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断片小説
小指
ある日、散歩していると神様の小指が落ちていた。
切断面は綺麗な平面になっていて、骨・脂肪・皮の層が丸見えだった。
「もしや」と思い、私はその神様の小指を自分の小指の部分にあてがってみると、
それは見事にぴったりとくっついたのだった。
私は小躍りしながら家に帰り、正座して鼻くそをほじった。
- 完 -