第19回三郷アップルマラソンin安曇野 紹介と参戦記


2005年 11月6日(日)


 

三郷アップルマラソンin安曇野 紹介

信州の安曇野南部、黒沢川扇状地で行われる21.0975kmハーフマラソン大会(他に10km、5kmの部もあり)。ファインビューで知られる室山の近く、旧三郷村の小倉グラウンドを発着点とし、特産のリンゴ畑の中を駆け抜けるやや高低差のあるコースが特徴(約100m)。概ね往路が下り坂、復路が登り坂となる。平坦なコースに比べてタイムが2〜3分多くかかるらしいが、ローカルマラソンならではの走り易さと北アルプスの風景、何より完走賞のリンゴ(2個)が嬉しい。かつては春に行われていたが、ふじ収穫の時期に合わせ晩秋の開催となった。「三郷村の名を全国に云々」が大会創設の目的だったため、2005年10月をもって安曇野市に合併してしまった今後の存続が怪しい?(いちおう2006年開催は11月5日を予定している)。

参加登録者数はマラソンブームが去ってから毎年漸減。安曇野市合併記念大会と銘打った2005年は1173名、うちハーフマラソンの部は355名。それより5kmの部の地元小中学生が目立つ気がする。参加賞はスポーツタオル。ゼッケンナンバー掲示によるラッキー賞が262名分、遠来などの特別賞が25名分。完走賞は前述のリンゴ2個で、ハーフと10kmの完走者はさらに2名招待のホノルルマラソンの三角クジを引くことができる。各種目1〜3位にトロフィー、6位まで表彰。
コースは陸連未公認。ハーフの部のスタート時刻は10時30分で制限時間は2時間30分。タイム計測はRCチップで行う。完走証にネットタイムの表記はないが、大して混雑しないのでグロスタイムの記録で充分だろう。2005年のゲストランナーはかつての女子マラソン日本記録保持者、阿部友恵さん。

会場へのアクセスは、JR大糸線一日市場(ひといちば)駅または臨時駐車場からシャトルバスに乗る。自転車なら係員の指示に従って、会場隣りの農協などに駐輪できる。

公式ページはこちら。旧三郷村から安曇野市に引き継がれた。ライバルの(?)「あづみ野池田ハーフマラソン」ともども今後も頑張って運営してほしいものだ。が…(このページ末尾の【追記】を参照のこと)。

アップルマラソンコース図


参戦記


三郷村の謎の踊り

フルマラソン3時間半を目標にトレーニングをしてきてはいたが、その前哨戦として参加する事にした今回のハーフマラソン。見事に直前になって体調を崩し、前日まで寒気と頭痛で寝込んでいた。当日朝を迎え、体調6割。とりあえず大会会場には行ってみることにする。曇天のもと、チャリで片道12.5kmほどの緩い上り。喉が渇く位には疲れた。ゼッケン抽選で日本酒300ml瓶を当てて、幸先はいい(酒苦手だけど)。村民全員が踊れる(?)謎の体操や開会式は参加せず、いつになく入念なアップをする。ホントにこんな体調で走れるのか、と体に問いただすように。



スタート地点

体が温まって楽になったので、出走を決意。そんな大規模な大会じゃないので、スタート行列の後ろの方、とかにはならなかった。やがてハーフマラソン号砲。ドンドンと音花火が上がってるし、声援を受けながら走り出すのは最高の喜びだ。顔もほころび、体調不良が一気に吹っ飛ぶ。とはいえ最初の1kmを4分ジャストで通過したのは飛ばし過ぎだろう。でもスタートできただけラッキーだし、このまま行けるところまで行っちゃえ。前半の下り坂を、抜きつ抜かれつのレースを楽しむように走り抜ける。中間地点で45分半。
しかしここからゴールまでは登り坂。たかが100mアップだし、むしろ味方につけてキャッチアップしていくつもりが、逆に周りよりもペースダウン。ピッチが上がらねー。終盤になると、足が疲労物質で充満し、痛くて完走が怪しくなってきた。私は他の人の順位上げの、格好の標的になっている。まるでマリアナの七面鳥撃ちだ。下りで飛ばして登りで遅いのは理に適ってると思うんだけどなぁ…。往路であれだけほころんでいた顔が、引きつるばかり。



ゴール地点

とうとうラストスパート出来ないまま、辛うじてゴール前だけはダッシュ。結果1時間36分12秒。ハーフ大会初参加としての目標(1時間40分)よりは良かったとはいえ、後半に情けない走りをしてしまったことが口惜しくて、時計を軽く地面に叩き付けた。ある意味非常に恵まれた練習環境にあっては、恥ずべきタイムなのかも知れない。



さびしい閉会式

ともかく無事ゴールできたんだし、それは嬉しい。ホノルルマラソン招待クジは外れ、完走賞の特産リンゴ2個を貰う。体が冷えてくると、元の病体に戻る。お腹痛い。それでもスタート前から楽しみにしていた、売店のフランクフルトを買いに行く。あれ、売り切れかよ。
仕方なく、今朝急ごしらえした、食パンにマーガリンやジャムを挟んで袋に入れただけの日本一チープな弁当をだけを食う。閉会式で元日本記録保持者の招待選手がしゃべってるけど、選手はもう皆帰った。私もぼちぼちチャリで帰ることにしよう。下り坂は冷える〜。



安心ダニ??!

参加者クーポンでソフトクリームタダ券があるので、その適用店に寄って食べる。お腹痛いし、寒いんだけど、がんばる。…やっぱりフランクフルト食いたい。しかし隣りの店にもアイスしか無かった。ガッデム。レース中にぱらついてた雨がいよいよ本降りに。 帰宅しても、よっこらしょってわけにはいかない。近所のコンビニでフランクフルトを買ってくる。「マスタード付けますか?」と聞かれ、お腹悪いので断ったら、ケチャップも付いてなかった。キャッチアップ!



戦利品(味噌は半額)

実はマラソンなんて趣味は今年始めたばっかりで、市民マラソンの類に参加するのも初めてだったが、大会の雰囲気を知るのに良い経験となった。攻略し甲斐のあるコースだし、是非来年も参加したい。




公式リザルト
記録(21.0975km)1時間36分12秒 (最速者1:15:02, 最終完走者2:27:40)
ハーフ男子高校〜39才 順位29位 (/完走81名/登録96名中)
ハーフマラソンの部 総合順位92位 (/完走308名/登録355名中)

※枠付きの写真はクリックで拡大表示できます。

 リンク

三郷村アップルマラソンin安曇野公式ページ
ページは旧三郷村から安曇野市に引き継がれた。前年の記録が置いてある。
記録結果 by ランニングネット
RCチップの会社による公開記録。
大会結果 by ランネット
各レース参加申し込みはこのサイトからできる。

【追記】
2006年の第20回大会パンフレットには、以下の記述があった。

 「三郷アップルマラソンin安曇野」は、市町村合併に伴い、旧三郷村が安曇野市に生まれ変わったことにより、本年の20回をもちまして終了させていただきます。
 永い間のご愛顧に感謝を申し上げますとともに、今後も安曇野市として新たなイベントを企画してまいりますので、引き続き皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

というわけでちょっぴり残念ではあるが、「新たなイベント」とやらに期待しよう。旧穂高町の安曇野マラソン大会(10km以下)と統合されるのかも知れないが、完走賞にはぜひ美味しいリンゴを!


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