前日の受付会場

All Japan Mountain Cycling in NORIKURA 2014

第29回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 参戦記(短縮コース)

2014年9月6日〜9月7日

日記

9/6() 乗鞍 in the sky (でも捻挫ですかい)
乗鞍高原観光センター前

金曜の仕事帰り、派手に落車して擦過傷だらけになってしまった。土曜の朝になっても手首の捻挫が引かないため、全日本マウンテンサイクリングin乗鞍は棄権、路線バスで乗鞍高原に向かうつもりでいた。しかし「雨の予報だからあいつDNSだってよ」なんて思われたら、ランドナー乗りとしては癪に障る。また大会本部から下山誘導協力員を仰せつかっているので、裏切れない。さらにチームメイトの猛虎四號さんが骨折からの猛リハビリで復帰してくるというのに、捻挫ごときで負けてられないではないか。

寿家にて天気予報

恐る恐る、自転車で現地に向かう。平地・登り坂なら何とかなりそう。新村交差点の向日葵畑が見送る良い天気で、途中norikura1059さんのクルマに追いつかれついでに艦これキーホルダーを頂きつつ、夕方に受付会場に到着。乗鞍岳山頂は見えているが、まもなく雲の中へ。ブース出店でグローブだけ衝動買いして、常宿の寿家に下りる。白骨から引湯されている温泉、そして何と言っても20名を超えるチーム寿の面々との再会が嬉しいところ。ご飯3杯の夕食に、ビールも旨い。ただし深酒は控えておく。面々は無茶してるけど、学生時代に戻れる貴重な機会なんだ。

9/7() しくしく短縮
乗鞍エコーラインマップ短縮版2014

朝食もご飯3杯、これでも控え目のつもり。時折霧雨が降る微妙な状況で、会場に上がるまで着ていた合羽を脱いで山頂行き荷物として預けてしまうと、寒い。一旦開会式を告げるファンファーレが鳴りかけるがキャンセルされ、しばらく大会本部による協議が続く。結論は、畳平が風速15m/sという強風にのため、コース短縮となった。これで5年連続、フルコース1:20'切りならずが確定し気落ちする。せいぜい雨のランドナー、頑張ろう。去年も同様に悪天候によるコース短縮で、その時は位ヶ原山荘がゴールだった。今年は大雪渓(肩の小屋口)19.1km地点まで行ける。確かこの大会の創生期もそこまでだったはずで、原点回帰と言える…かも。

スタート時刻は30分繰下げとなり、待ち時間が長くなった。寒さに震えて辺りを小走りしながらも、ちょっと空腹が気になるところ。8時37分にロード男子D1組が号砲を受ける。スタートダッシュが落ち着くと順位が下げに転じるが、「この状況を一番楽しむのはこの俺だ!」という理念を思い出して食らいつく。調子は上々。走り出してしまえば寒さは涼しさという武器になる。

脱水はペースダウンを招く、という教訓からちょくちょくボトルの塩水を飲みつつ、第1チェックポイント(三本滝レストハウス)を21分で通過。後続クラスの先頭やママチャリウォーリーさんなど面白い被写体があれば後ろに付いてみるなど、遊ぶ余裕もある。中間地点を過ぎてさらに調子を上げ、一旦置いてかれた集団にも追い付き追い越す。「どうせ怪我だらけの体だし、いっそパンクしてしまえ」とばかりにタイヤの空気を規定の3.0気圧いっぱいまで入れたのが功を奏しているようだ。旧石畳の急坂も苦しくない。

位ヶ原から乗鞍岳

第2チェックポイント(位ヶ原山荘)で54分を切った。このペースだと、フルコースなら1:20'切り確実だったろうに、勿体ない。それより急に霧が晴れてきた。位ヶ原のハイマツ帯に入ると、とうとう雲を突き抜け、目前の青空に乗鞍岳山頂がドーンと聳え立つ。「素晴らしい…!」と思わず呟く。まさに「雲上を駆ける」という番組名どおりの様相だ。しかしどうも呼吸が苦しい。「乗鞍は空気が薄い」なんて気のせいだろと例年は思うのだが、今年は自分がそんな虚言を? いや確かに薄いんだ。あのゲロを吐くようなラストスパートとその後の爽快感、を味わえない大雪渓フィニッシュとなった。

手元の時計で1:09'余り。良し悪しは分からないが、精神的な敗北を感じる。まぁ全力を出し切っていたからこそと思えば…。荷物預け車からさらに先へ進むと、すぐそこに本来のゴールだった県境が見える。こんなに天気が良いのなら短縮にすること無かったんじゃ?という声も聞こえる。しかし景色はこの辺りが一番良い。満足度は高い。

本来のゴールだった県境 位ヶ原を見下ろす 大雪渓と剣ヶ峰

ここからが本番、下山誘導協力員のお仕事である。本番で晴れるなんて、やっぱり今年の僕は晴れ男だ。ただし手首捻挫の回復が遅く、踏ん張りが利かないので超慎重に。美ヶ原の時と同様に先導自動車に続いて自転車列の先頭を抑える役割で、今回は二人体制のためナメられず穏やかに進む。スタッフジャケットをデイパックの外に着るのもポイント。それでも、もう少しで下山終了というところで暴走自転車が現れ、怒鳴ってしまった。概ね無事終了し、会場で振る舞っているリンゴが旨い。さらに下山誘導協力員には後日、箱入りリンゴが届く。

新村のひまわり畑

夕食と朝食が控え目だった(?)ぶん、昼食のカレーは5皿いただく。日曜はおおもりごはんに限る。速い速いとおだててくれたメンバーともお別れ、自走での乗鞍脱出へ。新島々からはいわゆる波田高速を走っていたが、新村の向日葵畑をまた見たくなったので国道に復帰すると、酷い渋滞。みんな自転車なら戦争は要らないのに。ともかく無事に帰宅した。

完走証には1時間09分03秒035とあるが、これってどうなんだろう。パソコンを立ち上げ、過去のチャリ載動画と通過タイムを比較してみたら、びっくり。もし短縮ではなくフルコースだったら、7年ぶりの自己ベスト(1:16'19")更新もありうる絶好調っぷりだった。春マラソンの頃の体力がまだ残ってるんだな。しかしタラレバを言ってもしょうがない。来年こそはフルコースで結果を出せるよう、あと一年はこの趣味を続けなければ。

次戦は3週間後の赤城山ヒルクライム。そのさらに一ヶ月後の大阪マラソンのためにジョギング中心のトレーニングに移行するつもりだが、今回の課題はきっちり克服して臨みたい。つまり前日につまらん怪我はするなと。

結果

公式リザルト(短縮コース)
時間
(全長19.1km 標高差1200m)
1:09:03.035 (最速者0:49:49, 最終完走者3:56:06)
一般男子Dクラス 順位
(ロードレーサー36〜40歳)
66位 (/完走368名/申込474名中)
総合順位
(女子,MTB等含)
487位 (/完走3102名/申込4025名中)
他にショート完走46名/申込62名

ニコニコ動画に投稿する自転車載動画は、一応スタートからゴールまでノーカットだが、霧深いCP2までは20倍速を多用して時短した。来年は気持ちよく県境まで紹介したい。

ニコニコ動画:乗鞍2014 大雪渓短縮コース(5〜20倍速)
YouTube:乗鞍2014 大雪渓までの短縮コース(等倍速)

リンク

CPS写真のサンプル
JCA(日本サイクリング協会)
ツール・ド・美ヶ原やマウンテンサイクリングin乗鞍などの主催団体。
CYCLE PHOTO SERVICE
自転車スポーツ写真サイト。要ID。(右のサンプル写真)

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