フィニッシュ地点のニッチロー'

雄大な北アルプスや城下町の雰囲気を味わう

第3回 松本マラソン 参戦記

2019年10月6日

経緯

前日、駅前のサックスアンサンブル

前日の土曜、新しいシューズ(アディゼロ匠練3)のシェイクダウンを兼ねて松本マラソンスタート会場の総合体育館まで軽く走る。前日受付とかエキスポとか無いのでまったりとした雰囲気。仮設トイレ群に謎動線が作られているが、これ機能するのか?

ギターの弦を買う用事があってチャリで街へ下りる。松本マラソン垂れ幕を見ておこうと駅前に行くと、チェッカーズのメドレーが聴こえてくる。サックスアンサンブルの演奏だ。やや冷える夕方だが、最後まで聴いてから帰宅。

先月のジョギング量は215km、これでも例年より多い。食事コントロールとか特にせず、陣馬形山ヒルクライムやコモロケを捨てて集中しているという建前のマラソン本番を迎える。

日記

10月6日()大会当日 「長野の中信でランを支えたくだもの」
スタートエリア総合体育館前

日曜朝、7時半になってもまだ自宅でまったりしてたり。小走りで会場に向かい、(主催側ではなく)ランナーとして参加のM島さんに偶然会えたのは幸い。荷物預けは制限1分前。トイレの動線はやはり機能してなかった。更衣室2階のトイレ空いてるよ…。Aブロックの後方でスタート時刻を待っていると、雨が降ってきて意外と寒い。8時半に号砲、37秒でラインを跨ぐ。沿道で会社の先輩がボランティアをしてる。1km地点でニッチロー'っていう芸人がパフォーマンスしているのは笑えるが、ラップ欠測したがな。

今年が第3回となる大会。定員一万人に対し募集は難航し、八千人程度のエントリー。やはり計画段階で運営委員会が言ってた通り定員五千人にして、様子を見て年々増やしていくべきだった。地元政治家が「長野と同じ一万人規模にしろ」と言ったのではないかと憶測している。序盤から道が狭く、後方ブロックはかなりのストレスになってしまうだろう。下り坂なのでAブロック走者ならペースを組み易いのは利点だが。

松本マラソン19マップ

コースは一昨年から変更なし。松本城前を過ぎ、沿道の応援が多い中心街。いつもはマイカー気違いで大渋滞している道路を、今日はマラソン気違いが埋め尽くしている、この気分の良さ。南へ向かい、しばらくはゆる〜い登りとなる。北風が背中を押してくれるので、思ったより楽。一昨年は後半で大撃沈したので慎重に走るが、まだ不安でいっぱい。寿豊丘デリシアからの急登はエイヤっと、ペースの下落を最小限に、でも楽な走りを意識する。田川高校前のブラスバンド、まさかの津軽海峡・冬景色。折り返して向かい風区間は少し速い人に食らいついて楽をする。ブラスバンドの演奏はYMCAに変わっていた。思わずYMCAしながら通り過ぎる。

塩尻エイドでは黄華という品種の、皮ごと食べられるぶどうが旨い。エナジージェルとか持参してないので、給食が命綱となる。いつの間にか晴れてきたがまだ寒い。低体温症の人が出ないか心配だ。国道19号・篠ノ井線・奈良井川を西に渡り、中間地点で1:37'31"。見事に目標の半分で通過している。3:15'ペースランナーと愉快な仲間たちはまだ2分くらい先を走っている。あれを追うか追わざるか、まぁ気持ち的には少しずつ詰めたいよね。エイドでミニまんじゅうを4つ食い、空港東の激坂をハイピッチ走法で攻略。消防ラッパに両手を振り上げつつ信州スカイパークの園路に入る。エイドのりんごがまた旨い。デシコって人のライブにも元気を貰う。

フィニッシュ会場を右に見てまだ27km地点なので精神的に辛いという意見が多いらしいが、なに甘ったれたこと言ってんだフルマラソンなんだから42km走って当たり前だろと思う。スライド区間が多ければ交通規制を低減できるし、ランナーとしても大勢とすれ違えるメリットがある。(中心市街地をゴールにしろだのという意見もあるが、長時間の交通規制が運営にとってどれだけ胃に穴が開くような仕事なのか、考えて欲しい。)

後半撃沈の不安をよそに、今日の脚はむしろぐんぐん加速を始め、ベストラップを刻む。絶対無理と諦めかけていた3:15'ペースランナーと(略)に、33km地点でついに追いつく。空はすっかり晴れて、集団内だと暑いので追い越してしまえ。

しかしいつもの通勤ルートなのに「こんなに長かったっけ」と思ってしまう、ゆるい登りが体力ゲージを一気にすり減らす。知人の応援に気づきサムズアップを返すが、とうとうキロ5分をオーバー。3:15'ペースランナーにまた追い付かれる。愉快な仲間たちは殆ど振り落とされてるが、まだ数人がしぶとく付けている。向かい風区間なので1kmだけ乗せて貰おう。おかげでゴールの見通しが立った。

ペース配分は悪くなかったが、後半の加速をもうちょっと後にすれば良かったかな。やはりマラソンは楽できない。力を使い果たしてラスト2kmはもがくように苦しみ、競技場に入る。二人ほど抜いてバンザイでフィニッシュ。一応振り返って礼。タイム的にもスリリングで楽しかった。アプリで確認すると記録3時間14分46秒で、ネットは3:14'09"。惜しくもネガティブスプリットならずだが、ほぼイーブンペース。そりゃサブスリー云々の春マラソン(長野)に比べると情けない数字だが、今の実力は十二分に出せたと思う。全出走7134名中262位なら、Aブロックランナーの面目も保ったのでは。

信州まつもと空港

消耗が激しくて、そばのふるまいを喉に通すのはちょっと苦しかった。でもりんごのシャーベットジュースを頂いて、一気に食欲回復。これ、松本マラソンのやべーやつな。出店でチーズハッドグなるものを初めて食い、もう大丈夫。写真を撮り回っていると競技場から茅原実里の曲が聴こえる。あっちのダンスパフォーマンスも見に行こう。スタンドで充分に休んだら、フィニッシュ会場をリーブ。市街地の大外を回るシャトルバスで、すやぴー。祭りのあとという雰囲気のスタート会場に戻る。近くのジェラート屋さんが移転してしまったので、コンビニでアイスを買って帰る。

第2回と第3回のメダルが嵌合

去年は台風の影響でJR東日本が史上初の計画運休を発表し、前日まで準備を進めていたものの万事休す、中止を余儀なくした。その時のエントリー者は、今年フィニッシュすれば二年分の完走メダルが貰える。この二つがぴたっカチッと嵌合するデザインで、凄く感心する。事情を理解しない人からさんざん悪評された去年の無念を晴らす、物語性を感じずにいられない。スタート前後のストレスを除けば運営もコースも水準以上だと思うし、もっと評価されて良いだろこの大会。来年もより改善して楽しませてほしい。

結果

後日郵送された記録証
リザルト
記録 3時間14分46秒 (最速者2:19'21",制限時間6:00')
ネットタイム 3時間14分09秒 ※スタートラインからの計測参考記録
男子順位 249位 (/完走5544名/出走6050名/申込7033名中)
総合順位 262位 (/完走6455名/出走7134名/申込8311名中)
※人数は大会報告ページから。ゲストを含み、ペースランナーは含まない。
※他にファミリーランの部(2km)完走603名/申込670名
8:30スタート地点気象: 天候雨,気温19.0℃,湿度76%,風向西,風速0.5m/s

リンク

オールスポーツによる写真
松本マラソン公式ページ
大会概要やコース紹介、公式記録、ボランティア受付など。
RUNNET
各マラソン大会のエントリーや速報、応援naviアプリ提供など。
オールスポーツコミュニティ
スポーツ写真サイト。(右のサンプル写真)

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