ゲストのハイぶりっ子ちゃん

こもろはす 第10回 サイクリング・フェスティバルあさま

車坂峠ヒルクライム 2014 参戦記 & なつまちスタンプラリー

2014.5.10[]-11[]

日記

5月10日()大会前日「あの町屋館で待ってる」
なつまちスタンプラリー説明

松本から篠ノ井線としなの鉄道線を乗り継いで、まもなく到着。あ、神出鬼没のハイぶりっ子ちゃんが電車に手を振ってる。セクシー。

という訳でやってきました長野県は小諸の街。憧れていた車坂峠ヒルクライムに今年ようやく初参加する。奇しくも第10回を迎えるということで、記念の前日イベント「なつまちサイクリング&ウォーキングスタンプラリー」も開催されるので、もちろん参加だ。痛いウェアや機材がぞろぞろと、サイクリングの部とウォーキングの部を合わせて百人はいるだろうか。着ぐるみもいて、カオスな記念撮影。私も痛ジャージこそ用意しなかったが、先々月の上高地線ふるさと鉄道まつりで衝動買いした「急行あの夏で待ってる号愛称札レプリカ」を自転車に取り付けて、空気に合わせた。つもり。

なつまちスタンプラリーマップ

14時過ぎに出発する。コースはアニメ「あの夏で待ってる」の背景を周る、いわゆる聖地巡礼が出来る設定。ショート16kmかロング24kmでほぼ決められているが、みな思い思いのペースでばらけていく。千曲川を渡る橋からの布引大橋からの浅間連山が雄大だ。最初のスタンプポイントは布引観音下の駐車場。聖地なら渓谷を登って参拝する所だが、個人的には既訪なので次へ行く。

御牧大池への道と八ヶ岳

ショートとロングの分岐をロング側に進む。キャンプ装備のまま参加してるので、南の台地への登りは意外とキツい。あまり単独走だとつまらないし、集団を見つけて付いて行きつつ、二番目のポイントは御牧大池。ここは初めて巡礼するので嬉しい。天気絶好で、八ヶ岳や蓼科山など景色も最高。ロングコースのハイライトと言えよう。

ここからまた単独走になる。小諸大橋からの浅間連山がまた雄大。アニメのキービジュアル「あの県道139号」を経て、乙女湖公園が三番目。まだ通過人数の少ないことをスタッフが心配していたので、道の右側にコース案内矢印があると見逃してしまうかもよと答えておいた。右に歩道があったって、自転車乗りは車道の左側を走行するものだ。

ほんまち町屋館にてキクミミモータースさん

意外と時間が押してきた。この後の食事やチャリ載動画撮影のバッテリーを気にして、ペースを上げる。市街地まで戻ればショートコースの連中と合流し、ほんまち町屋館と佐藤青果前でスタンプが五つ揃う。あとは指定店のどれかで、ラリー参加者クーポン500円×2枚を使用しつつ認証印を貰えば完成する。目当てのラーメン屋が支度中じゃねーかと町屋館に戻った所で、颯爽、登場、キクミミさんだー。皆の人気者。スタート時間に見掛けなかったので心配していたが、どうにか間に合ったようだ。初めて言葉を交わせて良かった。気さくに写真も撮らせてくれた。

「そば七」で豆腐が乗ったみぞれそばを頂いてからゴール。完走賞はステッカーだが、チャリに貼るには大きいな。あとランダムで貰える缶バッチは柑菜ちゃん。何に付けよう。制限の17時を過ぎ、解散。

甘味処みつばち

事前に「車坂峠ヒルクライムの前日受付会場はずっと坂の上だし17時までだから、間に合わないのでは」と懸念するツイートをしたら、公式アカウントが「スタンプラリー参加者は同時受付です」と返信をくれた。でも公式アナウンスは無いので、同じ疑問を持った人は困っただろう。しかもプログラムの到着が遅れて、スタンプラリー終了後の受付となった。ともかく前日受付特典のクーポン500円×4枚を貰ったので、若い女性に大ヒット中の「甘味処みつばち」でカレーうどんとモカパフェとコーヒーを頂く。至福の一時。

小諸市といえば長野県最強の食品スーパー「ツルヤ」の総本山。明日の朝食を買って、夕暮れの北アルプスを左後ろに見ながら坂を登る。受付会場近くの総合運動場で、いつものようにゲリラキャンプ。

あの県道139号 なつまちスタンプコンプリート 北アルプスと上信越自動車道
5月11日()大会当日「あさま完走事件」

標高950mの朝は寒い。ゆっくり朝食を摂ってからキャンプ撤収。ランチパーティーの会場ともなる信州青少年の家の隅っこに、テント一式やキャリアをこっそり置いておく。そこで当日受付の様子を眺めていると、味噌など見慣れぬ参加賞を配っている。聞けばスタンプラリーでの同時受付では渡し忘れていたらしい。二日連続の自転車イベントは初めての試みで、なかなか完璧に連携を取るのは難しいようだ。ともかく「1000m道路」を少し走り、開会式会場へ。

車坂峠ヒルクライムスタート前

タイムを競わないエンジョイの部も含めると、600名規模となった車坂峠ヒルクライム。ここの登り坂「チェリーパークライン」は学生のころ長野県出身の先輩が勧めていたので憧れていた。一昨年に下りで通ったけど、登りはいよいよ今日が初めて。痛ジャージはもちろん被り物も居るエンジョイの部の出発を見送り、坂を少し下りた所がフルクラスのスタート地点。ゴール地点行きの荷物を預けて、ロード男子Bクラスの列に並ぶ。中団やや後方。

8時35分に号砲を受ける。今期、ヒルクライムレースの練習といえば美ヶ原に1回登った程度だし、ウォーミングアップもあまりしてない。流れに乗るようにゆっくり始動。あっという間にトップ集団が見えなくなる。実力が近そうな人たちのデータから、ざっくり55分が目標だろうか。ぼちぼち負荷を上げていこう。距離12km、標高差1005m。平均斜度8.3%はあの富士山国際ヒルクライム(あざみライン)に次ぐレベルの急坂レースだが、斜度の変化が少なく激坂は無い。桜の時期はもう過ぎたかな。つーか愛でる余裕はない。

車坂峠ヒルクライムマップ

長袖ジャージにレッグウォーマーではちょっと暑い。給水サービスもあるが、まぁボトル水で足りるだろう。やがて中間点手前、「乙女スロープ」と呼ばれる緩い坂があって、エンジョイの部の面々がそこで休憩がてら観戦する仕組みになっている。これは気分が良い! 一気にスピードを上げ、また急坂に入ったのでフロントディレーラーを操作したところだった。

ガチャ!…あ、チェーンが内側に落ちちゃった。あるある、ちょっと逆に回せば…直らない。仕方なくランドナーを降り、指で何とか…あれ、外れない! 焦れば焦るほど食い込み、甚大なタイムロス。やっと直ったと思ったら変な癖が付いててまた内側に落ちちゃう。計5分近くかけて、やっと再出発する。最近粘度が高いオイルを吹き付けてたのが原因? それとも輪行でディレーラーが歪んだか? でも昨日は何とも無かったのに。

傷だらけの指が油で真っ黒。クイックではめ直した後輪がちょっとブレてる。フロントギアはインナーを封印せざるを得ず、センター縛りとなる。それに一旦下がってしまった心拍…。全てを諦めてしまいたい悪条件だが、レースは半分残っている。もう、誰よりも楽しんでやる! 全員抜き返すつもりで、必死になって追う。追う。5分後スタート組(40代)の実力近い人が良きライバルとなる。やがて峠が見えてくる。凄くいい天気だ。

車坂峠ゴールライン

練習不足による低パワー感は否めず、ただ呼吸が苦しくてラストスパートは不完全燃焼っぽく、群馬県境の車坂峠にフィニッシュ。電波チップではなく係員がストップウォッチで計測する方式は、今や大会名物だ。ただし今年までかも知れないとのこと。59分17秒、どうにか大台には間に合った。

車坂峠から長野側の眺望

長野県側は富士山や八ヶ岳を背景に佐久平を見下ろす。昨日巡った御牧大池も発見。ゴールエリアからの展望の良さは、これまで参加したヒルクライムレースの中でピカ一だ。MTBの部で出場のキクミミモータースさんのゴールも見届ける。具だくさんの豚汁(ネギ入れ放題)やバナナ、コーヒーのふるまいがあり、お腹も膨れる。

ランチパーティー

下山後は荷物のパッキングを済ませてから、お楽しみのランチパーティーに繰り出す。800円分のクーポンを出店で自由に使う仕組み。トマトスープ(無料)、コロッケ、フランクフルト、焼き鳥、ジェラートダブルで50円不足したので現金を追加。スタンプラリー参加者に対する参加賞忘れの件が一応アナウンスされてたけど、皆気が付いたかしら…。

閉会式。「日本一ダセー大会を目指している手作りの大会なんで、多少の不手際は許してね」とのこと。表彰式では、なんと8歳で完走した選手が登場。並の精神力じゃねーな。一番不安な下りの走行も、よく訓練されているのだろう。最後は抽選会。抽選箱に券を入れておきながら帰っちゃったバカヤローが多すぎで全賞品の配布は諦めるムードになったが、抽選役の県議が「せめてそのヘルメットは誰かに渡そうよ」と引いた番号が私のだった。次の選挙じゃアンタに投票するぜ! って選挙区違うけど。

キクミミさんゴール、景品ヘルメット、寿徳のパフェとトマト

小諸駅前に下り輪行、少し時間が空いた。前日受付特典のクーポンが1000円分残っているので、「ティーサロン寿徳」で使う。絶品生クリームの小倉パフェとコーヒーで丁度1000円、かと思ったらセットで800円だった。釣りは要らないと言ったが「損はさせないよ」と言って300円分のトマトをお土産に付けてくれた。素敵。それにしても二日連続パフェなんて、普段しない食生活が出来るのがクーポン制の魅力か。虫歯になっちゃうぞ。

さよなら浅間山。「小諸は日本のラジエーター・スプリングス」などと言ってしまうけど、どうしてなかなか元気な街だった。しなの鉄道線と篠ノ井線で帰松する。日焼け止めの足りなかった顔が赤い。メカトラを起こして実力通りの結果が出せなかった悔しさと、抽選会で9870円の値札が付いたメットを当てた幸運と。このリベンジと恩返しをいつの日か。

結果

公式リザルト
時間
(全長12.0km 標高差1,005.3m)
0時間59分17秒 (最速者0:40:13, 最終完走者2:28:23)
男子Bクラス 順位
(30〜39歳)
44位 (/完走112名/申込127名中)
総合順位
(女子,MTB含)
163位 (/完走475名/申込532名中)
他にエンジョイの部完走64名/申込72名で、合計完走539名/申込604名規模の大会だった。

今回のチャリ載動画は、1日目のなつまちサイクリングスタンプラリーと2日目の車坂峠ヒルクライムに分けてニコニコ動画にアップ。スタンプラリーは20倍速映像、ヒルクライムは5倍速映像での紹介とした。一部なつまちフォント使用。スタンプラリーの方は自転車クラスタでないアニメファンからのアクセスやコメントも頂けた。一応ヒルクライムの等倍速もユーチューブに置いとく。

ニコニコ動画:なつまちサイクリングスタンプラリー2014
ニコニコ動画:車坂峠ヒルクライム2014(5倍速)
YouTube:車坂峠ヒルクライム2014(等倍速)

リンク

信州・小諸-サイクリング・フェスティバルあさま「車坂峠ヒルクライム大会」
実行委員会による公式サイト。過去の記録等も掲載。
Facebook: ハイぶりっ子ちゃん
JR小海線ハイブリッドトレインの被り物さん。佐久を本拠に活動。

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