駒ヶ岳ロープウェイ

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第2回 中央アルプス・ヒルクライム2018 駒ヶ根高原ステージ 参戦記

2018.6.9[]-10[]

日記

6月9日()大会前日「桜丼がうまうまうみゃうみゃ」
ぱぱりんの桜丼

フルキャンプ装備のチャリで松本市の自宅を出撃。善知鳥峠を越え、天竜川の東側をさらに南下していく。初夏の良い天気にアルプスが映える。明日もこうあって欲しいが、予報は芳しくない。駒ヶ根市に入り、軽く東側へ登る。2月に陣馬形山キャンプを強行した時に通り掛かって気になっていた「ぱぱりん」という店で昼食にする。地元民向けの食事・酒処で、本棚にはキングダムの漫画が揃っている。ローメンやソースかつ丼も美味そうで迷うが、ここは桜丼つまり馬の肉。柔らかくてうまぴょいうまぴょい!これで1,000円!

光前寺参道

少し戻って天竜川を西へ渡ってから、河岸段丘を意外と登らされる。西澤スーパーで買い出しし、さらにガンガン登ってやっと駒ヶ根高原に到着。まずヒカリゴケが美しい光前寺をお参りする。ゆるキャン△に登場した早太郎みくじは売り切れとな、オタクどもめ(?)。3月は福寿草まつりが行われるという大沼湖にも寄ってから、駒ヶ根キャンプセンターにテントを設営する。持込2,060円。

駒ヶ根キャンプセンター

お湯を沸かしてインスタントコーヒーで一息つくと、そろそろ「中央アルプス・ヒルクライム」駒ヶ根高原ステージの受付時間。菅の台バスセンター前あるぺん1Fへ。サイクルラックはグランフォンド軽井沢からの借り物のようだ。参加賞に養命酒さんの酒や栄養ドリンク、レトルトカレー等いろいろ付くのが嬉しい。どうせなら宮田高原ステージとのダブルエントリーをするべきだったかと後悔しつつ、早太郎温泉こまくさの湯で今日の疲れを癒やす。ゆるキャンでしまりんが入った湯だが、飲泉はないからごくごくできない。

テントに戻り、米を炊いてスーパーで買ったレトルトカレーとビタミンちくわを夕食とする。気温が下がるとさっきまでウザかった虫がいなくなる。コテージの方は数組の客がいるが、フリーテントサイトは誰も来ない。夜は星が綺麗そうだが、この季節はなかなか真っ暗にならない。ヒルクライムの朝は早い。太田切川の音を聴きながら、さっさと就寝。

6月10日()大会当日「千畳敷のアリア」
早朝の駒ヶ池

さすが駒ヶ根高原、朝は寒い。つーか晴れてる!? 日焼け止め持ってきてないんですけど。朝食等準備を済ませキャンプ場を出発し駒ヶ池に寄ると、無風の湖面が宝剣岳を映して凄く綺麗。天気、大丈夫そうだね。もう少しウォーミングアップしてから会場入りし、荷物を預けて交換札を受け取る。あれ…この期に及んでサドルが緩む。先日締めたばっかりなのに…よろしくメカニック。助かりました。

大本営発表によれば参加は112名。見た感じ99%ロードバイクで、自分のクロモリランドナーが断トツ重戦車かも。市長や議員の挨拶が済むと全車反転してパレードランが始まり、自分はスタート順が最後の方なのでずりずり下がる。ヒゲなでしこのボードを掲げて応援してる人がいて、ゆるキャンおじさん大歓喜。1kmほど進み待機(このぶん昨年とコースプロフィールが異なるようだ)。インタビューで間をつないでいる。

スタート直後

7時から30秒毎、ゼッケン番号順に十名ずつスタートを切るウェーブ方式。自分は全12のうち第11ウェーブ。数少ない痛ジャージがここに「ニパ子」「真波山岳」「大洗女子学園」「黒森峰女学園(自分)」と4台揃い、いよいよレース開始。すぐに県道75号の規制区間に入り、自転車で走れるのはこのイベント参加時だけというコースだ。確かに、よくこんな狭い道を大型バスが行き来するものだ。特に狭い箇所は追越し禁止だった気もするが、どこがそうなのかはよく分からない。つづら折りもある坂をズンズン登る。立哨スタッフが結構多い。

沢の合流点から桧尾橋にかけては平坦に近く、そうと知っていればもうちょっと頑張って速い人に付いて行けたかも。今年は「聖域なきレーススケジュールの見直し」のあおりで、参加する自転車ヒルクライムはこれ一つだけかも知れない。それ思うがゆえ、すごく緊張して真剣に走っている。練習はしてないけど…。標高差779m、距離9.3kmは楽なようで平均斜度8.4%とキツく、軽いギア頼みのシーンも多くなる。発電所横のトンネルを抜けまたつづら折り。ふと振り返ると、ちぎったはずの大洗女子学園がぴったり付けていてびっくり。お陰でまた気合いが入る。かもしかの滝は殆ど見えないが、いよいよ標高が高い所に来た感がある。

中央アルプス・ヒルクライム駒ヶ根高原ステージマップ
しらび平フィニッシュ

武蔵野アニメーションジャージは抜いたが、シャーロック・シェリンフォードのおっちゃんにはとうとう追い付けず。最終盤じりじりと同時スタートの方との差を詰めたが、ラストスパートに反応できずジ・エンド。あーっ、ここがフィニッシュかー! 一応去年参加された方の動画などを見ておいたがコースを把握し切れておらず残り1km、0.5km標識があっても半信半疑だった。初参加レースあるあるかも。タイムは手元の時計で44'26"(後に配布された成績表で44'24"、総合30位/完走94名中)と概ね目標通り。楽しかったー。これくらいの標高差・距離だと、別の苦しみが来る前にレースが終わって楽でいい。スパート後の震える手で同意書にサインすると、自転車は下山トラックにドナドナされる。完走賞のヘッドキャップやドリンク、手荷物を受け取る。至れりアンド尽くせりだね。

南アルプス遠望

ここからが中央アルプスヒルクライムの本番である。しらび平駅から参加者全員ロープウェイにのりこめー^^。上り便に乗るのは三十余年ぶりだし、雪渓や滝の織りなす絶景、グイグイ近づく千畳敷駅にもう感極まっている。7分半で、やってきました標高2,612mの別天地! まずソースかつ丼弁当とPET茶、あと「こまかっぱ」グッズが配布され、ホテル内で頂く。レース後のタンパク補給はばっちりだ。まだ朝食の時間(ニチアサ8:30頃)だよ。

外に出ると、ああもうどう表現していいか分からない。曇っては来たが雲はまだ高く、残雪たっぷりのカール地形にそそり立つ宝剣岳。東はるかに南アルプスの名峰群が連なり、眼下に伊那谷の街並み。凄い空間内を散歩している。「間もなく表彰式です」とのアナウンスにやや慌てつつ、雪上の遊歩道を一周できた。こまかっぱも出演する表彰式、もちろん入賞とかしてないけど、案外年代別で惜しかったんじゃ?なんてね。女性完走者は1名とのこと。昨日行われた宮田高原ステージとの合算総合入賞も表彰される。

宝剣岳と表彰式

名残惜しく下りのロープウェイに乗り、自転車で登った道はバスに30分ほど揺られる。さすがに眠い。「バスとロープウェイ合わせて往復4,000円でっせー」とゆるキャンの部長が言ってたが、これも参加料に含まれる。菅の台バスセンターで下車し、チャリと再会して成績表を受け取ればイベントは終了。

一時期募集停止してたり公式サイトやFacebook等が機能してなかったり参加受付票がだいぶ遅れて来たりと、運営ぐだぐだなのではと疑っていた。送付されてきたコースマップに味があって少しだけ良い予感もしていたが、現実はスタッフ親切丁寧、控えめに言って神イベントだったのだ。同日開催の超巨大イベント「Mt.富士ヒルクライム」に隠れがちだが、まともにPRすれば定員400くらいは軽く埋まるのではないか。コスパで考えてもあれだけ参加賞完走賞食事乗り物が付いて駒ヶ根ステージ8,000円と破格である。

駒ヶ根高原飲むヨーグルト

完走賞の値引券ですずらんソフトクリーム、うまー。あと飲むヨーグルトも、これ絶対旨いやつだ。全てが夢見心地だったがそろそろ現実へ。テントに戻り、チャリをツーリング仕様に戻していく。ゲリラキャンパーの私が珍しく有料キャンプ場に泊まったのは、比較的安心して昼まで放置出来そうだったから(許可も取った)。ここからいっそ自走で・・・と考え始めたところで雨がぽつぽつ降り出す。今日この時間まで持たせてくれたお天気の神様に感謝しつつ、JR駒ヶ根駅まで下りて輪行、列車で松本に帰る。やっぱヒルクライム楽しいな、今年もう一つくらい何か出ないか。

結果

公式リザルト
時間
(全長9.3km 標高差779m)
44分24秒569
平均12.56km/h
(最速者31'34", 最終完走者1:25'55")
カテゴリNO.4順位
(男子40〜49歳)
9位 (/完走33名/申込35名中)
総合順位
(中学生・女子含)
30位 (/完走94名/申込113名中)
※他に宮田高原ステージとの合算表彰あり。

初参加イベントの紹介として、チャリ載動画を5倍速にしてニコニコ動画にアップ。等倍速もユーチューブに置いとく。

ニコニコ動画: 中央アルプスヒルクライム2018駒ヶ根ステージ(5倍速編)
YouTube: 中央アルプスヒルクライム2018駒ヶ根ステージ(等倍速)

リンク

中央アルプス・ヒルクライム
公式サイト。概要やエントリー案内など。
Facebook: 中央アルプス・ヒルクライム大会
最新情報、記録など。

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