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日本の屋根を走ろう!

第26回 大町アルプスマラソン ハーフの部 参戦記

2009年10月18日

日記

10月18日()大会当日 「症状より賞状」

9月は月間走行距離300km超と、秋戦線に向けたトレーニングとしては幸先が良かった。しかし十日ほど前、雨中ジョギング後のクールダウンで無理な力が掛かったのか、右膝を故障。強引にトレーニングを続けるのか長期休養を取るのか中途半端で回復しないまま、レース本番を迎えてしまった。ヤケ食い気味で体重も2kg増。これでは2リットル入りのペットボトルを抱えて走るようなものだ。自己記録を更新してあわ良くば入賞を、って考えていたのに勿体無い。いろいろ後悔と反省があるが、それでも出走する以上はベストを尽くしたい。

爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

一年半前の長野マラソン以来封印していた“戦闘機”アディゼロRC3を久々に履いて、松本からJR大糸線に乗り込む。朝もやの向こうに常念山脈が雪化粧を始めている。ついに治らなかった右膝はサポーターをランニングハーフタイツで覆って補強した。あとは完走を祈るのみ。自分で握ってきたおにぎりを食べて眠る。信濃大町駅に着くと同時に目が覚めるから不思議だ。さっさとシャトルバス第一便に乗り込むのが鉄則で、滞りなく運動公園に到着する。

二年振りにやってきました大町アルプスマラソン。またハーフの部での出場だ。ハーフマラソンを走ること自体、その時以来となる。短距離の部が市街地コースに変更になったので、こちらは人が少なくなった気がする。常念山脈より北に位置するはずの後立山連峰の雪化粧はまだ。とにかく暖かく穏やかな日になりそうだ。

大町ハーフマップ

車いすの部のスタートを見届けてから、フルの部とハーフの部が一緒に並ぶ。最前列を陣取るのは自重したが、それでも大勢の前の方を確保し、9時の号砲と共にダッシュ、速そうなランナーを追う。まずは攻めの走りだ。
アルプスの縁にぶつかって左折。ハーフのライバルにはちぎられ、暫くソロになる。緩い下り坂だがやや向かい風なので、そのうちフルの速い人の後ろに付くことが多くなる。“仏崎”や“大崎”など北アルプスが岬状に落ちている部分を繋ぐ県道306号はさながら「岬めぐり」のようだ。頭から曲がこびり付いて離れないぞ。

8km過ぎで折り返すと上り坂になる。行き交うランナーを確認する限り、自分はハーフ10番手。こんな調子でも一般男子(49歳以下)ではまだ入賞8位圏内かもしれない。しかし、やはりトレーニング不足が響いて余裕がなくなってくる。呼吸を三連符に切り替えてピッチアップを試みるが、ペースはズリズリ落ちてくる。10km通過が39'18"とここまではベストだが、いよいよ懸念していた膝が痛み出し、踏ん張りが利かない。4'20〜30"/kmまでペースが落ちると、フルのランナーに次々抜かれるようになる。彼らは本当に凄いな。しかし何故かハーフの人が上がってこないのはどうしたことか。

ペースはジョギング並に落ちた。第二折り返しでフルと別れ下り坂になると、ついに一人、ライバルの急襲に遭う。慌てて追い駆けたところで離される一方。残りの距離は少なくなり、脚力的にはラストスパートのエンジンが掛かってきているのだが、痛む膝がそれを許さない。もう後ろからランナーは来ないし、あとは完走でいいよ・・・。

ゴール

トラックに入り、1:27分台に突入しそうだったので少し頑張ってみて1時間26分58秒でゴール。一昨年より1'15"も記録を落とした。これはひどい。でも不思議と順位を大きく落とさなかった。「これはもしかして?」とドキドキしながら完走証を受け取りに行ったら『一般男子 第8位』の印字が。よっしゃあと思わずガッツポーズ。ギリギリ入賞してしまったのである。たまたま速い人達が他の種目に回ったのか、去年の大町マラソンデータより10分も入賞圏が落ちたのだ。何たるタナボタ的幸運だろう。褒められた成績じゃないが、素直に喜んでおこう。「嬉し恥ずかし初入賞!」…この文言をブログに書いてみたかったんだ。

りんごサービス

サービスのりんごやお漬物、お茶を美味しく頂きながら、表彰式を待つ。やがて集合がかかり、戸惑いながら入賞者の列に並ぶ。何せ初めての経験だ。今までは指を咥えて眺めているだけだったからなー。
受け取った賞状はまぁ大きめの完走証って感じ。副賞は何もないし8位だとカップもない。スッキリ簡潔でいいや。表彰式の末席に加えさせてもらっただけでも嬉しい経験だ。

完走ランナー向けに、今年はそばだけじゃなくて冷奴のサービスもある。レース後は速やかにタンパク質を補給したいからありがたい。しかし腸脛靭帯炎?を押して強行出場した代償は大きく、歩くにもヒョコヒョコと苦労する状態にまでぶり返してしまった。
空は曇ってきた。フルのランナーが帰ってくる頃シャトルバス乗り場へ。「12時34分の電車に間に合いますか?」と尋ねたら、まだ3人しか乗ってないのにすぐ発車してくれた。親切だなぁ。おかげで駅前で時間が出来たので、ちょっとだけ市街地コースの駅伝を見ていく。

大糸線でスヤスヤ帰る。こんな日くらい、コンビニでケーキを買ってちょっとお祝い気分。そんなん食ってるから太るのだと。

結果

ハーフマラソンの部 公式リザルト
グロスタイム(公式記録) 1時間26分58秒 (最速者1:10:10, 最終完走者2:59:31)
ネットタイム(参考実質記録) 計測なし ※ただしグロスとの差は5秒程度
一般男子(49歳以下)順位 8位 (/完走272名/申込311名中)
総合順位(女性・壮年含む) 11位 (/完走535名/申込610名中)

なお帽子マウントのiPod nano 5Gで動画を撮ったものの、レースの撮影は大失敗。一応zoomeに上げとく。

zoome:大町アルプスマラソン(ハーフの部)10倍速※撮影失敗
賞状・完走記録証

リンク

オールスポーツによる写真
大町アルプスマラソン公式ページ
大会概要やコース紹介、宿泊案内など。
RUNNET
各マラソン大会のエントリーや速報など。
オールスポーツコミュニティ
スポーツ写真サイト。(右のサンプル写真)

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