おばあさんが洗濯をしていると、川の上のほうから ドンブラコ ドンブラコ と、おじいさんが流れてきました。
おばあさんはおじいさんを家に持って帰ると、さっそく まっぷたつ にしました。
すると、中から 大きな桃 が出てきました。
おじいさんから出てきたので、その桃を「 おじ太郎 」と名づけました。
おじ太郎はすくすくと成長しました。
ある日、おじ太郎は 鬼が島 に芝刈りに行くことにしました。
出発してしばらく行くと、おじ太郎の前に キビダンゴ が現れました。
「おじ太郎さん、おじ太郎さん。
お腰に付けたおばあさん、ひとつわたしにくださいな」
「あげましょう!あげましょう!
これからいっしょに芝刈りに行くならあげましょう!」
お腰に付けたおばあさん、ひとつわたしにくださいな」
「あげましょう!あげましょう!
これからいっしょに芝刈りに行くならあげましょう!」
鬼が島に着くと、そこには 猿、犬、キジ が待っていました。
猿、犬、キジたちは、それぞれ、陸、海、空 からおじ太郎に襲いかかりました。
危ない! おじ太郎!
おじ太郎はキビダンゴを残して、危機一髪で鬼が島から逃げ去りました。
家に帰ると、そこには鬼たちが思い思いの クリームシチュー を作って待っていました。
そのクリームシチューは懐かしい、おじいさんの味がしました。
おじ太郎と鬼たちは 末永く幸せに 暮らしました、とさ。