七合目の御嶽山絵図

セルフディスカバリーアドベンチャーシリーズ

第12回 ヒルクライム・イン・王滝村 参戦記

2016.6.4[]-5[]

日記

6月4日()大会前日「王滝で逢うた気」

昨年初めてエントリーしてみた「ヒルクライム・イン・王滝村」。旧称ヒルクライム・イン・おんたけだったものが、御嶽山の火山災害を受けて「王滝村を応援するため」変更になったものだ。噴火のイメージを和らげる意図もあるような気がする。しかし残念ながら雷雨中止になってしまった(→ブログ記事 おんたけ王滝どんだけ大雨)。この時期、今年も天気が心配だ。

王滝村チャリティ缶バッチ

昼過ぎの普通列車で松本から木曽谷へ向かう。木曽平沢、奈良井の両駅は漆器祭で降車が多い。自分は木曽福島で輪行を解き、木曽川支流の王滝川に沿って西へ向かう。曇り空でTシャツ一枚だとちょっと寒いくらい。20km余りで王滝村の中心地、さらに4km奥の松原スポーツ公園が会場だ。前日受付終了30分前とギリギリになってしまったが、当日受付よりは余裕を持ってレースを迎えられる。何かアンケートを書いてパワーバーステッカーをチャリかメットに貼ると、新商品のウエハースが貰えるってのをやってる。実際パワーバージェルあたりはマラソンでよくお世話になる。あとブースでチャリティ缶バッチを買っておく。

木犀舎のそば粉入りピザ

イベントで村に大勢が集まる日、にしては王滝食堂は法事で貸切とのこと。まぁ去年そこでイノブタ料理を食べたからいいや。二合目へ登り「ひめや」でほうば巻を調達してから、その姉妹店?の木犀舎で夕食とする。グーグルマップが捕捉してない穴場で、木造りの居心地が良いピザ・パスタ屋さん。ピザ生地にはそば粉が練り込んであってほんのり苦い風味、また食べたい。村中心部に降りていつものようにゲリラキャンプ。

ヒルクライム・イン・王滝村マップ
6月5日()大会当日「一にパレード二に登坂、三体遥拝、後に下山」
テント内でほうば巻

当たり前のように無事迎えた朝、と雨音。ドンピシャで梅雨入り初日であるが、予報を見る限り好転の望みはある。ほうば巻を食べて撤収し、会場に向かう。朝食が足りなかったのでパワーバーウエハースと会場でなぜか配っているバナナを食べておく。ローラー台でウォーミングアップするガチ勢を横目に、自分も少し心拍を上げるため公園内をジョギング。火山災害の献花台に手を合わせる。まだ見つかってない人もいるんだよね。おや、いっときだが太陽が射す。レース出走者は250名弱で、クラス毎ではなく一斉スタートに変更とのこと。御嶽山に向かって二礼二拍手一礼の神事を行ったあと8時10分、全員が出発する。

並びは原則としてチャンピオンクラスから順だが、自信次第で自由とのこと。自分は実質初参戦で気負いなく、後方からのスタートとした。序盤の平地はパレード走行だがわりと高速で、あっという間に先頭が見えなくなった。じ、自分も上がって行かなきゃ…。上り坂になる所からアクチュアルスタート、さあガンガン登るぞ。村中心部、沿道の応援にはなるべく手を振って応えつつ、とりあえず半分よりは前に順位を上げていく。

レースはひめや前を通過

御嶽信仰のスピリチュアルロード、スピリチュアルやね。聖域感たっぷりの御嶽神社や石碑群。坂が緩くなるとトレインを組んだり解けたり。ひめやさんや木犀舎さんにも手を振り返して、また斜度は坂らしくなってくる。清滝、新滝を横目に、選手はだいぶばらけたが数人のライバルと前後しながら、2240スキー場地帯に入っていく。銀河村、名古屋市民休暇村…。

5km毎の標識が励みになる。コースプロフィールは距離24km、標高差1,290m。何となく1:20'くらい?と考えていたが、どうも雲行きが怪しい。また冷たい雨が降ってきて、身体も冷えてくる。そんな天候ながらつづら折り地帯からは遠くまで見渡せ、中央アルプスや乗鞍岳、穂高岳の眺めが良い。しかし霞を食っても…お腹が空いてどうしょうもない。ほうば巻は特上に旨かったけど、菓子を朝食代わりにするもんじゃないと痛感。追加で食べたウエハースとバナナが無かったら、完全に終わっていただろう。

御嶽間近のフィニッシュ

終盤、とうとうそれまでマッチレースをしていた人に置いて行かれる。ああ、こんな長いコースだったのか。しかしチャリ載動画を公開予定である以上、粘れるだけ粘らなくては。あと4km、3km、2km、1km。「まもなくゴール」標識で右に曲がると、まもなく詐欺ってこともなく確かにゴールが見える。これ以上順位を下げるものかと、精一杯のラストスパートをしてフィニッシュする。手元の時計で1:27'55"。左手には間近に御嶽山! すばらしい。ここまで来られたのが嬉しい。若い人に「動画をアップされてる方ですか?」と声を掛けて貰えたのも嬉しい。

遥拝所三体像

ここは七合目にあたる田の原天然公園。一休みして着込み、遊歩道を行く。すぐ左に献花台。右に大黒天。緩い坂を進み、いちばん奥に遥拝所がある。神々しい三体像の向こうに、雪渓を残した御嶽山が大迫力。ここから先はまだ警報レベル2で、登ることは出来ない。復路の木道歩きでは大自然を満喫する。ゴールエリア間近には展望台があり、開田高原や中央アルプスを一望する絶景! この超山奥感はなかなか無い。みんな、来ればいいのに。現実は大半の参加者が自然センターの建物にカンヅメになっている。レース用のシューズじゃ木道なんて歩けないから仕方ないか。暖かいお茶も飲めるし。

表彰式

全員の競技が終わったようで、予定より若干早く集団下山開始。雨は止み、路面はハーフウェット。これくらいならオーケー。途中写真を取りたくて一回止まったが、あとはスタート会場まで一気に降りていく。他の参加者は宿に散らばる感じ。間もなく記録証の発行を受ける。トップは1:07'とのことで、その20分遅れなら悪くないかな。テント等のパッキングをして、会場サービスの菓子やコーヒー(自分はアスリートじゃないからこういうのが嬉しい)をバリバリ頂いているうちに表彰式。おめでとう、おめでとう。

おんたけ湖から御嶽山

最後まで見てたら時間が押してしまい、木曽福島へ急行して輪行、予定の普通列車に間に合わせた。奈良井あたりは漆器祭の客が大勢乗り込んできて賑やかだ。帰宅していろいろ乾かせば週末終了。いつの日かきっと、御嶽山の頂まで登りたい。

結果

公式リザルト
時間
(全長24km 標高差1,290m)
1時間27分54秒 (最速者1:07:19, 最終完走者2:46:00)
男子Cクラス順位
(40〜49歳)
18位 (/完走79名/出走81名/申込97名中)
男子順位
(チャンピオン,MTB含)
71位 (/完走221名/出走224名/申込274名中)
総合順位
(女子含)
71位 (/完走233名/出走236名/申込289名中)
※他にチーム戦あり

今回もチャリ載動画を5倍速にしてニコニコ動画にアップ。等倍速もユーチューブに置いとく。

ニコニコ動画:【5倍速】ヒルクライムイン王滝村2016
YouTube:【等倍速】ヒルクライムイン王滝村2016

リンク

ALL SPORTS写真のサンプル
第12回ヒルクライム・イン・王滝村
公式サイト。概要や結果など。
オールスポーツコミュニティ
スポーツ写真サイト。(右のサンプル写真)

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