯 犬を散歩する人
そして蒸発した時間が
薄明に包まれた街の風景を静かに描き始める

長いはずの夜が
こんなにも早く過ぎてゆくなんて
いつも僕は信じられない

嬉しくて そしてちょっとだけ楽しくて
だけど 辛く 絶望的な明日が
来るのを望んでいなくても
僕の心をこじ開けて
無理矢理 やって来る

不意に
助手席からの視線を感じた
おはよう
良く眠れたかい?


2000/10/19

他人に言われて 今更ながら気が付いた
別に壊すことを急がなくても良いということ
壊したものを再生することは 自分が考えているよりも
とても難しいということ

その為には 壊しても良かった
何度でも作り直せると思っていた
そして壊すことで
全てを無に戻すことができると信じていた
僕は何故か急いでいたらしい

できないんだ
そう簡単には
疲れている自分が
更に疲れて
自分が壊した以上に自分が壊れていって
エネルギー消費を押さえたかった筈が
燃費の悪化で家計を圧迫

自分がまだ子供だと言うことに
呆れを通り越して
微笑んでしまったよ

明日は今日よりも暗闇かもしれないけど
急いで壊すのはとりあえず止めておこう


2000/10/03

昼間  あれほど眠かったはずなのに
日付が変わる頃になると
不思議な程 眠気が遠ざかっていく
空気が冴えていく

それは
気だるい朝日を拒みながら
限られた時間の中で
叶うことの無い ムシの良すぎる夢を
精一杯 見ていたいからなんだろうか?

まだ お腹は一杯じゃないけど
もう夢を見る時間は終わったようだ
仕方無く 僕は目を閉じた

大丈夫
明日になれば また夢を見ることができるさ

満月の君と 狼の僕
明日の夜も この場所で会おう


2000/09/17

どうせ
この辺一帯の空気が淀んでいることなんて
わかってる
でも 少しでも澄んだ所へ場所を移して
柔らかい太陽の光を浴びながら
忘れかけていた深いところへ
全てを戻したい

別にどこかへ連れていってくれなくても
別に何も買ってくれなくても
いいんだ

とっても
言葉で表現できない程
泣きたくなる程
嬉しくて 楽しくて
ただ一緒にいるだけで
他愛も無い話をして
柔らかい太陽の光を浴びながら
誰もいない所で

そうすれば
少しだけ 元気になれる気がするから
手を繋いで 歩きたい


2000/09/17

白昼夢
気が付いたら 僕は
6年前のあの日にいた

あの頃の僕は
自分は臆病だと いつも思っていたけど
実は全然 警戒心も無くて
駅から程近い その部屋のドアに入った

痛みのような快感
闇夜のような昼下がり
鉄格子のようなレースのカーテン

悪いことをしているつもりは無かった
でも
なんだかとても 甘酸っぱい黄色い風が
僕の体の中を通り過ぎて
なんか自分の中の自分でも知らない奥底を
解らないうちに壊されているような気がして
そして


2000/09/12

外は大雨

いつもだったら憂鬱な気分にしかならない雨も
こんな気分の時には むしろ すがすがしい
なんだか 全てを洗い流してくれそうで
凝り固まった 忘れたい昨日が
静かに昇華していくようで

冷たい雨が 今は好きだ


2000/09/11

久しぶりに溜息が出たよ
何だ? この気だるさは
季節は僕の体を壊す事を楽しんでいるらしい

いっそのこと
会社を無断欠勤してクビになっちゃおうとか

できないんだよね そんなことできるほど度胸ないし
かえって疲れそうだし

なんか変な声がするから慌てて後ろを振り向いた
すぐに 聞いていた音楽の中の効果音だって気が付いたけど
もう何度も聞いてる曲なのにね

階段を降りるのが怖い
そして もう 歩くのが怖い
強烈に
気持ち悪い


2000/09/07

僕は無意識のうちに スリルを欲していたらしくて
友達と別れた後
いつもの場所まで車を走らせているらしい
酸っぱい心臓の鼓動と甘ったるい呼吸
そして自分でも信じられない程
足がガクガク震え出して
クラッチを上手く繋げる事も できない

僕は車を止め 静かに外に出た
熱い風が擦れ違いに
「何を求めている?」
そう問いかけて
解ってるくせに 意地悪だ
でも もう引き返すことはできないと
自分に言い訳して
そして ダンスが始まる

BGMなんて必要無い
もうとっくに 僕の頭の中で
ピアノとストリングスが
絡み合ってる

観客は僕


2000/09/02

僕は一人きりで生きていける
なんて絶対言えないけど
人は一人きりで生きていけない
なんて
その方がよっぽど奇麗事かもしれない

一人きりで生きていかない事も
かなり大変な事かもしれないのに

どっちが正解かは まだ知らないけど


2000/09/02

「つまらない」という名の苦い宗教

自分は個性的だと思っていた
自分は比較的 つまらなくない人間だと思っていた
でも実はちっとも個性的じゃない事に気付いたし
以前に比べて確実につまらなくなった

つまらなくならないようにする事は
結構疲れる事かもしれない
ただ無責任で協調性が無いだけだと
思われるかもしれないし
事実 そうかもしれない

「僕」という名の小さくて弱くて情けない勇者は
しがらみという鎧を身に着けて
世間体という武器を手にして
どこまでつまらなくなってしまうのだろう
その方が楽?
いや違うな
つまらなくなる方がよっぽど疲れる筈だよ
きっと


2000/08/30

好きだって言ってくれた事
僕は とっても嬉しかったけど
君はステーキに飽きて牛丼に浮気したかっただけかもしれないし
僕だっていつも君の事ばかり考えてる訳じゃないんだし
カットインしたと思ったら
急激にフェードアウトしていく感情が
ただ 自己嫌悪を加速させるだけだということを
もう何年も前から知ってるのに

だから僕は
閃光を放ちながら
いやらしく微笑む汚い夢を見てしまう事を
止めることができないらしい

刹那の心地良さが
まるで麻薬みたいに
僕を包んでくれるから
コールタールみたいな
どろどろした 嫌なことだって
全部溶かし出してくれるから
泣きながら 全身を震わせて
叫ぶ事を 許してくれるから

少しくらいフレームレートが低くても
構わない
そこに本当の影は無くても
そこに君がいる事を
感じ取る事が
出来ればそれで構わないから

君になら 崩されても構わない


2000/08/29

オモチャを壊した事に後悔して
長い眠りに就いた後
目を醒したら 朝が夜になっていた
黄色くて暗い太陽が
カーテンの向こうから僕を誘惑する
街には 僕みたいに
昨日を消してしまいたい人達が
いっぱいいるはずだ

そして僕も街へ向かう
そして僕は
脊髄に刻まれるスネアドラムの音に合わせて
昨日の向こう側に向かってアクセルを踏み込んだ

1日は24時間じゃない
実は1日は12時間で
昨日と明日が交互にやってくる
本当の僕の時間は
これからなのかもしれない


2000/08/23

明日なんて来なければいい
なんて思わないけど
もう少しだけ
明日がゆっくり訪れてほしい
あの頃よりも
時の経つのが早く感じられるのは何故だろう

その理由に気が付く程
僕は大人じゃない筈なのに
どうしてかなぁ


2000/08/23

誰か早く 僕のスイッチをオフにしてほしい
誰でもいいから早く オフにしてほしい
だってさ 7分後には朝食 18分後には家を出て
会社に行かなくちゃならないのにさ
早くオフにしてよ
どのスイッチだって?
そんな恥ずかしいこと
僕に言わせるつもり?


2000/08/22

まいったよな 時間だってそんなに無いのに
もう「ドキドキ」したいほど体力も無いのに
もう「ハラハラ」したいほど気力も無いのに
でも今年も
夏が僕の腕を掴んで外へ連れ出そうとする

午後2時の太陽が僕から水分を奪おうとしても
午後11時の月が僕から理性を失わせようとしても
逆らう事は出来ない
急いでいる季節が僕を拘束する
そしてそれが
とっても気持ちいいから


2000/08/20

最近出会ったばかりだし
いつでも会えるわけじゃないし
趣味や話題が特別合うわけじゃないし
でも近くにいると少しだけ安心できて
互いの欠けてしまったトコロをコンビニエンスに埋め合える関係

友達? 恋人? それともセックスフレンド?
本人にも判らない
他人はそんなの最低だと罵るかもしれないけど
そんなのも
世紀末の今なら悪くない気がする


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