Kepler Track Day 1

いつもそうだけど、スキーシーズンが終わりそうな9月・10月というのは、天気が不安定で晴れの日が3日以上続くことが珍しく、トランピングに出かけるタイミングというのがとてもむずかしい。ケプラーに向けてワナカを出発したときは天気は良かったが、テ・アナウが近づくにつれて、雲は厚く風が強くなってきた。テ・アナウのヴィジターセンターでは雨になっていた。現地に着いたら強行するか止めるか決めようと考えていた。しかし気が付いたらヴィジターセンターですでに入山届を出して、ハットチケットを購入していたのだ。

ヴィジターセンターから車で5分、トラックの入り口である Control Gates 近くの駐車場で出発の準備をした。雨が降っているので雨具とゲーターを装着。そしていよいよ出発。

【トラックのスタート】
【Brod Bayまで森を行く】
今日の予定は、 Mt Luxmore Hut まで。5〜6時間の行程だ。初日は地図や標識の標準時間と比べてどれくらいのペースで歩けるか図る。
Brod Bay まではテ・アナウ湖沿いの森の中で高低差はほとんどなし。雨はそれほど強くないので雨合羽はすぐに脱いだ。シダ類・コケ類の植物の緑が雨に洗われて鮮やかだ。森の中は歩いていて気持ちがいい。
【森の中】
Brod Bay まで1時間10分。まずまずのペースだ。ここのキャンピングエリアで腰をおろし、昼食。朝から握ったおにぎり。
これから先は全行程中で一番高低差を稼ぐ登りとなる。初日で食料が満杯ということもあり、登りはかなりきつい。

途中石灰岩の絶壁(Limestone Bluffs)を超えると、森林限界は近い。

【Limestone Bluffs】
【テ・アナウ湖】
突然目の前が明るくなった。深い森を抜け出して、視界が広がった。360度の絶景だ。向こうにテ・アナウ湖、こっちにマナポウリ湖。振り返ると向かいの山に氷河が作り出したU字渓谷がぶら下がっていた。雨は上がっていた。きつい登りの疲れが吹き飛んだ。歩いた者だけが味わえる喜びをかみしめるこの瞬間、うーんやめられない!
目的地の Mt Luxmore Hut まではあと1時間弱。これからは緩やかな登りになる。予定より早く進んでいるので岩の上でのんびり休憩。トラックはほんとによく整備されているし、天気は良くなったし言うことなし!!
【森林限界上を歩く】
【もうすぐ!!】
小屋が見えてきた。今夜泊まる宿だ。こんな山の上に立派な建物。キッチンスペース、ベッドルームともに申し分のない広さ(ベッド数60)。シーズンオフなのでスタッフはいないし、ガスも持参。水は外で汲まないといけない。
この季節だから楽しめる静かなトランピングということ。(といってもピークシーズンには行ったことがない。)
【Mt Luxmore Hut】
【Luxmore Caves】
本日のおまけ・・・

小屋から5分ぐらい歩くと、洞窟がある。階段を下りて狭い入り口を入っていくと、途端に暗くなる。ヘッドランプを点けても視界が良くならないので出てきた。ここは鍾乳洞で、奥はかなり深いらしい。