寝袋クネクネ



わたしが芝刈りから帰ると、
アパートの部屋の中央で、寝袋がクネクネしていた。
神様の悪ふざけだった。

わたしは「またか」と思い、
ねらいを定めて慎重に五寸釘を打ち込んだ。

キェーッ!

クネクネ動きはぴたりと止んだ。
わたしはいつも通り、まつたけご飯を食って寝た。

− 完 −