bleem! for DREAMCAST

custom-tuned to turbocharge GRAN TURISMO 2

販売:bleem

「前編・ホントにこれは買いなのかどうなのか」

ずーっと前から出る出るといいつつ全然出なかったドリームキャスト版bleem!がついに登場である。以前の話では、100タイトルくらいに対応するbleem!を、数パターン出すという話だったのだが、今回リリースされたものは、何とびっくりグランツーリスモ2専用。しかし、画期的なことに間違いはない。『SEGA GT』のレーゾンデートルを脅かす存在といえよう(笑)。日本での売価は若松通商で980円。
用意すべきものは以下のとおり。

・ドリームキャスト本体

当たり前である。ただし、2,000年10月以前に製造された、MIL-CDフォーマットからの起動ができる本体が必要。買ったときの箱に湯川専務が書いてあったような人は全然問題なし。それ以降の人は、某Boot CDとか秋葉原で安く売ってるという国別プロテクト回避ディスク、ゲームシャーク、アクションリプレイなどを使ったことがあるでしょうか?もし使えればその本体はOKです。あ、もちろんMIL-CDってやつも(ところで、MIL-CDって見たコトないんですけど(笑))。これらのツールを使ったことのない人、あるいはそんなツールを知らなかった人、あるいは、これから9,900円で買ってみようかという人は、お持ちの(あるいはこれから買おうとする)外箱の保証書の近くに『ドリームキャストはこれらのディスクに対応しています』みたいなことが書いてある項目があるそうなので、そこに『MIL-CD』と書かれていたら、その本体はOK。いま9,900円で売っているDC本体もどうせ以前からの在庫(笑)なので、これから買おうという人も、ここにさえ注意していればMIL-CD対応の本体を入手することも十分可能です。ただし『サクラ大戦ヴァージョン』は、すべてMIL-CD非対応です。『ハローキティヴァージョン』は平気でしょう。きっと。

・プレイステーション用グランツーリスモ2

これまた言わずもがな。ただし!重要な点がひとつ。グランツーリスモ2には、割と知られていない致命的なバグがあったりします。この辺から調べてみるとわかります。あるいは、bleem!のサイトにも、その辺解説がなされています。以下に抄訳(やや意訳も含めて)を。その下は、SCEアメリカのサイトのリリース。
Gran Turismo2は、素晴らしいゲームです、しかしそれは、いくつかのちょっとしたいやなバグ付きで元来はリリースされました。 ソニーは、『Consumer Alert』(訳注:消費者へ注意喚起)を発表して(訳注:ここでそのリリースが読めます。日本語サイトでの説明はなされていないようです。)無料でのディスク交換に応じています。もし、お持ちのディスクに不安を感じたら交換の必要の有無にかかわらず、ソニーのカスタマーサーヴィス1-800-345-7669(訳注:これはアメリカの番号。日本からはウェブ上のサポートを使うといいと思います。電話は0570-000929、携帯・PHSからは、03-3475-7444です。)
以下に起こる現象はGT2のプログラムのバグに起因するものです。プレイ中にこれらの現象が起きても、私たち(訳注:bleem)を非難しないでください。
・すべてのレースをクリアしても達成率が100%にならない。
・洗車の料金が不正確です(5,000クレジット)
(訳注:アメリカ版は違う表示がされているのに、5,000クレジット引かれてしまう、という意味か。アメリカ版はクレジットがドル建てなのか?日本語版で引かれるのは間違いなく5,000円です。)
・車が時々、他車や、壁の中に埋まる。
・ジャンプ後などにスタック(はまる)することがある。
・ゴースト車やCPU車が、レース終了前に止まることがある。
・CPU車がときどき、レースの馬力制限を守っていない。
・セーブ/ロード時、画面下にゴミが出る。
・マシンテストの後、ガレージの車が無くなる。
・後ろ向きにピットインするとはまる。
・何ヶ所かのスペルミス。(訳注:英語版でのことでしょう。きっと。日本語版も、マシンスペックの欄にいくつか間違いがあるという話もあるようですが。)

以下略。
ソニー・コンピュータ・エンターテイメント・アメリカ( SCEA )PlayStation用のGran TurismoTM2のプレイ問題に関連していくつかの消費者アンケートを受け取りました。会社は、製品が我々の大規模な製品評価過程の間に見つけられなかった少しのバグを含めて出荷したことを確認しました。SCEAは、製品をリマスタリングすることによってこの状況を改めて、現在生産中のすべてのディスクがこれらの技術的な問題がないことを確信します。
もしあなたがこの事柄に関連して質問があって、またはあなたがGran Turismo2の影響を及ぼされた製品かどうかの確信がなければ、問い合わせて下さい。
カスタマーサービス代理は、ソフトウェアをもつ技術的なエラーの影響があるかを調査します。新しいディスクは、7~10営業日以内にあなたに出荷するでしょう。旧ディスクの返送を「購入の証明」として、要求します。
えーっと、で、何の話だっけ(笑)。
あーそうそう。バグの話だ。表沙汰にはしていないものの、ソニーのサポートに電話やメールで問い合わせると、迅速なレスポンスが返ってきます。発売から1年以上経っているにもかかわらず。かく言うわたしも偶然Webでバグ入りGT2を交換してもらったという人の話を読んで、ためしに問い合わせてみたんです。2001年の話です(笑)。で、ディスク送付して、日曜や祝日が挟まっていたにもかかわらず、すぐに新しいディスクと郵送に要した切手、それとおまけにグランツーリスモのステッカーもらいました。交換してもらったっきりで、進行的には行き詰まっていたのでさほどやってないんですが(笑)。そして、このbleem! for DREAMCASTで日の目を浴びる日が来た!と思ったら(ようやく本題に入れる)

バグが修正されているGT2、bleem!がGT2のディスクと認識してくれない!
中古で旧バージョンを探してくる羽目に(笑)。

しかし、こんなにたくさんバグがあるんだなぁ。私が体験したものは上記の中にはないんですが、『OPEL TIGRAにターボが載る』(笑)というのがありました(本来NA車だと思うんですが、NAチューンをした後、何気なくターボのほうも見てみたら、ターボのチューンもできてしまったんです。数値はほとんど変わりませんでしたが。)。

・メモリーカード
空のメモリーカードが必要です。GT2のゲーム中のセーブ画面でメモリーカードのフォーマットを行う必要があります。DCと違うフォーマットになるようなので、ファイル管理画面で見ると、ファイルがないのに空きブロック0という妙な状態になります。
bleem!上のプレイステーションのプログラムはDCのメモリーカードを、また逆にDCのプログラムはGT2がフォーマットしたメモリーカードをお互い『フォーマットされていないメモリーカード』として認識するので、最初の1回目はとくに注意が必要。GT2上ではフォーマットしますか?と聞いてくるので一応安心。
これ以下の品は任意で。

・VGAボックス(あるいはコンパチ品)
VGAにも出せます。

・振動パック
デュアルショックの代わりということで。ホンモノよりも振動がきついような気がする。

さて、後編では、実際にプレイしてみましょうか。
続く

<Prev | INDEX Next