日本ではじめじめ・じりじり蒸し暑い夏をじっと耐えている時に、南半球のニュージーランドでは思いっきりパウダースノーを満喫できるって言うのは最高の贅沢ではないでしょうか。ニュージーランドでのスキーシーズンはだいたい6月下旬から10月上旬。場所によっては11月まで営業しているスキー場もあります。決して長いシーズンではありません。

 ニュージーランド南島には大小あわせてたくさんのスキー場があります。ガイドブック等には、大きなスキー場しか紹介されていませんが、ここでは20のスキー場を紹介します。

 その前に、ニュージーランド南島について簡単に説明しましょう。南島は南緯40.7度のCape Farewellから、南緯46.6度のBluffがそれぞれの両端の町です。この緯度を日本に当てはめてみると、南は青森あたりから北は千島列島のケトイ島付近になるのですが、日本の最北端の宗谷岬でさえ北緯46度には至っていません。

 スキー場の特徴は、木がほとんどないということです。つまりスキーフィールド内とされる所の滑走可能部分の割合が高いのです。しかし各スキー場のルールを守り、自分の技量や体力・知識の範囲内で、自分の責任の中で滑るということを忘れてはなりません。
 先ほど記した木がないということは、雪山で一番怖い”雪崩”が起こる可能性がとても高いのです。ニュージーランドのスキー場は、整地された場所が限られていますので、気軽にバックカントリースキー気分が味わえるでしょう。もちろん各スキー場のスキーパトロールによってアバランチコントロールは行われています。その様なスキーエリアに訪れる場合、自分を守るためにも最低雪崩ビーコンの携帯をお勧めします。(携帯・不携帯は個人の自由ですが)
 どこのスキー場でもハイクアップするエリアがあり、そこでは一般スキーヤーが少しの時間と体力を費やすことで、信じられない体験が出来ることは言うまでもありません。 このようなハイクアップエリアに少しでも興味があれば、雪崩ビーコンは必要になってくるでしょう。(スキー場によってはシャベルの携帯を義務付けてる所もあります。)また、ハイクアップエリアやバックカントリーに入る場合は必ず、各スキー場のパトロールに雪の状態を確認し、報告してから入るようにしましょう。

来シーズンまで雪を待てない人、まだまだスキーシーズンにやり残したことがある人、是非ニュージーランドに行ってみてください。規制や制約にとらわれない自然のままのスキーを楽しめること請け合いです。