伊豆ベロドローム

Mt.fuji No.1 View hillclimb!

第1回 伊豆スカイライン国際ヒルクライム 参戦記

2018.10.13[]-14[]

日記

10月13日()大会前日「特急券を4枚ポンし、財布が裸単騎」
菩提梯(ぼだいてい)

軽く肋骨にヒビが入っていて、何をするにも要注意という状況。それでも松本駅から輪行で甲府経由、身延線の特急ふじかわ号に乗り換える。身延駅で途中下車すると、パネル展示があるなど意外に「ゆるキャン△」一色で嬉しい。せっかくなのでジョギングで片道5km、身延山久遠寺をお参りする。中学校の屋上にあるプラネタリウムが羨ましいが、今は使われていないそうな。

観光協会でゆるキャン巡礼マップをゲット。わんこの居る三門、そして菩提梯という287段の階段が凄い。歩きでも息を切らせながら登ると、さすが日蓮宗総本山の威厳ある伽藍。えーと「南妙法蓮華経」とお題目を唱えれば良いのかな? 明日無事生還できますように・・・。武州屋という土産店で「しまりんだんご」を見つけ購入すると、しいたけ茶をサービスしてくれた。さらに駅前の栄昇堂で「みのぶまんじゅう」も購入。早くも荷物がいっぱいいっぱいだ。バラ買いのまんじゅう3つは一瞬で胃袋へ。ほんのり醤油風味。

冷凍シーラカンス

またふじかわ号に乗り、富士で東海道線に乗り換え沼津駅で下車する。チャリを組み立てサイクリング開始。仲見世通りでAqoursマンホールをいくつか見つけつつ、観光客で賑わう港エリアへ。沼津バーガーで深海魚バーガーセットを食い、沼津港深海魚水族館に入る。形や色の多様さに驚かされるし、深海のプラネタリウムも神秘的。シーラカンスの冷凍展示もあってシーラ、カンス! でかい魚体の割に脳が人の爪ほどのサイズしかないのは衝撃的。

MERIDA X BASE

淡島の前でGPS位置情報を拾い(スクフェサーには重要任務)、三津坂ヒルクライムを経て道の駅伊豆のへそへ。植物園の中をえらい歩いた先のMERIDA X BASEが「第1回伊豆スカイライン国際ヒルクライム」の受付会場だ。壮大なBGMに整然と並ぶ200台のメリダバイクは一見の価値があるが、この施設を五年十年と維持するには相当な創意工夫が必要と思われる。また名簿を見る限り「国際」って言えるほど外国人の参加はないが、富士山国際ヒルクライムの姉妹レースってことだろう。

長岡南浴場

伊豆長岡温泉の南浴場で今日の疲れを癒す。明日はもっとハードだぞ。ちっちゃいジャスコ(マックスバリュ)で食料を調達。スタート会場近くのキャンプ場の予約が取れなかったので、街中で堂々のゲリラキャンプ。天気予報は悪化の一途で、テントを叩く夏の終わりの雨音が。No more October Rain...

10月14日()大会当日「伊豆の登り子」
伊豆スカイライン国際ヒルクライムマップ

未明に目が覚めるも、降り止まぬ雨にテンションだだ下がり。DNS?…だめだ、雨ニモ負ケズ(略)そういうものに私はならないと。ずっしり重くなった荷物を積んで、日本サイクルスポーツセンターまで登る。これがオリンピック会場にもなる伊豆ベロベロ、じゃなくて伊豆ベロドロームか。ゴール行きの荷物預けを済ませれば、もう何が何でもゴールまで走らねばなるまい。テントなど下山に不要な荷物は建物の裏に隠しておく。

雨やめーっ! 雷鳴も聞こえる状況で600人くらい?、みんな頑張って参加するんだなあ。半袖の黒森峰ウェアでガタガタ震えるが、直前まで軒下で待機できたのは幸い。代わりにスタートは第1ウェーブの最後尾からとなる。第1ウェーブの一部はチャンピオンクラス、第2ウェーブの一部は女子クラス、第5ウェーブの一部はE-bike。それ以外は申し込み順のウェーブ配分と思われる。スタートアーチを設置できなかった代わりか、空には虹が掛かり、ようやく天気が回復してきた。Over the Rainbow! 場所柄「ラブライブ!サンシャイン!!」の痛ウェアが多いが、第1ウェーブには見当たらず。

ベロドローム前スタート

わざと?下手くそなパズートランペットとファンファーレを合図に、まったりパレードランを開始し、北側の集落を通過する。13分程でキツめの登りに入り計測開始となるが、なにぶん最後尾なので周囲はまだまったり空気。気付いてないんじゃないか? いかんいかん、踏まないと。早くも第2ウェーブの先頭集団には抜かれるが、自分も調子良く順位を上げながら山伏峠に至る。

ここからが、普段は自動車専用という(ふざけた)伊豆スカイライン。その北半分の区間を、今日だけ特別に自転車で走ることが出来るのだ。さっそく右に相模湾を見下ろしてスゲーってなる。左にも駿河湾を見下ろして、駆け抜けるのがもったいない景色。とにかく、肋骨のひびをおして強行出走して良かった。

滝知山付近

ヒルクライムと云うが最大標高差は500mに満たない。玄岳(くろたけ)を過ぎると下り基調のハイスピードバトルが始まる。雨はほぼ止んだし身体は暖まって、心配していた寒さは感じない。しかし雨に強いランドナーもこういうスピードレースは苦手か、順位は上がりにくくなってきた。

ブーーーーン! 何かの摩擦音がする。チャリに異状か!?と驚いて下を見たが、正体は上。そういえばドローン撮影をするって運営が言ってたっけ。後の公開が楽しみ。右手に真鶴半島を見下ろしつつ、とうとう女子トップに抜かれる。いつか散策したい滝知山からラストスパート、奮励努力するも追い付けないまま熱海峠フィニッシュ。ゼーハーゼーハー、ああ気持ち良かった! 手元の時計で40分06秒。

十国峠から内浦方面

もう少し走って熱海峠料金所を過ぎ、十国峠レストハウスがゴール待機エリア。内浦方面に淡島を遠望出来るのはサプライズ。晴れて富士山が見えるともっと良かったなぁ。どんどん下がる体温、参加者チケットで海老かつバーガーセットを食うなどなるべくエネルギーを摂る。全参加者のゴールを待つので時間たっぷり。せっかくなのでケーブルカーに乗るべきだったか。

さて一番の不安が下山。観念して行列に加わり開始するが、登り返しで身体が暖まるので心配していたほど寒くはなかった。せっかくの絶景だが写真撮影のための停止が禁止なのがつらい。また前走者は追い越さないのがルールなのに、バカがばかばか抜いていくのはどこも一緒か。無事スタート会場に戻る頃にはすっかりかんかん照りで、朝からこうであって欲しかった。テントを広げて乾かしたりトイレで着替えを済ませたりと、ばたばた次の準備をする。記念品のキーホルダーを受け取る時、順位198って言われたっけ。名残惜しく、表彰式を待たずに修善寺駅へ下る。しまった、ベロドロームの中を見てなかった。オリンピックまでお預けか。

刈谷市、夢と学びの科学体験館

輪行し伊豆箱根鉄道の踊り子号(駿豆線内は特急料金不要)で三島へ。のっぽパンを買い食いしてこだま号の下りに乗る。新幹線の各駅停車ってこんな感じなんだ。という訳で三河安城乗り換え、刈谷駅で途中下車。「夢と学びの科学体験館」16時の投影に間に合わせる。大きなお友達も結構入ってるね。もう何度も観たプラネタリウム版「planetarian」だが、投影館ごとに展示の工夫が違ってて、作品愛を競い合ってるかのよう。ここではショートバージョンで、代わりに今夜の星空解説がしっかりしている。やはり光学式投影機の凛とした星空は良いものだ。

名古屋から特急しなの号に乗って松本まで、特急券4枚を使ったぐるり一周の旅を終える。疲れは相当で、明日有休にしておいて良かった。今年唯一の長野県外レースを終え、これで今年のレーススケジュールもおしまい。

結果

公式リザルト(計測区間14.7km 積算標高差500m)
時間 40分07秒061 (最速者28'50", 最終完走者1:29'07")
男子40代の部 順位 45位 (/完走190名/申込221名中)
男子順位(チャンプ・E-bike含) 197位 (/完走595名/申込681名中)
総合順位(女子含) 198位 (/完走622名/申込715名中)

初参加イベントの紹介として、チャリ載動画を5倍速にしてニコニコ動画にアップ。等倍速もユーチューブに置いとく。

ニコニコ動画: 伊豆スカイライン国際ヒルクライム2018(5倍速編) #伊豆ヒル
YouTube: 伊豆スカイライン国際ヒルクライム2018(等倍速) #伊豆ヒル

リンク

オールスポーツによるサンプル写真
伊豆スカイライン国際ヒルクライム公式
2019年は参加申込み極少のため中止。土曜開催への変更と、乗鞍の半分程度というコースボリュームの割に一万円という高額な参加料だったせいか・・・?
YouTube: 第1回 伊豆スカイライン国際ヒルクライム(DJI Phantom4Pro 4K ドローン空撮)
公式による大変美しい映像。
オールスポーツコミュニティ
スポーツ写真サイト。(右のサンプル写真)

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