北ア・栂海新道〜日本海
データ
 日程 2002年9月27日(金)〜29日(日)
 参加者  2名
 ガイド  水越 


9/27(金) 曇り
6:30白馬駅集合 ― 7:15猿倉 ― 8:20白馬尻 ― 10:25葱平 ― 11:20お花畑避難小屋 ― 12:25村営頂上宿舎 ― 13:05白馬山荘 ― 13:30白馬岳頂上 ― 14:05三国境 ― 14:35鉢の鞍部 ― 15:30雪倉避難小屋

 当初は3泊4日の行程でしたが、人数が少ないので2泊3日に短縮するということで了承していただき実施することにしました。

 またもや天気予報は絶望的。3日間ずーっとカッパ着ることになるかなあと覚悟してましたが初日はまずまずの天気。高曇りで視界がよく効き、気温もこの間の北鎌の時と同じように暑くもなく寒くもなく、登るのに最適な気候でした。このまま明日までこの天気が持ってくれればいいのになあと願っていましたが・・・

 それにしても天気予報が悪いせいか、平日のせいか、不気味なほど静かで、登山者は数パーティしかいませんでした。夏のピーク時には3千人もの人が登ってくるなんて嘘のようです。

 左の写真は白馬岳から三国境に下りる途中で現れたきれいな虹。向こうの上空は晴れてますが、この時我々のいる所では小雨がパラついていました。
 
     
大雪渓はさすがにだいぶ割れていて、下半部は右岸の秋道を辿り、
中間部辺りから雪渓の上を歩きました。
小雪渓は全く消滅。
お花畑も完全に
枯草畑でした。
この時はまだ天気が良かったんですがねえ。
白馬岳山頂にて。

9/28(土) 雨
4:00起床 ― 5:30一度出発しかかる ― 11:30出発 ― 12:30鉢の鞍部 ― 12:55塩谷精錬所跡 ― 15:15瀬戸川渡渉点 ― 16:25蓮華温泉

 やはり天気予報通り夜半から雨が降り出したようで、気が付いた時には風もゴーゴーと強くなっていました。予定通り4時には起床しましたが、とりあえず完全に夜が明けて明るくなる5時半に出発することにしました。朝食を済ませ、パッキングをして靴紐まで締めてさあ出発というところで、なんだか更に風雨は強まり、「いやいや、こりゃイカンなあ。」ということで停滞決定。この靴紐を締めた時に、ちょっと腰にグギっときました。その時は別になんともありませんでしたが、これが悪夢の序曲だったとは・・・。

 再びパッキングを解き、お茶を飲み、寒いのでシュラフに潜り込んで気が付いたら寝ていました。お昼寝です。「ガラガラ」と扉の開く音で目が覚めるとビッショリ濡れた単独行の男性。白馬山荘から朝日岳に向かう途中とのこと。こんな時でも動く人はいるんだなあと感心。
 そうこうしてるうちに外は明るくなり、雨も小降りになってきました。停滞を決定した時点で栂海新道はもう諦めざるを得なかったんですが、このまま停滞してるのももったいないなあということで、僕もまだ通ったことのない鉱山道から蓮華温泉に下ろうということになりました。「鉱山道は利用者少なく、大雨時などは利用不可」なんて書いてあったので余計に行ってみたくなりました。しかし意外にもこの道は変化があって面白く、紅葉もちょうど見頃でなかなか良かったんです。

          
雪倉避難小屋は便所臭い
ことを除けばなかなか快適
な小屋でした。  
塩谷精錬所跡付近にて。
紅葉がちょうど見頃。

9/29(日) 霧雨
6:00起床 ― 7:30頃アクシデント発生 ― 11:30頃白馬駅解散

 朝起きて晴れていたら白馬大池まで登り返して栂池に下山しようということでしたが、いざ起きてみたら昨日と同様、霧雨交じりのガス。今日の行動はあきらめて、このまま9時半頃のバスに乗って下山することにしました。時間もいっぱいあったのでまずは朝風呂に入り、上がってきて朝食。我々は自炊だったのでお湯を沸かし、そしてご飯が炊けるのを待ちながらストレッチなんか始めたのが運命の分かれ道。畳の上に座り、足を前に投げ出し、上半身を前に屈めた瞬間!・・・以下省略






後記

残念ながら栂海新道は敗退に終わってしまいました。またもや天気にやっつけられてしまいましたが、こればかりは仕方がありません。これは諦めがつくのですが、しかし、身体のトラブルについては情けないの一言です。これは常日頃からトレーニング&ケアをしっかりしていれば回避できるもの。特にガイドという仕事は身体を使う仕事なので、もっとケアについて気を使わないといけないなと反省しています。それにしても山のド真ん中で起きなくて良かったあ。




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