ろこどるのAKAGIDAN

Mt.AKAGI Hill Climb 2014

第4回まえばし赤城山ヒルクライム大会 参戦記

2014.9.27[]-28[]

日記

9月27日()大会前日「赤城は殊に活火山?」

ツイッターの自転車クラスタでは続々と前橋入りの報告が上がっている。自分も昼過ぎにようやく松本発の特急しなのに乗り込む。長野で新幹線あさまに乗り換えると、初めてのE7系車両に興奮。だがそれも束の間、御嶽山噴火のニュースを知り青ざめる。県歌「信濃の国」では「四方に聳ゆる山々は御嶽乗鞍駒ヶ岳、浅間は殊に活火山」と詠まれるが、あさまよりおんたけの方がヤバかったのか。登山者達の地獄絵図を思うと胸が痛む。来年はヒルクライム・イン・おんたけに出てみたいと考えているが、どうなるだろう。隣の乗鞍岳は大丈夫か? そしてこれから向かう赤城山も火山なのだが、大丈夫なのか?

前橋公園

高崎でローカル線に乗り継ぎ、やってきました前橋市。閑散とした地方駅という風情だが、他ならぬ群馬の県都である。輪行を解いて、まずは夕暮れの前橋公園へ。橋から県庁を見る構図は、まどか☆マギカの聖地と云われる。大会会場の合同庁舎前に着く頃にはあらかたのステージイベントは終わっているが、受付に間に合えばいいか。前日受付の特典はころとんストラップ。他の参加賞は手ぬぐいやゼリードリンクなど。空いてるテーブルでゼッケン付け等をしていると、キャンプ装備のランドナーを物珍しげに眺めていく人々。今どきだなぁ。

すぐ近くにある食品スーパーのイートインコーナーで夕食を摂りつつ時間を潰し、真っ暗になってから公園の隅でゲリラキャンプ。サイクリングと言えばキャンプでしょう?

9月28日()大会当日「コースは長し赤城山」
ゲリラキャンプ 早朝、会場より赤城山 早朝、スタートゲートより榛名山

秋分の日を過ぎ、早朝はまだ暗く風寒い。ライトを点けて続々と集まる三千人余りの参加者たち。やうやう明るくなり、赤城山や榛名山がハッキリと見える。乗鞍に限らぬヒルクライム仲間のNorikura_1059さん、数年ぶりの再会となる筑大OBのT井さん、ニコ動仲間のボヌールさんに挨拶できた。募集開始21分で締め切られたというこの超人気大会、よく皆申し込めたものだ。

計測開始地点前のキクミミさん

初参戦でよく解らず、予想タイム1:22'で申告して与えられたスタートグループはC。実際は乗鞍(長野側)より若干短いタイムが出るとのことで、目標は1:15'程となりそうだ。練習量が落ちててスタミナに不安があるけど。7時10分に出走しスタートゲートをくぐるが、最初はパレード走行。2分ちょっとで交差点を過ぎてから、公式ネットタイムの計測開始となる。

つまり実力伯仲のレースレース、走力に大差ないなら先頭集団に食らい付くことも出来るはず。そう意気込んでスピードを上げたのも束の間、やはり苦しいか。適正位置を求めて、ずるずる後方集団に下げていく。「す・・・裾野は長し赤城山(上毛カルタより)」…やや苦手な緩く一定した坂。すぐ樹林帯に入る他大会に比べ、ずっと市街地が続く。それだけ暖かい声援も続くのが特長と言えるだろう。

赤城山ヒルクライムマップ

何とか集団にとどまっていたが、第1給水所である観光案内所跡でとうとう千切られてしまった。ここまで良く頑張った、あとは樹林帯の坂をマイペースで行こう。負け惜しみ。

斜度が上がってくると、苦しいけどリズムが出てきた。そうだ、私は参加者の中でいちばん大会を楽しむんだ。この1時間余に生きてることの全てを詰め込むんだ。やっと楽しくなってきた。こんな時間がずっと続いてもいいんだぜ。ところがフロントディレーラーをセンターからインナーにチェンジする時、またやらかしてしまった、脱チェン。車坂峠ヒルクライムの時ほど混乱はせず、30秒のロスでコースに復帰する。そこで去年の龍勢ヒルクライムで競った人に追いつかれ声を掛けてもらうが、付いていけない。一度止まるとリズムを取り戻すにも時間がかかる。

やっとエンジンを掛け直してその方を抜き返し、絶好調に脚が回り続ける。前半同じ集団にいた弱虫ペダルジャージの方にも追い付けば、ようやく降車ロスを吸収できたかな。しかしここで気が緩み、また離されてしまう。そのままとうとう追い付けなくなった。もうスタミナヘロヘロなんだ。

コースには経過距離表示があるけど、総距離がいくつだったか忘れてしまい、残りの距離が分からない。写真販売のオールスポーツが設置した看板で「残り800m」と知り、気持ちロングスパートに入る。しかし周りも速い速い、追い付けない。ラストの明るい坂、もがけ! うぅ、呼吸がすごく苦しい! でももがけ! で、何とかゴール。しばらくゼーハーゼーハー。それだけ追い込めたことは満足感に繋がっている。

手元の時計でタイム1時間15分28秒。メカトラさえ無ければ大台を切れたか? とも思うが、概ね目標通りの数字に安堵する。まずは何はなくとも総合観光案内所で販売しているソフトクリーム。そのため背中ポケットに小銭を忍ばせておいたんだ。自転車乗りだと「巻きが多くなる」という噂のソフト、うまい。これのためにまた訪れたい。すぐに下山荷物置き場に向かうようアナウンスされているが、地蔵岳…は無理でも見晴山には登っておきたい。隙をついて小走りして向かうと、途中の展望台からはゴール付近の景色が開けるが、山頂からは何も見えない。

ボヌールさんやNorikura_1059さんの上司さんもゴール、みな晴れやかだ。荷物置き場のある火口湖の大沼に降りて、Norikura_1059さんと合流。ゆっくり観光したいが、下山組が後になればなるほど名物の下山渋滞が酷くなるらしい。最小限の補給等にとどめ、すぐに待機列へ。ここではなめこ汁が振る舞われる。少し登り返してゴール地点を過ぎ、あとは下っていく。市街地に入ると、やはり長い長い渋滞。青の短い信号が多いんだよね。そんなところでも応援してくれる住民の方々がいる。コースからの展望は乏しいが、なるほど、日本三大ヒルクライムを自称する人気大会なのだと思った。

赤城山ゴール 下山渋滞 ぐんまちゃんバーガー

終盤は開けた景色のなかをスイスイ下りられたが、登りより長い時間をかけてようやく下山終了。完走証やスポドリ、ハイチュウを貰う。放置していたテントを撤収し、急ぎ会場に戻るとロコドル(ローカルアイドル)のライブに間に合った。昨日はKOKORO学園、今日はAKAGIDANがステージを盛り上げている。このお祭り感はMt.鳥海バイシクルクラシックにも劣らない。自転車好きの市長が強力にプッシュしている、すごい大会だ。赤城だけあって艦隊これくしょんの痛ジャージたち、コスプレまで居るのも賑い。参加者特典のチケットが出店ブースで使えるので、ぐんまちゃんバーガーやソーセージを頂く。あと自費であげまんじゅう。

T井さんと抽選会まで見ていく。カラカラ。暑くて喉もカラカラ。そしてお別れ。前橋で輪行し、帰路も新幹線と特急で松本へ。御嶽山の火山灰が降っているのでは、と思ったがほとんど無いようだ。続報が気になる。

これで今年の自転車ヒルクライム参戦は終了。春のランニング戦線に比べて、惜しいところで記録には恵まれない印象だった。悔しさを来年に繋げられるか。その前に、秋からのマラソンシーズンにズク出せるかだ。

結果

公式リザルト
時間
(全長20.8km 標高差1,313m)
1時間15分28秒 (最速者0:58:17, 最終完走者3:11:50)
男子Bクラス 順位
(30〜39歳)
84位 (/完走692名/出走697名/申込778名中)
男子総合 順位
(エキスパート,ジュニア含)
358位 (/完走2963名/出走2981名/申込3274名中)
総合順位
(女子,ジュニア含)
358位 (/完走3079名/出走3100名/申込3408名中)
※他にオープン参加4名

今回もチャリ載動画を5倍速にしてニコニコ動画にアップ。【ろこどる】ネタを少々。等倍速もユーチューブに置いとく。

ニコニコ動画:赤城山ヒルクライム2014(5倍速編)
YouTube:赤城山ヒルクライム2014(等倍速)

リンク

ALL SPORTS写真のサンプル
まえばし赤城山ヒルクライム
公式サイト。案内や結果など。
オールスポーツコミュニティ
スポーツ写真サイト。(右のサンプル写真)

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