-----べるべる 2-----




青島:……ぁ〜…ふ……(欠伸ついでに伸びをして、入って来たのに気づく)あ!室井さん!今日はどうしたんすか?何か事件すか?(眠そうながらも、かなり嬉しそうに席を立って)


室井:(視界の中に入ってきているのに気付いているけれど、すぐに視線を投げられなくて、立ち上がってこっちに歩み寄ってくるのを認めてようやく顔をそちらに向ける。一瞬緩みそうになる頬を、けれどすぐに引き締めて)近くまで来たから寄ってみた。(ちょっと顔をしかめるみたいにして見上げる視線で)…随分緊張感のない顔をしてるな。(照れ隠しに憎まれ口)


青島:(目の辺りに笑みを滲ませたまま口を開きかけて、止まる。何度か口をぱくぱくさせてから、結局表情を改めて)……すいません。俺、当直明けで…でもなんか魚住さんとこのお子さんが熱出しちゃったって言うし、課長達はゴル……あ、いや、その、…そう、しゅ、出張だし、真下は本店で研修だし、和久さんは腰痛で病院だし、…えと、あと何だっけ…?(照れ隠しと、緊張感のない顔を見られた気まずさでまくし立ててたのに、それを忘れて真剣に悩み始める)


室井:そうか、それで珍しく妙に静かなんだな、(辺りに視線を巡らせるとほんの少し表情を緩めて)…君に逢うのも随分久しぶりだ。(視線を戻す、瞳がかち合うと表情が止まって、さっきまでとは違う緊張が視線に走り、ふと伏し目がちになる)


青島:(落とされた視線に心の動きを敏感に感じ取って。近くの武くんに近寄って何事か囁く。戻ってきて、おもむろに腕を掴み)ちょ〜っとだけ、こっち来てもらえます?(返事も聞かずに応接室へ向かう。何かを企んでいるような、そんな顔で)


室井:(少し戸惑い気味に部屋の中を振り返りながら、それでもおとなしく後ろをついていく。応接室に入ると、後ろ手で扉を閉めて、そのまま扉にもたれかかり、深く息を吐きながら)…こんなところで逢ったときどんな顔をしていいのか分からないんだ、(ふと顔を上げる、けれど顔が見られなくて、視線だけ少し逸らして)


青島:(少し目をぱちぱち。それから笑顔になって)室井さんは室井さんでいてくれればいんですよ。どんな時でもね。(ウインクひとつ)で、10分くらいなら平気すよね?ホラ、座って座って。(と手を引っ張ったままソファに座り、自分の隣を示す)


室井:…何だ?(怪訝そうな表情で、それでも引っ張られるままに隣に座ってしまってから、同じソファにふたりで腰掛けている状態の居心地のいいような悪いような変な感覚に、ぎこちなく身じろぎをする)


青島:(にい、と笑いを形作ってから、おもむろに身体を倒す。もちろん膝の上に頭がくるように)てことで、10分経ったら起こして下さいね。(横になった途端に眠気が復活したようで、すとんと瞼が落ちる)も、限界……。


室井:おい、あおし…!(咎めるように名前を呼ぼうとするけれど、返事代わりにくー、とか寝息が聞こえてきて、諦めたように溜息をつく。しばらく平和そうな寝顔を眺めて、ふと微笑む。眠りを邪魔しないように控えめに手を伸ばして髪をそっと撫でて)


青島:(すうすうと眠りつつ、手が触れた感覚に口元がほんの少し緩んで。優しい手にか、脚の方にか、無意識に擦り寄るような仕草。ずっとこのままいたいと微かに残る意識で考えつつ)


室井:(口元がわずかに緩んだのに気付いて、ひどく満たされた気持ちになる。力無く伸ばされた腕を取り、指先にそっとくちづけて、もう片方の手でゆっくりと優しく髪を撫でる仕草を繰り返しながら寝顔を飽かず眺める。時が止まったような感覚が包む。
 そのまま数分間。
 ふと時計に視線を走らせると約束の時間を大幅に過ぎていることに気付いて一瞬はっとするが、起こすのが忍びなくて何度も声をかけるのをためらう。やがて、それでも仕方なく)…青島。起きろ、時間だぞ。(耳元でちいさく言って、そのまま頬にくちづける)


青島:(微かに身じろぎして、軽く眉間にしわを寄せた後、目を開ける。間近に柔らかい表情があるのを見つけて、ゆっくりと微笑んで)……おはようゴザイマス。(片方の手が握られたままなのに気づいて握り返す。もう片方の空いていた手を持ち上げ、頬に指先で触れて。自然に湧き出てくるような笑顔になりながら)…なんか……。(言いかけて、滲み出る笑みに邪魔されたように言葉を途切れさせる)


室井:…何だ?(囁き声で問いかけて。見下ろす視線、笑顔にまぶしげに目を細める。髪を撫でていた手を伸ばし、その指先で笑みの滲む目元に、頬に、唇に、確かめるように触れていく)


青島:(唇に指先が触れた時、引き止めるように顔をわずかに仰向けてくちづける。その指を噛んだり、キスしたりしながら、伸ばした自分の手、親指の腹で唇を撫でて)……目を開けて、一番最初に、一番大事な人の顔が見られるって、……俺、今、シアワセで溶けちゃいそう……(柔らかく微笑んで、握り返している方の手も引き寄せてくちづける。指先にも、手のひらにも、手の甲にも)


室井:(自分の唇をなぞるように触れてくる指にひとつくちづけてから、片方の手でその手を取って握り、指を絡める。そのまま身体を屈めて顔を近づけて)溶けそうなのは俺の方だ、…緊張感が無いなんてお前を責められない顔してるだろう?(声を潜めてそう言って、困ったような笑みを含んだ目で見つめて)


青島:(ひとつ、笑い、気を持たせるような沈黙の後、少し顔を近づけて囁く)……すっごいイイ顔してますよ…?(目を眇めて、煽るように)俺のこと考えてる時の室井さんの顔が、一番スキ。(わざと唇は外して、頬にひとつキスをして)……そんな顔、俺以外の誰にもやらないでくださいね……?


室井:お前がこんな顔にさせてるんだからな、(ちょっと困ったように眉を寄せながら笑って、耳元に顔を埋めて囁くように)こんな顔の俺を見られるのがお前だけなのは当然だろう?(そのまま耳元にちいさくキスをして)


青島:(くすぐったそうに身を竦めつつ、首に両手を伸ばし、絡める。そのまま、笑みを含んだ瞳のまま何事かを囁こうとして、刑事課の部屋から自分を呼ぶ声に気づき、まずい、という顔になる)……やば、忘れてた…。(応接室に急に入ってこられたら、と考えたらしく、慌てて立ち上がって後ろ髪をがしがし掻き回しながら、手を差し伸べる)……行きましょっか……(ふう、と溜め息をついて、情けなさそうな顔で)


室井:(はっと我に返ったような顔をして、伸ばされた手を取り立ち上がって、表情を引き締める。背筋を伸ばして、何事もなかったかのような表情を取り繕って。そのまま、応接室から出て行こうとする背中を、無言のまま少し距離を開けて見つめて、ドアノブに手がかかった瞬間、素早く動いてドアに体を押しつけるようにして追いつめるような体勢になり、じっと見つめながらくちづける、深く甘く)


青島:(驚きに目を大きく見開いて、されるがままにキスを受ける。最後にひとつ触れるだけのくちづけが降ってくるのに我に返り、離れようとする身体を抱き寄せて、互いの息を飲み込むように、深く、くちづけて。唇を外した後、目を閉じたまま、ちいさく笑いをこぼす)……なんか、イケナイことしてるみたいすね……。(離れるのを惜しむように、頬に唇を押しつけて)


室井:(ゆっくり、体に腕を回して優しく抱きしめ返す仕草で、目を伏せたまま自嘲気味に苦笑して)…確かに、あんまり誉められたことじゃないな、…全く見境の無い…。(声を殺してそう言いながら台詞とは裏腹に可笑しそうに笑って、頬や額に名残惜しげにいくつも細かなキスを降らせて)


青島:(吹き出して、肌をこすりつけるようにしながら囁く)……そんなの、今に始まったことじゃないでしょ……? いつも、…………。(柔らかな、穏やかな表情になり、ちゅ、と音をたてて唇にキスをして)…行きましょっか。(眠気がすっかり消えた、さっぱりした顔で笑う)



---オマケのコネタ---

(応接室から出てきた青島を見つけて、駆け寄ってくるポロシャツ姿の課長。文句を言おうとして、続けて出てきた室井に気づき、固まる。その隙に室井は軽く会釈して、素早く刑事課を出ていく。結局青島のことはほったらかしで、室井を追う課長。青島がほっとした瞬間、後ろから突然、声。)
「……二人っきりで、一体なーにしてたのかしらね?」
「なっ、す、すみれさん!?」
「……武くんから仕入れた情報によるとですね、ずいぶん長い時間こもってたみたいですよ、応接室」
「ま、真下!?」
「……白状してもらいましょうか、青島くん?」
「なななーに言ってんの二人とも!室井さんはあれだよ、その、そう、捜査のことで俺に意見を求めに来たんだよ、前にも来たじゃない、あ、すみれさん電話受けたでしょ?」
「……やっけに饒舌ですね、青島さん」
「ゆ、雪乃さんまで何言うの!」
「じゃあ何してたのよ」
「だだだから捜査の話を……」
「じゃあ、さっきの物音は何? ドアの所で何か物音してたけど?」
「そ、それは、その……あ、そう、俺出ようとした時転んじゃってさ!室井さんが支えようとしてくれたんだけど、間に合わなくて…………」
「…………。」
「…………。」
「…………。」
「な、何? なんでそんなみんな変な顔するわけ?」
「…じゃあ、先輩がドアにぶつかった音だった訳ですね」
「で、ぶつかった場所が腫れてるってことなんですよね」
「? ……そ、そうそう」
「……唇腫れてるわよ」
(口元を押さえて固まる青島を残して、3人は溜め息をついたり肩を竦めたり首を振りながら去っていく。後にぽつんと残された青島が真っ赤になる頃、室井も立ちはだかるスリアミに進路を塞がれ足止めを食っていたのだった。)←終わり(笑)




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つーことで、コネタ付のチャットです〜。←チャットじゃないか?
コレ自体はずいぶん前のモノなんすけど、小説がほんとに進まないので
繋ぎとして出て来てもらいました。……繋ぎにしちゃあえっらいラブラブで
いちゃいちゃしてて小説のようですけど(苦笑)
何しろ私が眠くて眠くて、たまらなく眠かった時に始めたネタで……眠さの
あまりか(責任転嫁すな)普段よりラブラブ度47%アップ。(当社比)
ちなみに最後のコネタは、とりあえず終わった後に書いて送ったものっす。
やっぱりいくら日常茶飯事のラブラブっぷりでも、周りにはツッコミ入れてもらわにゃ
でしょうってことで。←警視庁ならツッコミ役は新城さんとか一倉さん辺りかな。
それにしても……長い(大笑)




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