ふるまいのイチゴ入り汁粉

松本エリアロゲイニングシリーズ

信州ちくほく村ロゲイニング (3hソロ) 参戦記

2019.3.23[]

日記

3月23日() あくせくちくほく
配布された地図

松本駅からJR篠ノ井線の長野方面に乗る。やや混みのE127系2両編成。3つめの駅、西条(にしじょう)に降り立つ。他のロゲ参加者も10名ほど降りるが、思ったより少ない。大半はクルマで来ているってことか。歩いてすぐの筑北村役場が「信州ちくほく村ロゲイニング」のメイン会場。筑北村は平成の大合併で本城村・坂北村・坂井村が合わさったものだが、麻績村が裏切ったため坂井村は事実上の飛び地状態。ロゲのテレインはおそらく本城・坂北地区に限られる。

ランでのロゲは一年ぶりだが、毎度のように上位、あわよくば優勝を狙いたい。それには全30コントロール(チェックポイント)のうち22〜25ヶ所は写真に撮って回る必要がある。開会式でスタッフが「今回はたくさん回れるようにしました」と言っているが、そうは変わらないだろう。間もなく緊張の地図・コントロール位置説明配布。西側の山中にある菖蒲沢あたりが勝負か?と予想していたがそこにコントロールは配置されておらず、意外に南寄りで乱橋(みだれはし)宿あたりが一大エリアになっている。だが予定通り、とりあえず北の青柳宿大切通しに向かおう。

コントロール位置説明

12時30分、3時間制限の競技がスタートし131名の参加者全員が四方に散る。東条の山を目指し先頭を独走する…つもりが、役場駐車場の裏から出てきた大勢が前にいる。そんなショートカットがあったのか、悔しい。何とか全員を抜き返し、白山神社の石段へ。【ダンクする賽銭箱[105点]】からさらに急なトレイル登りへ。ここは無理せず、元気な人々に先行させる。しかし結局、地図読みが速い私ともう一人とのデッドヒートになる。多分あれは、優勝候補の源後さんだ。【松風の小径 道標[87点]】、【東条城跡[54点]】から山を下りる。あれ、ちょっと地図とは違う道に出ちゃった。混乱しているうちに【関昌寺[36点]】をちょっと通り過ぎて引き返すヘマ。

北アルプスを遠望

【こんなところに三角点[55点]】からまた東の山に入り、【Unnamed Roadのほこら[84点]】、住職がガンダムマニアと云う【龍沢山碩水寺(せきすいじ)[74点]】、さらに青柳城山を登って山頂に近い【林道青柳線の御神殿[115点]】や【青柳城 復元古道[40点]】を回り、下りは西正面に北アルプスを遠望する。【青柳宿町通り石組用水路[33点]】を撮って、ソロなら最強の別府さんチームとすれ違いつつ【青柳宿 大切通し[100点]】を通過。1時間きっかりでエネルギーゼリーを摂る。物凄い勢いで走っている遠山さんとすれ違う。源後さんはようやく背後から見えなくなるが、同行程だと気まずいから距離をおいてくれただけかも知れない。ともかく今春の松本ロゲは強豪揃いだ。

最北のコントロール【雀岩マレットゴルフ場[83点]】から南へ戻る旅は、坂北の街中から。【わんぱく公園のライオン[62点]】、【山清(さんせい)酒造[42点]】。ここまで取れる所を全部回ったが、前半に一つくらいスルーしておきたい。東条川対岸の丘にある80点が何となく面倒なので諦め、南下を急ぐ。「こうするのが賢いのだ」と思い込んで…。国道403号に出て【灰やきおやき 信州月路[32点]】はぜひ買い食いして行きたいが今日は先を急ごう。

お肉マダム

西の尾根を抜ける歩道の【近未来トンネル[63点]】は、ランナーの後を追うように照明が点くのが面白い。トレイルでやや迷い修正しつつ【グラスリュージュ名残り[41点]】、小仁熊(おにくま)ダムを橋で渡るころ時間半分が経過。晴れてきた空に湖の静けさが美しい。自分は鉢盛山登山マラソンのTシャツとアームウォーマー、ロングタイツという服装で、今日の気温だと寒いかなと心配してたけど、走っているぶんにはヒンヤリ空気が心地良いくらい。【小仁熊ダム遊歩道入口[108点]】、【商い石(?)[38点]】を経て、終盤いよいよ南の乱橋宿エリアへ。

等高線が密で難航しそうだが、時間はたっぷりある。けどやっぱり不安。【善光寺街道 石碑[43点]】、中ノ峠、【ぞうさんの水飲み場[82点]】、【ワタノ芝水源跡 石碑[64点]】、2時間きっかりで2つめのエネルギーゼリーを摂りつつ【水戸海道[34点]】と回る。最南端の急なトレイル坂の上にある130点に行く勇気はなく、当然のように諦めて【まきえもん[76点]】へ繋ぐ。最後のまとめに向かい、標高850mの鞍部を越えればあとは下りだけ。・・・・・・あれ、時間が余り過ぎないか? 気付くのが遅すぎた。また猛烈な勢いで走っている遠山さんとすれ違う。

乱橋宿

やっちまったなーと青ざめつつ【上手山 柿の木[103点]】、【本城小学校学有林 みんなの森[60点]】、あとはスタート周辺の安手【地蔵堂跡[31点]】、【西条神社[45点]】を拾うも、2時間41分08秒でフィニッシュし、19分も余らせてしまった。26.9kmしか走れなかった。平均ペース5'59"/kmだけは目標通りで悪くないが、これで入賞できるほどロゲは甘くない。ふるまいのイチゴ入り汁粉は甘酸っぱいが、心はほろ苦かった。菓子やおにぎりも貰い、参加者同士の得点クロスチェックを済ませて結果を待つ。

表彰式は事実上総合トップ争いとなる男子ソロ部門が最後に行われる。あの80点をしっかり取った遠山さんが2000点満点中の1870点で優勝、あの130点を果敢に攻めた源後さんが1分遅刻の減点を受けながら2位、やっぱり雲の上の人だった。ノーマークだった滝川さんが3位。私は獲得コントロール数28/30、得点1790点で、日本選手権以来となる4位に沈んだ。ソロで入賞を逃すのは初めてとなる。

表彰式の様子

敗因は己の中途半端な経験に固執し、意外過ぎる高得点志向のプランニングに柔軟な対応ができなかったこと。近年、プランナーは毎回違う人がやっていて、ぶっちゃけ今回は相性が悪かったとも思う。だがちゃんと地図を読んで考えなきゃ。「臨機応変」と言えばフォーク准将の座右の銘という扱いにされがちだが、しっかりした経験と研究に基づいた臨機応変さは持ちたい。碁打ちのような大局観も必要になるだろう。

冬はマラソン、夏は自転車という二毛作で趣味を繋いでいる自分にとって、長野県中信地区のトップロゲイナー達と渡り合えるランニング力を鍛え上げているのは4月の長野マラソン前後のみ。つまり雪辱の機会はまた来年となる。今日の教訓は何かに活きるだろう。活かすんだ。入賞商品を持ち帰る予定だったバッグは空っぽのまま、電車で松本に帰る。悔しいけど、4週間後の長野マラソンに向けもう一度気を引き締めていこう。・・・でもとりあえず自棄食いしたい。

結果

走行マップ(左回り)
公式リザルト
総合点 1790/2000 (最多点1870, 最少点187)
コントロール数 28/30 (最多29, 最少4)
男子ソロの部 順位 4位 (/出場23名/申込28名中)
総合順位
(各種チーム,女子含)
4位 (/出場73組/申込81組中)
(人数は出場131名/申込144名)
※詳細は信州ちくほく村ロゲイニング公式ページの競技結果にて。

リンク

上手山付近、公式カメラマンさんの写真
中村良大Facebook: 信州ちくほく村ロゲイニング写真
通過した全コントロール証明などの写真アルバム。
Googleフォト: 190323信州ちくほく村ロゲイニング
公式カメラマンさんによる写真アルバム(右の写真など)。
松本ロゲイニング公式サイト
次大会の募集要項、過去大会の様子など。
Navigation Games 2019
日本オリエンテーリング協会が選んだロゲイニングのシリーズ戦。
フォトロゲイニング公式サイト
ルール説明や大会紹介など。

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