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2日目、朝起きると曇っていた。雲行きはあやしい。低気圧が来ているという予報もまんざらウソでもないようだ。昨晩同じ小屋に泊まったトランパーですでに準備を終え出発しようとしている人がいる。これくらいの天気なら問題ないよう。この日はトラックのクライマックスである稜線を歩く部分がある。防寒のヤッケを着込み、朝食を取って出発。 |
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予想通り山の上に登るにつれ、風が強くなり、時折みぞれのようなものが顔にあたる。帽子・手袋は必携だ。歩いているので体は温かいが末端を冷やすと大変なことになる。 一つ目のシェルターで休憩。トラック上を追いかけてきた Kea というオウムの仲間の鳥が行動食を狙ってきた。でも、決して野生動物に餌はやってはいけない!! |
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稜線を歩くのはなんとも言えず、エキサイティング。突風にあおられないようにしっかり1歩1歩踏み出す。足元は右も左も深い谷へと落ち込んでいる。あの坂を登るとどんな景色が待っているのか、あの山の向こうは何が・・・ この時期は山にはまだ雪が残っている。2年前の Routeburn を歩いたときもそうだった。この斜面よさそう、なんてちょっとスキーのこと考えたりして。 |
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【稜線を行く】 | ||||||
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2つめのシェルターで大休止。ランチタイムだ。トランパーの中には行動食のみで食事の休憩をとらない人もいるが、私の場合これもトランピングの楽しみの一つなので、ガスを使ってしっかり調理し、エネルギーを補充する。だいたいは卵を割りいれるインスタントラーメンだけど。そうそう、食後のコーヒーは絶対に譲れない。 | |||||
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トラックの後半は一気に山を下り、Iris Burn Hut (497m)へ向かう。下りの傾斜は相当なもので、数人行き交うトランパーに出会ったが、昨日の登りの方がはるかに楽ではないかと思う。そう、このトラックは逆回りも可能であるのだ。 相変わらずトラックの整備のよさは有り難い。木製の階段、橋など足元の不安定なところはいろいろな工夫がされている。 |
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下りの疲れが足にきたころ、目的地の小屋に到着した。こちらの小屋は景色を見上げるような深い谷の中に立っている。水場が近いのでサンドフライが多い。(小屋のデッキの前は湿原) すでに先に到着していたトランパーが2組食事をとっていた。時間的には昼食といってもおかしくない時間だが、驚いたのはこの人たちはここに泊まらずに一つ先の小屋までその日のうちに行ってしまったことだ。 日が落ちるとサンドフライはいなくなるが、途端に寒くなる。この寒さは昨晩よりも厳しい。気が付くと小屋にはほかのパーティは誰一人いなかった。この広い小屋(ベッド数60)にたった二人なんて!夕食をとり明日の行程を確認して、早々に寝袋に潜り込んだ。それにしても寒いなぁ・・・。 |
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本日のおまけ・・・
日が暮れるまでは充分すぎるほど時間があったので、10分くらい歩いたところにある滝まで散策。しとしと雨が降っていたが、じっとしてサンドフライにやられるよりはまし。でも実は小屋の外にあるトイレを探していたら、いつのまにか滝まで出てしまったんだけど。だからカメラも持たず写真はなし。 |
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