三ツ峠・岩登りゲレンデ講習
データ
 日程 2003年9月27日(土)、28日(日)
 参加者 6名
  


9/27 (土)  晴れ時々ガス
8:00河口湖駅集合 ― 9:00三ツ峠登山口 ― 10:00毛無山頂上 ― 10:30講習開始 ― 17:00講習終了 ― 17:30四季楽園着

 夕方6時50分頃からNHKでやる天気予報を見るのが日課になってしまいました。先週末の北鎌尾根ツアーは直前までまあまあの天気予報だったのが、2日前ぐらいになって突如絶望的な天気予報に変わり、実際大雨のため途中敗退という結果に終わってしまいました。台風が来たから仕方がなかったとは言え、「ああ無情」の先週末でした。さて、それじゃあ今週末はどうか?火曜日、水曜日ぐらいには「週末は移動性の高気圧が日本付近に張り出してきて秋晴れになるでしょう。」なんて言ってたけど、「おい、ほんとか?信じていいの?また直前になって天気悪くするなよな。頼むぜ天気予報のオジサンよお!」なんてテレビに向かってつぶやく僕でした。

 今度は天気予報ウソつかなかったです。朝、河口湖駅の前に降り立つと富士山は見えないものの上空には青空も覗いています。まずまずの天気。
はるばる奈良県から参加のお客様の到着を待ち、一路車で三ツ峠裏登山道の入口へ。去年は駐車場満車でしたが今日はガラガラ。ガチャ類が詰まった重いザックを背負って出発。

一汗掻いて岩場に到着。ストレッチングなどして、まずはハーネス等の装備の装着確認。そしてロープの結索の学習。これは一度やっただけではなかなか覚えられないので、あとは家に帰ってからじっくりとやってもらうことにしました。
次にいよいよお待ちかねの「登り」。まずは「一般ルート」にトップロープを張って登り下りしました。経験者はさすがにすんなりと登ってしまいますが、初体験の方は岩にしがみついたまま途中で動かなくなり、セミになってました。
セミになってしまったOさん。一見かっこ良く登ってるように見えますが、この姿勢のまま約10分ぐらい動きませんでした。
その後ビレーの練習、そして懸垂下降の練習をこなし、夕方になってガスが濃くなって寒くなってきたので今夜のお宿「四季楽園」へ。
日帰りのお客様2人はそのまま下山。
この日、別パーティでトップで登ってた方が墜落して骨折する事故がありましたが、我々は何事もなく無事終了。これが大事なのです。

9/28 (日)  晴れ時々ガス
8:15出発 ― 8:45岩場着 講習開始 ― 17:30講習終了 ― 18:30三ツ峠登山口 ― 19:30河口湖駅 解散

 四季楽園では食事もおいしく、快適な一夜を過ごせました。ここで飼ってる白熊のようにでっかいピレネー犬の「ジャック」がかわいいです。時々吠える野太い声が岩場まで聞こえてきます。
 
 夜は雨が降ってて、しかもけっこういい降り。このまま朝まで雨が降ってたらどうしようかと思いましたが、起きる頃には止んで時間と共にガスも切れて青空が出てきました。今日だけの日帰りのお客様が四季楽園に到着・合流して岩場へ出発。
 
「一般ルート」付近の岩場に行くとすでに何本かロープが張られ、昨日より混雑しそう。ウォーミングアップも兼ねてまずは「リーダーピッチ」にトップロープを張りました。昨日の雨のせいか岩場は全体的に濡れていて、快適に登れるところが少なかったでした。
 皆一回ずつ「リーダーピッチ」を登ったところで、今度はマルチピッチの旅に出かけました。右フェースの第一バンドを右にトラバースして、中段は「サンドイッチ」というルートを登り、上部はV級の簡単なルートを登って天狗の踊場という広いテラスで終了。全員で5人もいたのでロープは4本使い、ちょっと煩雑になって大変でした。天狗の踊場から3回の懸垂下降で下に戻った時にはすでに16時半。それでも何かまだ登り足りないので「都岳連ルート」にトップロープを張って遊んで今回の講習会を終えました。
この日もガスったり晴れたりの天気で、晴れればこのように富士山がくっきりと見えてとても気持ちがいい岩場なんですけどね。

荷物をまとめて、再び重いザックを背負って下山。途中からは日が暮れて真っ暗になってしまったのでヘッドランプを点けて駐車場へ。そして河口湖駅で解散。全員怪我もなく無事で何より。お疲れ様でした。

後記

岩登りは楽しいなあって思っていただけましたでしょうか。今回、岩登りが初めてというお客様が2人ほどいましたが、印象はどうだったでしょうか。僕も初めて岩登りに行った高校1年生の時のことを思い出しました。その時は山岳部の3つ上の先輩(後、ヒマラヤのトランゴタワーT峰を初登攀した偉大な先輩)に連れてってもらったのですが、散々でした。全然うまく登れなかったんですが、その時の印象が強烈で、その後岩登りにハマってしまいました。今回参加したお客様も今後トレーニングを積み、ぜひハマっていただきたいものです。



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