2007 Let's go jogging along the roof of NIPPON
爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

日本の屋根を走ろう! 第24回

大町アルプスマラソン ハーフの部 参戦記

2007年10月14日(日)

日記

毎度のように前夜の就寝が遅れ、朝は二度寝してしまった。慌てて卵ご飯をかっこんで松本駅までランニングし、大糸線に乗り込む。曇り空だが、早朝の車窓はどこか鮮やかである。おにぎりを2個食っているうちに大町駅に到着し、無料のマイクロシャトルバスに乗ればすぐに会場の大町市運動公園だ。さあ秋冬シーズンの幕開けとなる大町アルプスマラソン。去年はこのタフなコースをフルマラソンの部で参戦したけれど、今秋のフルは来月のいびがわに回したし、旧三郷村の三郷アップルハーフマラソンが廃止されてしまったので、ここではハーフを走ることにした。あと2週間くらいスピード練習をやっておきたかったなぁと思うが時の流ればかりは仕方ない。膝や足首の痛みはどうか、筋肉の疲れは残ってないか。それぞれ若干の不安を抱えているが、1時間30分を切れるよう精一杯頑張ろう。

3kmの部

過疎な大会というイメージを持っていたが、意外に人がわんさかいる。三郷だけでなく旧穂高町の安曇野マラソンも廃止されたから、流れて来ているのかも知れない。ブース出店を眺めたり先にスタートする3kmの部を撮影していたりで自分の準備は後手後手になるが、やはりそう大規模でない大会だから荷物預けやトイレが混むことはなく、ウォーミングアップも十分。全く争うことなくスタート整列の4列目くらいをゲットする。招待選手もすぐ前だ。

大町ハーフマップ

9時20分、ゼッケンの色は違えどフルの部とハーフの部が同時に号砲を迎える。序盤から押せ押せで行こう。さすがにスタートダッシュ組には付いて行けないが。最初の1kmを3分50秒。その後北アルプスべりを左折して緩い下り坂に入り、余裕で雑談中のフル招待選手ハヤタとその取り巻き集団を抜く。次々とペースアップをして抜いて行く人がいるので、しばらく食らいついてみる、の繰り返し。ちょっと呼吸が苦しいけれど、このへんがライバルだ。
5km地点で19分37秒。想定以上の快調ペースでどんどん下る。少し太陽が顔を出し「暑いじゃねえかよ」。8km過ぎで第一折返しとなり、今度は上り坂になる。ここから標高差140mを攻略しなければならないが、上りなら得意意識があるのでライバルの前に出てみたりもする。
10km地点を39分51秒。ここまで下りが多かったとは言え10kmマラソンなら40分を切れるのかと、ちょっと驚き。その後も4'10"/km前後をマークしつつ上って行くが、次第にキツく感じるようになった。すると後方からただならぬ気配が。ハヤタ隊員と愉快な仲間達にあっさり抜かれてしまう。みんなフルの選手達。サブスリーあたりまえの本当に凄い人達だが、いつか奴らと張り合える日が来るのだろうか。とにかくこのどさくさに紛れてハーフのライバルを千切っておく。
15km地点で1時間0分39秒。困った問題に悩んでいた。呼吸が「スースーハーハー」では酸素が足りなくなる。フルマラソンならペースを落とすべき運動強度だが、ハーフだとそうはいかない。かと言って「スーハースーハー」では過剰となる。ならば三拍子でと「スースーハー」や「スーハーハー」を試してみるがどうもリズムが合わない。どうしたら良いものか決められないまま呼吸は乱れまくることに。坂も少しずつキツくなり、ペースが4'20"/km位に落ちてきた。たまに抜かれるが、それはフルの人ばかり。どーゆー脚してんだろ。

大出橋を渡った所で木崎湖へ向かうフルの部とは分かれ、ハーフは第二折返しとなる。難関の上り区間は終了し、心配していた程スピードは落ちていなかったのでこの調子なら自己記録を大きく更新出来そうだ。かと言って楽をして良い訳じゃない。最後まで悔いの無い走りをしたいし、前後に少々離れてはいるがライバルたちがいる。
そう、ひとりがひたひたと足音を近づけてくる。こっちはいっぱいいっぱいだし、負けるかも知れない。一旦抜かせてスパート勝負に持ち込むか、今のうちに逃げられるだけ逃げておくか…。落ちてきた選手をかわすついでにカウンターアタックをかましてゆさぶってみる。若干の効果はあったが、それでも足音はなくならない。
あと1.5kmという所で異変発生。咳をした拍子に肺がおかしくなった。ここまで呼吸の乱れを整えられなかったツケで肺がつって(?)、半分しか空気が入らなくなったのだ。脚は余っているから比較的恵まれた肺活を利用して前走者に追い付くつもりが、みるみる離されて行く。後ろのランナーはもっと辛いらしくペースダウンしているのが救いか。拍手に迎えられるままに運動公園に入り、トラックに入り、ゴールイン。ラスト1kmは4分5秒。スパートらしいスパートを掛けられなかった。

ゴール

即時発行の完走証に印字されたタイムは1時間25分43秒。事前予想からは信じられない好タイム! だが課題が残る内容に完走の喜びは半分である。まぁでも男子49歳以下での種目順位が登録190名中11位と、このポジションでフルも走れたら面白いタイムが出せるかも? その為にはスタミナ練習が要るが。たくさんね。あ、8位以内なら入賞だったのか。あと3人…けれど5分くらい差があってそれは果てしなく遠いのだけれど。
ゴールの時に薄手とはいえ大きなタオルくれるし、アミノバリューくれるし、りんご食えるし、疲労回復におつけもの食べ放題も嬉しい。さらにブースでジャンボフランクを買い食い…これ肉の味がしねーぞ。サービスの蕎麦を食い、レース前に目をつけておいたシューズやパワーバージェルセットを購入。まだうだうだしていたかったが、フル選手どものゴールを待たずにそそくさとシャトルバスで帰途につく。さよなら大町アルプスマラソン。JR大糸線の車窓からはいつしか爺ヶ岳や鹿島槍ヶ岳の姿が。

帰宅してシャワーを浴び礼装に着替えて、友人の披露宴に向かう。カメラマンとして呼ばれていたので、ここぞとばかりに何百枚も写真を撮りまくる。中座のスキに良く分からん高級食をもの凄い勢いでかっ込みつつ、うっかり酒を口に入れてしまってからは手振れ写真を連発。こうして4時間、汗だくになって精力的に役目をこなした。マラソンで脚を使い切らなくて本当に良かった!? 二次会にも参加して嫁さん探しをしたいけど、体力的にもう限界。稀に見るハードな一日を終えた。

結果

公式リザルト
グロスタイム(公式記録) 1時間25分43秒 (最速者1:13:01, 最終完走者4:34:33)
ネットタイム(参考実質記録) 計測なし ※ただしグロスとの差は1〜2秒程度
ハーフ一般男子順位 11位 (/完走161名/申込190名中)
総合順位(女性・壮年含む) 17位 (/完走373名/申込434名中)

リンク

by AllSports
大町アルプスマラソン公式ページ
大会概要やコース紹介、宿泊案内など。
RUNNET
各マラソン大会のエントリーや速報など。
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スポーツ写真サイト。(右のサンプル写真)

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