Nokia N-Gage


香港の携帯電話の聖地、旺角の先達商場で、GSM携帯電話を探していたときに中古のN-Gageを見つけて、つい買ってしまいました。ヘッドセットとUSBケーブルとTomb Raiderがついて2万円くらいだっただろうか。ただし、箱や説明書はナシ。発売が2003年の10月7日なので3ヶ月も経ってなかったな(購入は2004年の1月)。充電用ACアダプタは100-240Vまで対応していますが、3本足のコンセントなので日本で使うにはアダプタが必要。香港以外のモデルでは違うかも。
『N-GAGE』でぐぐると鉄道模型の広告が出てきたりするが(笑)、読み方は『エンゲージ』

N-Gageロゴ

スペックは大体こんな感じ。
CPU: 104Mhz ARM processor
最大同時発色数: 4096
スクリーン解像度: 176 x 208 ドット
サイズ: 133.7 x 69.7 x 20.2 mm (旧ゲームボーイアドバンスは 144.5 x 82.0 x 24.5mm)
重量: 137 g
OS: Symbian OS with Java 2 Micro Edition support
メモリー: 4MB (マルチメディアカードで増設可能)

主な機能:
Bluetooth
デジタルミュージックプレイヤー
ステレオFMラジオ
トライバンドGSM 900/1800/1900
着メロにWAVやMIDファイルを使用可。

バッテリー持続時間:
ゲーム: 3-6 時間
通話 : 2-4 時間
MP3 : 8 時間
ラジオ: 20 時間
待ち受け: 150-200 時間

マルチメディアカード(MMC)っていうのがやや曲者。電気屋においてあるのは大概SDカードとコンパクトフラッシュとスマートメディアとメモリースティック。マルチメディアカードなんて地方じゃなかなか手に入らないよ。1軒だけあったけど64メガが9800円だってやんの。ネットでも即納のところあんまりなかったなぁ。ちなみにゲームソフトの供給もマルチメディアカード。ゲームソフトをPCのリーダーに通してみたけどフォーマットが違うみたいで中を見るには至りませんでした。マルチメディアカードはまだマシだけど、こんどのVodafoneのMotorola3G端末、TransFlashって言う規格のカードは手に入るんだろうか?

まずは電源ON。しかし、SIMチップ(Subscriber Identify Module。GSM携帯電話契約者の発信者情報、電話帳などが登録されたチップ)を挿入していないと、「Insert SIM Card」のアラートが出るだけでゲームを立ち上げることすらできません(例外的に滞在国の警察・消防などの緊急通話はできるそうです)。これはたとえGSMのアンテナが立っていない日本でも同じこと。有効期限の切れたプリペイドSIMカードを入れたらメニューなどにアクセスできるようになりました。
ゲームソフトやマルチメディアカードは、外側からはアクセスできず、裏蓋を開けてバッテリーをはずさないとアクセスできません。N-Gageの欠点としてあげているヒトが多いですが、ゲーム中や、メモリーカード内にアクセス中にカードを抜いたりしないようにする安全策なんじゃないでしょうかね。バッテリー抜けばイヤでも電源OFFだから。
メニューは、「電話」「電話帳」「カレンダー」「メッセージング」「メディア」「エクストラ」「ツール」「プロファイル」とあり、もし、メモリーカード内に実行可能なソフトウェアがあればたとえば「Tomb Raider」とかそういうアイコンが出てきます。

これがメインメニュー。Tomb Raider入れてある。
▲これがメインメニュー。Tomb Raider入れてある。
「メディア」の項には「Realone」「Images」「Service」「Scr.Shot」「Music」「Radio」「Recorder」「Composer」が呼び出せます。RealOneは、ご存知の通り動画ストリーム再生のフォーマット。Nokiaのサイト内にあるNokia Multimedia Converter 2.0(ダウンロードには要無料登録)で、手持ちの.mpgみたいな動画ファイルをこのRealoneプレイヤーで見られるように変換してくれます。RealのページにあるReal Producerとかよりも変換スピードが速く、携帯端末用にリサイズとかもしてくれるのでこちらの方がオススメ(Real Producerで変換したものはN-Gage上ではエラーが出ることあり)。.rmとかではなく、.3gpという拡張子のファイルが出来上がる。
「Images」はその名の通り壁紙変更とかのユーティリティ。デフォルトでいくつか入っている壁紙のサイズは174x132。
「Service」はGSM圏外の日本では試せないのでパス。
「Scr.Shot」はエディットボタン(鉛筆の絵の描いてあるボタン)+方向キー押し込みで発動するスクリーンショット機能のユーティリティ。
「Music」はミュージックプレーヤー。日本でも、VodafoneSHARP製端末や、Will CyphaG-Book端末にもSDカードを使ったミュージックプレーヤーがあるんですが、著作権保護対応のカードリーダー(これもなかなか売ってないんだよなぁ)とSDカードと専用書き込みソフトでSecure MP3という形にして書き込まないといけなくて面倒なんですが(どうせこの機能あんまり使ってないし)、これは、素のままのMP3をマルチメディアカードに放り込めばそれでオッケー。日本語のファイル名は化けます。ちなみに、このミュージックプレイヤーと直接の関連はありませんが、着メロにWavファイルやMidファイルがそのまま使えます。これも、着メロ用に変換作業とかしなきゃいけない日本の端末に比べると遥に便利。どうやらMP3ファイルを呼び出しに使うこともできそう。日本の「着うた」とかが馬鹿らしくなってくる。
「Radio」はFMラジオ。ただし、カバーしている周波数が87.50Mhz~108.00Mhzということで、日本のFM局のほとんどが入りません(日本のFM局は76.1~89.9MHz)。いいとこテレビの1チャンネル~3チャンネル(95.75/101.75/107.75)が聞けるくらい。ヘッドセットが付いていないと起動しません。
「Recorder」はサウンド録音、「Composer」は着メロエディット。この辺の説明は略。

▲『Media』と『Radio』の画面。

「Extra」のメニューはPDA的な機能。メモ帳やTo-Do、計算機や単位変換など。単位変換の機能はなかなか便利で、長さ・重量・温度・体積・通貨などの変換計算をやってくれる(通貨の設定は当然事前設定が必要)。
「Tool」の機能は主に通話などに関するもの。他には本体のコンフィグレーションやBluetoothのセッティング、App.Managerはソフトウェアのインストールに使う。

▲単位変換の画面。3,288香港ドルは46,492円。


本体付属のUSBケーブルやBluetooth経由でPCとの接続ができる(はずだ)が、うちの環境ではNokiaのサイトにあったPC SuiteでUSB、Bluetoothともに接続できなくて困ったんですが、普通にメモリーカードリーダーで書き込めば大丈夫だったので助かりました。
N-gageでフォーマットしたメモリーカードには、
images
others
sound
videos
というフォルダができるので、それぞれのファイルを当てはまるところに入れればいいようだ。


OSはSymbian。日本でもFoMAの数機種とVodafoneのV702NKに使用されている。アプリケーションなども有志の手によって開発されており、オリジナルのゲームなんかも開発されている。SymbianOSが発展したらN-Gageはその存在意義を問われかねない。すぐに新機種を出してきたりしているようだがどうなんだろうか。

<関連URL>
N-Gage公式
All About N-Gage - News,Forums and Software for N-Gage and N-Gage QD
EN-GAGED.CO.UK - feed the gaming
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N-Gage-Help.com : The Difinitive Nokia N-Gage Resource
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