岐阜県境フィニッシュ地点

All Japan Mountain Cycling in NORIKURA 2016

第31回 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 参戦記

2016年8月28日

経緯

前週の土曜、自転車でツールド美ヶ原のコースをアタックしたのだけど、旅の疲れとその後の不摂生で体調不良。半分しか登れずカフェピラータに引き返してぐったり、帰宅して寝込んでしまう有り様だった。

新村交差点のひまわり畑

生活リズムを取り戻しつつ迎えた27日の土曜。例によって自走で、新村のひまわり畑を横目に松本市内の乗鞍高原へ向かう。なるべく力を使わないように、と気をつけるがトンネル内やキツい登りはそうもいかない。ひねもす雨の予報ながら、あまり降られなかったのは幸い。全日本マウンテンサイクリングin乗鞍の受付に行くと、ランドナーが珍しいのかNBS長野放送のインタビューを受けることになった。あわわわ、昼食のパンを慌てて飲み込む。ねーちゃんとクルーがやって来る。喋るのが下手くそで電波には乗らないかもしれないが、目標を聞かれ1:20'切りと答えた。最後にそれを達成したのが7年前だった…。大会プログラムを見ると、「ごあいさつ」のページに去年まではあったJCA谷垣会長の欄が無くなっている。果たして怪我は治るのだろうか。JCAの財政破綻はどうなるのだろうか。あと、ショートトライアルの部が廃止されたりMTBがロード一般に統合されるなどの変化がある。

寿家の夕食

さて今年もチーム寿の常宿「寿家」に世話になる。ランドナーのキャリアを外すなど戦闘準備をし、夕食にご飯3杯、他の人が残す唐揚げまでもがつがつ頂く。温泉後の飲み会では、酒は控えめだが大量のナッツ類を口にしてしまう。上機嫌だったようだ。

日記

8/28() 畳平をタダ見だおまいら

朝食はご飯2杯半にとどめる。

乗鞍観光センター前

北の前線と南の台風に挟まれ、ころころ変わる天気予報にこれほどやきもきしたことはない。果たして、まさかの晴天模様となった。日焼け止め持ってきてないよ。雨を理由に現地入りすらしなかった連中ザマァ。風もなく、4年ぶりにフルコースでの開催! さて場の安堵モードに対して、自分は脂肪の摂り過ぎだったか3度もトイレに行くという惨敗フラグが立っていた。経験上、これは序盤から積極的に給水すればある程度リカバリーできるはず。ナッツが原因で引き返すわけにはいかないのだ。

スポンサーが赤アミノバイタルを無料配布しているが、自前で持ってきてしまった。帰還後の金アミノバイタルだけ頂くことにしよう。若い方のクラスを見ていないからかも知れないが、自分以外にガルパンジャージがいなくて寂しい。ラブライブや艦これは安定して存在している。今年からオッサンクラスとも言われる男子Eクラスにランクアップ(?)し、Dより若干早めの7時54分に号砲を受ける。

乗鞍エコーラインマップ2016版

9年前の自己ベスト1:16'台を念頭に飛び出すが、どうにも心肺が苦しい。夜泣峠あたりからずりずり下がっていく。たまに使っている血圧計によれば、自己ベストだったツールド美ヶ原の頃より平常時の心拍数が15ほど上がっている、すなわち能力が低下しているのだ。第1チェックポイント通過はベストどころか、1:20'目標下限の22分ほど。二つ目のヘアピンからパワーペダリングより気持ちケイデンス重点に切り替えたら、ようやく順位は上昇に転じる。心配への負担はさらに重くなるし、つづら折りではインベタ主義が災いしてまた心臓が苦しくなる場面も。抜きつ抜かれつしている方に、このペースで1:20'大丈夫なのか聞きたい気分。

第2チェックポイント通過も下限ギリギリの57分弱。やばいな。ボトルの塩水は尽き、アクエリアスを受け取る。残り距離表示を見てペースダウンに気をつけつつハイマツ帯の位ヶ原に入ると、目前に乗鞍岳剣ヶ峰が姿を現す。思わず何か声が出た。来てよかったー! 追い抜いた悪魔おじさんさんに「ランドナーがんばれ」と声を掛けて頂き、もう一度強気を奮い立たせる。大雪渓から先はかなり久々に走る道。周囲のサイクリングに飲まれないようにしながらライバルに喰らいつき、追い抜き、間に合ってくれえと祈るような気持ちで残り1km。道は狭いし下山待機列もあるからさらに狭い。同クラスの方が右から強気に行って道を作ってくれるので、なるべく付いていく。残り300m、200m、100m。離されたが、こちらも残ってない力を振り絞る。標高2,716mの県境フィニッシュ! 手元の時計グロスで1:19'49"…自己ベストに遠く及ばずバンザイする程ではないが、積年の目標はぎりぎりクリアして、ホッと安心のウイニングラン。

畳平付近

ゴールエリアの畳平も気持ち良い天気で近くのピークに登山したくなるが、「下山誘導協力員」を仰せつかっているのでゆっくりしていると最後尾に回されてしまう。仲間との戦果報告もそこそこに、下山待機列へ。レースを一般参加者と同等に楽しみつつ、ボランティア気分も味わえる美味しい役どころだ。もちろんやるからには大真面目にやる。しかし下山誘導責任者が不在なのか機能していないのか全てがなし崩し的なので、独自の判断で例年通り下山先導車の後ろに付く。神経質に距離を保ちながら、先導車を煽ろうとするアホどもを怒鳴る…気力はなく、ハンドサインで制する程度。スタート会場まで下りれば解放され、サービスのリンゴを貪る。出走率から考えて、どうせ余るでしょ。協力員報酬として後日届くリンゴも楽しみ。

無事下山

記録証の発行を受け、正味1時間19分28秒594。反省点は多々あれど、目標をオーバーするよりはずっと良い。最後まで諦めずペダルを踏み込んだんだ。1:20'以内が目安とされるチャンピオンクラス出場権も獲得!…ってそんな無茶しないけど。宿に戻って温泉、昼食にカレー2杯、集合写真までが楽しみ。また小雨が降りだすなか、あとは自走での帰宅をこなして夏が終わる。明日は有休、焼肉食べ放題にでも行こう。次戦は金沢マラソンとなるが、一旦しばらくの休足としたい。

余談だが、公益財団法人日本サイクリング協会(JCA)が主催に加わるヒルクライムイベントは、これが最後となった。蔵王・美ヶ原・鳥海・乗鞍でポイントを競うJCA全日本ヒルクライムシリーズも2016年を以って終了した。

チャリ載カメラで剣ヶ峰 魔王岳となかまたち NBS長野放送オンエア

結果

公式リザルト(フルコース)
時間
(全長20.5km 標高差1,260m)
1時間19分28秒594 (最速者0:56'12", 最終完走者4:13'31")
※全ゴール待ちの悪魔おじさんさん4:18'08"
一般男子Eクラス順位
(ロードレーサー41〜50歳)
181位 (/完走1126名/申込1374名中)
男子順位
(チャンピオン,ジュニア,61歳以上等含)
678位 (/完走3210名/申込3871名中)
総合順位
(女子含)
682位 (/完走3366名/申込4079名中)

撮影したチャリ載映像は、ニコニコ動画向けにはツールド美ヶ原とのコラボレーション事業に合わせた「松本ヒルクライム」として5倍速ダイジェストを作成。YouTube向けには5倍速と等倍速の垂れ流しとした。

→ニコニコ動画:【美ヶ原】松本ヒルクライム2016【乗鞍】
→YouTube:【5倍速】全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2016
→YouTube:【等倍速】全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2016

リンク

CPS写真のサンプル
マウンテンサイクリングin乗鞍 公式サイト
2017年より新設。JCAからの独立に伴い、大会名から「全日本」が外れた。
松本ヒルクライム 公式サイト
2017年より新設。ツールド美ヶ原とマウンテンサイクリングin乗鞍のコラボ事業。
JCA(日本サイクリング協会)
ツール・ド・美ヶ原やマウンテンサイクリングin乗鞍などの主催だった団体。
CYCLE PHOTO SERVICE
自転車スポーツ写真サイト(2016年迄)。要ID。(右のサンプル写真)

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