ビンゴの戦利品planetarianほしのゆめみ

サイクリングフェスティバルあさま MODE ANIMATION:

グランフォンドKOMORO 2018 参加記

2018年5月12〜13日

日記

5/12()前日祭「浅くのみ春は霞みて 嫁の色わずかに青し」
小諸駅

去年に続きグランフォンドKOMOROを走るべく土曜の朝、列車輪行で小諸を訪れる。駅のホームには相変わらず御神体りのん様が鎮座する。チャリを組みえっちらおっちら信州青少年の家まで登ると、皆のスマホから地震警報がこだまする。長野県北部で震度5弱。大きな被害は無かったとのことだが、波乱含みの週末か。

とりあえず前日イベント「エンジョイ!KOMOROGAINING」に申し込んである。あまり募集が掛けられておらず(公式サイトから正しいエントリーリンクも無い)、参加20数名ほど。住所データがシャッフルされ、参加証が届かないトラブルもあったみたい。当日参加もOKとなったが、何人いたかな。500円クーポン2枚貰う。

高原美術館から小諸市街

競技説明やスタートの合図もなく、だらだらと走り始める。というか今回は競技ではなく、ただのフォトロゲ風スタンプラリーである。最近全くジョギングしておらず走力減退の危機なので、チャリを使わず二本足で巡ることにした。中心街まで下りてスタンプポイントのティーサロン寿徳でまったり、あんクリームトーストと紅茶うまー。観光案内所や懐古園入口の写真を撮って、停車場ガーデンでサンドイッチや菓子を買い食い。高原美術館へ登ると浅間山はもちろん八ヶ岳や富士山も望む。晴天穏やかな今日がグランフォンドだったら良かったのに。

菱野温泉薬師館を経由し3時間弱でフィニッシュ、良い汗をかいた。報酬にクリアファイル等を貰うが、あるはずのコモロゲイニスト認定証が見当たらない。小諸のイベントはいつもgdgdなので、これくらいでビビってはいけない。

前日祭トークショー

もう物販の目ぼしいものは売り切れてやがる。グランフォンドの受付も済ませ、また500円クーポン2枚を貰う。キャラクターオプションのニパ子Tシャツかわいい。乗鞍仲間のKさんGさんと合流すると、初参加の二人は痛ウェア大勢に驚いてらっしゃる。明日はこんなもんじゃないぞ。「宇宙よりも遠い場所」の南極チャレンジウインドブレーカーが数人いて羨ましい。前日祭に突入しオーメストグランデ主宰のCHOCOさん、さやパカ店長こと声優の東城咲耶子さん、ろんぐらいだぁす!作者の三宅大志さんという豪華なトークショーが楽しい。三宅さんは明日本番も参加されるとのこと。

お待ちかねのビンゴ大会は、さやパカさんによる抽選で進行する。コモロゲイニングとグランフォンドで2枚のカードがあるのになかなか揃わずやきもきしたが、無事狙っていたplanetarianほしのゆめみちゃんストラップを2種類ゲット。何でこんな誰も知らなそうな、でも私にはドストライクな(見るだけで涙が溢れそうな)景品があったんだろう。あと景品が大量過ぎて参加者全員当選、少し余るというハッピーな結末だった。

あぐりの湯こもろから浅間連山

別れてチャリでまた街に下り、古久清食堂でモツ煮定食とろっとしてうまー。ふるくせーと誤読しても差し支えなさそうな佇まいと、店主の人柄が暖かい。さらに下りて千曲川の向こうを登って、あぐりの湯こもろで温泉入浴。浅間連山と正対する眺めは夜景へと変化する。松電ストア(元マツヤ)で朝食を買い、いつものようにゲリラキャンプ。あまり経済を回せず申し訳ないが、これが趣味なんだ。

グランフォンドKOMORO2018マップ
5/13()イベント当日「旅人の群はいくつか 雨中の道を急ぎぬ」
痛ジャージ一斉スタート

地元市内などの例外を除き、私が同じイベントに2回参加することは滅多にない。しかし某運営さんがモデルと思われる新キービジュアルを見て笑い転げてしまい、勢いでポチってしまった。当日を迎え、小諸市の高台にある会場に続々と集まる参加者たち。昨年にも増して多種多様な嫁を背負う痛ジャージが群れをなす。凛ちゃん、曜ちゃん、ルビィちゃん…吸い込まれそうになるな。だがよく見ろ、それはピカッとオジ☆チャンどもの哀愁を帯びた背中だ。無理解自慢な大人など存在しようはずもない。市長や議員の挨拶とパズー風トロンボーンファンファーレで朝7時ちょっと前、「痛」快な300人のメンバーがグランフォンドKOMOROを一斉にスタートする。一斉にだ。

通称1000m林道を少しずつばらけながら、とりあえずKさんGさんと編隊走行。だが距離100km、積算標高差2,270mを謳うルートの中で、DPTN(どぺたん)な道は序盤のみ。軽井沢の第1エイドでタイヤキを食べてからいよいよ登りが始まり、「むりー!」と叫んで脱落する。恋のヒメヒメぺったんこを口ずさみながらマイペースで登っていくと、浅間山が目前に大きい。峰の茶屋を過ぎて群馬県側に下りて行くと北軽井沢の第2エイド。チーズが旨い。

北軽井沢エイドから浅間山

自分はレース向けとは違う実用的な脚力の維持向上を目的として、また一番目立った人が優勝(?)というイベントの性格から「クロモリ重戦車ゆるキャン装備」と銘打ち、自転車に全ての荷物を積んで走っている。ウェアは黒森峰女学園。下り坂で防寒しても痛さがスポイルされないよう、ゆるキャン△のウインドブレーカーも買っておいた。これ隙を生じぬ二段構え。他の方もおよそロングライド向けとは思えぬ痛ディスクホイール、小径車、ファットバイク、コスプレ衣装など思い思いのこだわりが見られる。ただ今日に限ってはスピード重視も正解であろう。雨がぽつぽつと降り出してきた。

県道112号「大前須坂線」の登りに入る。去年とはコースが変わり、より奥まで行けるようになった。懐かしい干俣の集落。そしてこの山のどこかに、私の身代わりになって死んだランドナーが眠っているはずなんだ。今年は干俣にミニエイドがあり、謎エナジードリンクが頂ける。いつのまに毛無道分岐を通り過ぎ、緑美しい上砥草山の森の道、太陽光発電所は無粋だ。

去年までの最高標高地点1405mを経て、嬬恋の第3エイドに到着。ここを発着点とするグランフォンド嬬恋の100名は今頃どこを走っているのかな。ちなみに同日少し先を行くグランフォンド軽井沢は900名とのことで、一部の人に追い付きつつある。レストラン形式で頂く炊き込みご飯と豚汁は旨いが、これから地蔵峠に向かうにはちょっと物足りない。いや、私の燃費が悪すぎるだけか。

つまごいパノラマライン

ルートのハイライトであるつまごいパノラマラインはすっかり本降り。愛妻の丘に寄り道して、赤アミノバイタルゼリーを補給してから次の登りに挑む。今年は西の鳥居峠ではなく南の地蔵峠にコースが変更になっている。新鹿沢温泉ミニエイドでウインドブレーカーを脱ぐと、その下に現れたゼッケンを見てスタッフが「あ、参加者の方でしたか! てっきり旅の人かと」。ここの供給は水のみ。

長い長い登りを経て、新・最高標高地点1732m地蔵峠に到達。湯の丸第4エイドでカレーライスとシャーベット、甘酒を頂く。今年はうまい棒食べ放題とかは無いのか。ここでカレーメンを作って食べるパフォーマンスをする予定だったが、もう土砂降りでそれどころじゃない。クッソ重いガソリンストーブ、コッヘルと余計に積んだ水は全て単なるバラストとなった。

雨に強いランドナーの面目躍如とばかりに、長野県側へ豪快に下りてゆく。着替えも全部積んであるのだから着込もうと思えばいくらでも出来たのだが、ビジュアル重視で上2枚のまま下りてしまった。里に着くころには「これ、やばくない?」ってくらい体がガタガタ震える。上り勾配がむしろ有難いが、このままではガス欠必至なので一旦バス停小屋に避難し、砕氷艦しらせツールボックスに入れておいた補給食を摂る。

ゴールのご褒美ジェラート

おかげで、去年めちゃくちゃ苦しんだ最終難関「菱野温泉コークスクリュー」を余裕を残してクリアできた。第5エイドのいなりや苺を食って、あとほんの2.5km走ればゴール! 目標の午後2時を少し過ぎたが、上々のペースだった。シャカリキにペダル回したあとはアイスクリーム! アイスクリーム! ちるちるのジェラートと暖かい山菜蕎麦も頂いて・・・あれ、湯の丸まで先行していたはずのKさんGさんがいない。あまり雨が強いようなら先に帰るよう伝えてあったし、低体温症で連絡どころじゃなかったとか、あるいは…。

ゴール入口に気づかず、軽井沢まで行ってしまったと半泣きでスタッフに訴える女性を見た。ツイッターを確認しても、少なからぬ人が同様に通り過ぎていたことが分かる。道路の右側になつまちポップを置いただけでは、分かりづらかったかも知れない。極度の疲労と空腹、低体温症に襲われれば判断力は大幅に鈍るもの。スタッフにそこまで想定しろというのは酷だろうか。自転車に対する標識は徹底的に左側に置かなければならない。あと去年に比べて立哨ボランティアがごっそり減ったが、この雨では仕方ないか。(いずれにせよ、昨夏マウンテンサイクリングin乗鞍の運営がやらかした大失態に比べればかわいいものである。)

寒くて人気がないジェラートをもう一つ頂く。二人がどうなったか確証の無いまま、列車時刻の都合もあり会場をリーブ。ここから駅への下りは、道路が川のようで一番怖かった。雨に濡れてさらに重くなった輪行。松本に帰宅して石油ストーブをがんがん焚くが時既に遅く、体調を崩してしまったようだ。

最後は少しほろ苦かったものの、むちゃくちゃでゆるくて試練で天国で。不思議とまた参加したいと思えるイベントだった。他の参加者や運営さんのアフターレポートを読むのも楽しみなものである。落車や途中棄権も多かったようで、来年はもうちょっと天気に恵まれると良い。

峰の茶屋への登り 嬬恋エイド 菱野温泉コークスクリュー

リンク

グランフォンドKOMORO
オフィシャルサイト。自転車スコアオリエンテーリング「KOMOROGAINING」案内も。
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スポーツイベントの情報・エントリーサイト。

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