青島くんコート
M−51(M−1951)シェルパーカー。
何しろ売り切れ続出で、今も苦労してる人も多いんでは。
私もけっこう半泣きで捜査してました。
「踊る」グッズで一番欲しいモノだったから。
やっぱり「踊る」といえばまずは青島くん。
青島くんといえばまずは「青島コート」っすからね。
とにかく職場の軍モノ好きの男の人から
上野の中田商店のことを聞いたり、GATE−1という店のことを聞いたり、
それから「コンバット・マガジン」のことを聞いたりして。
それからネット上でアーミー関係のサイトを洗ってみたりも。
ただ、その頃ってまだあのコートの規格って
確実に分かっていた訳じゃなく、これでいいのかな?程度。
しかも公式HPでは「アルファ社」製と言っているのに
ファントムのお兄さんは「アルファにはあの型ってないんだよねぇ」
とか言われて混乱しちゃうし。
その時のお兄さんは「あれは多分ヒューストンだよ」
と言ってましたけど。
まあまず私が「これだよな・・・?」とかまず思ったのが
ファントムのパンフレットに載ってたM51シェルパーカーリメイクバージョン。
とりあえず勇気を出して電話かけてみると、
↑のようなことを言われて、更に青島くんが着てたものも本物ではなく、
レプリカで、ファントムにあるのがそのオリジナル、という話。
(でもこれって今考えるとM65パーカーにフードと
エポレット(肩についてるヤツ)をつけてM51にした
「リメイクバージョン」なんですよね。)
その頃はまだよく分かってなかったのでそれでもいいかなと
思ったんすけど、その場は少し考えます、と言って電話を切りました。
でもってちょっと悩んだものの、しばらく後に買うことを決意して電話すると
あっさり「もう売り切れた」、との返事。
今後の入荷予定を聞いてもあまりはっきりしたことは
わからなくて、しかもXSサイズは絶望的とのこと。
(このサイズも色々なんすよね。ファントムのXSはたぶん
私にはちょっと大きいくらいだったんじゃないかと思うんすけど、
今着てるやつはS。でもちゃんと着られますからねぇ。
ちなみにファントムのM、Sは私には到底着られない
サイズだったので泣く泣く諦めました。)
本当に悲しくて半泣きだったなぁ、この頃。
それから公式サイトでコートのこと聞いてみたりもしたんすけど、
やっぱりXSサイズは絶望的じゃないか、って。でもみんなが優しく
「頑張れ!」って言ってくださって、すごく悲しかったけど感動したっす。
諦めずに済んだのは、ほんとにあの時のみんなの気持ちのおかげ。
ちなみにこの辺でヤケになって、いっそデカイサイズで買って
身長180センチ近くの弟にそれを着せて自己満足しようかな、
とかいう投げやり的な考えも浮かんだんですけど。
(今考えるとスゴイ思考だ。キレてたな、入手できなくて)
とにかく公式サイトでもみんなが探してて、みんながない!って
言ってたから、名古屋とか東京に行って探すつもりになりました。
この頃ちょうど友人のひさちゃんと5回目の映画を見に行く
約束をしていて、長野県の真ん中にある松本市に行きました。
朝イチで映画を見てため息をつき、
そのままのイキオイで「松本には軍モノの店ないの?」
とか騒ぎ出し、とりあえずパルコに行こう!
ということになってガサ入れ決行したんすよ。
そしたらなんと、パルコ内に「GATE−1」があって、
更にはその入り口に見覚えのあるモスグリーンが!
まさか、とか思いつつ駆け寄り、
(その時その辺にいたカップルがどいてくれてたなぁ。
そんなにスゴイ顔してたのか、自分)
値札を見るとくっきりと「M51シェルパーカー」の文字!
「うっそぉ・・・」と呆然と、でもしっかり裾掴んだまま見つめてたら
お店のお兄さんが来て「それ昨日入ったんだよ」「Sも向こうにあるよ」
「Mは入ってすぐ売れちゃったけどね」等々教えてくれました。
とうとう夢にまで見たSサイズとご対面!
着てみたら思ったより裾も袖も長くなくて充分許容範囲。
(Lもどうしても着てみたくて着たんだけど、
裾はともかく袖がめちゃ長くて指先も出なかったっす。
青島くんて大きいんだなぁ・・・とかどきどきしてどうすんだ自分)
お兄さんが言うにはこれのSサイズを見たの自体久しぶりだそうで。
金額は今まで聞いた「M51」の中で一番高価でしたけど
これはお金には代えられない!と思って即確保しました。
その日はそれから着てたんですけど、なんだか実感沸かなくて。
(だって自分からは見えないし。代わりに隣を歩く
ひさちゃんが一人でじたばたしててなんか羨ましかった)
結局次の日職場に着て行って、自分の椅子にかけておいて、
ふと机に戻ってくる時にその椅子にかかっている「M51」が
まるで青島くんの椅子にかかってるのと同じに見えてしまった
瞬間が一番入手を実感した時でした。あの時は死んだっす。
細かいトコロは青島くんが着てたモノとちょっと違います。
ライナー用のボタンの色は茶色だし(青島くんのは緑色)
紐はけっこう細目だし(青島くんのは太いよね)。
ちなみに襟元に2ヶ所、生地に直接エイゴでプリント(?)が。
「PARKA−SHELL,M−1951
MILLVILLE SPORTSWEAR,INC.
TAP−2235,16 JUNE 1953
SPEC,MIL−P−11013A
PATT,DATE 12 MARCH 1951
A.S.T.A.P.A
INSPECTOR _ _ _ _ _ _ _」
と書いてあります。聞いたことないメーカーなんすよ。←珍しいらしい。
(もう片方プリントはもしやお洗濯のやり方?調べてないけどそうなら笑える〜)
それからボロボロで今にも取れそうな白色のタグが襟についてます。
かろうじて読める文字は「SIZE SMALL」かな??
スペックのところの「MIL」というのが米軍認定ってことみたいっすね。
「PATT」だったか「TAP」が軍指定に認められた日付って聞いたけど
そうなのかな?誰か知ってたら教えて??
そういえば「GATE−1」のお兄さんが青島くんコートの
メーカー名について言ってました。
アルファ社系ははあれはアルファ社製だって言ってて、
ヒューストン系ではウチのものだ、って言ってるらしいです。
その他のとこも、自分とこのだって言ってんだって。
まあ、気持ちはワカルけど。そんなもんだよね。
でも純粋に青島くんのコートを着たいファンを騙すような
ことだけはしてほしくないっすけどね。(いたら怒るぞ、マジで)
それから映画ではあのコートを6着も用意したそうで。
確かに場面によってコートの色やライナー用ボタンの色が変わるんだもん。
中には私のと同じ茶色のボタンのものもあったから、
「きゃあ、あれはお揃いかも〜〜♪」とか嬉しかったんで、
私的にはめちゃめちゃいいんすけどね。(いいのか?)
とにかく、ようやく手に入れた青島くんとお揃いのコート。
いい具合に使い込んであって、色もいい具合に落ちてるし、
何よりほんとに色んなとこ電話かけまくって、苦労して、悲しい想いもして
自分で着るのはほんとはもう諦めかけてたモノだから、ほんとに嬉しい。
これがもし51年に作られたモノじゃなかったとしても。
青島くんが着てたモノとはちょっと違ってても。
これ着てると、青島くんがいるみたいで元気が出る。
頑張らなくちゃって思える。
私にとっては何よりも
大切な、大切な、宝物。
きっと、ずっと。
諦めなくてほんとに良かった(^-^)v
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