武石峰大下り

最強激坂 Tour de Utsukushigahara Bicycle Race 2009

ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会2009 参戦記

2009.6.28[sun]

経緯

応援栞

年間の自転車イベントの中で最も重視している、ホームコースのこの大会。去年は残念ながら雨天中止となったが、今年の天気予報はまあまあで、二年振りに出走できそうだ。最近トレーニング時間を確保できるようになったし、月初のMt.富士の反省も活かして「もういいかげん伸びシロはないかも」という諦めを払拭しつつ万全の体調で挑む。
前日受付を済ませ、準備も万端。

日記

6月28日()大会当日
スタート直前

自宅から10分弱で会場の浅間温泉。動画サイトで私を知った人が声を掛けてきたら?とか考えたが、それどころじゃないか。駐車場にランドナーを置き、ゴール行きの荷物を預けてから、ウォーミングアップとして野球場の回りをジョグで一周しておく。ランニングシューズだとこれが出来るのが良い。ペダルに付けているLサイズのトゥクリップに微妙に合わないが、細かいことは気にしない。
天候は曇りで、良いコンディション。ハッスルHKさんとだべりながら時間を潰す。

31〜40歳が同クラスという大所帯のロードレーサー男子C。100名ずつのスタートはいよいよ自分の番。Mt.富士に続きまたデジカメでチャリ載動画を撮ってやろうと、トップチューブに取り付けたカシオEX-V7の電源を入れる。あれっ、起動しない。あわてて電池を入れ直したりブッ叩いたりしているうちに号砲が鳴ってしまった。何とか作動した? しかしこの動揺により、せっかく二列目を確保していたグリッドからずりずり順位が下がっていく。ひどいスタートだ。

車列は信号を右に曲がり、温泉街の坂を登れば「あの」激坂。ここで持ち直しを図り、激坂終了の「美鈴湖まであと3km」看板通過が7'30"。さすがレースともなると、練習時には絶対出せないタイムが出る。
しかしカメラがちゃんと作動しているかがどうしても気になり、ペースを緩めて取り付け直したりする。タイムを犠牲にして何やってるんだ。

ツールド美ヶ原マップ;全長21.6km標高差1,270m

美鈴湖の第1チェックポイントが19'30"、登沢の第2CPが36'30"。一応は事前に計画した時刻表通りに運行している。上下線分離47'55"。しかしもう腰痛がひどいし呼吸も変だし、周りに飲まれちゃいけない頑張りどころで思い通りには伸びない。夢の1:20'切りは無理だろう。袴越1:00'10、風穴の第3CPが1:07'55"。ベストも怪しくなってきた。

思い出の丘までの登りでいよいよ脚が売り切れそうな状態。ここから平坦路や下り坂もあるハイスピードバトル区間で、首尾よくトレインに乗れた! 相手は後発スタートの格上選手だから、無理に前に出る必要もないし楽をさせてもらおう。ついでに中盤から競っている633番を突き放す。コース最高地点からの武石峰大下りはいつも鳥になった気分で飛ばす所だが、集団だと戦闘機でドッグファイト気分!

天狗の露地ゴール風景

しかしラスト手前の登り坂からいよいよ呼吸が出来なくなった。心拍ばかり異常で脚に力が伝わらない。633番にもスピード差を付けて差し返され、心臓発作を恐れつつ最後の死ね坂をもがく。

何とか天狗の露地にゴール! トレイン効果で、多分わずかに自己ベストではないだろうか。とにかくすぐにご褒美の冷やしトマトに向かい、勝利の味を撮影・・・あれ、録画中のはずのデジカメが切れてる。
しかもスイッチが付かない。カメラの上面に簡易フードを付けていたが、今日の発汗量を防ぎ切れずに水没故障したようだ。これでは編集して動画サイトに投稿するという予定がおジャンだし、デジカメを壊した喪失感も相まる。これでは自己ベスト更新の喜びは半分といったところだろうか。まぁしょうがない、ここからの写真はケータイで撮ろう。ソフトバンク904SHだってデジカメとしてはまあまあなんだ。

王ヶ頭より美ヶ原高原

自分のツールド美ヶ原はこれで終わるものではない。来月参加予定の富士登山競走をにらんで、美ヶ原山頂の王ヶ頭までダッシュ〜…できない。さすがにレースとして力を出し切ったあとではすぐに息が上がる。歩いて片道15分、山頂から素晴らしく開放的な景観を味わう。レースのついでに登頂するのは初めてだし、参加者で同様に登ってくる人も数える程しか見かけなかった。まぁそりゃそうだわな。

天狗の露地に戻りタダノブさんにもお会いしつつ、集団下山へ。レンゲツツジが橙色に咲き乱れ、いい感じだ。

冷やしトマト 王ヶ頭より王ヶ鼻 リカンベントさん
武石峰記念撮影風景 武石峰〜焼山間 思い出の丘付近
表彰

一旦帰宅してシャワーと昼食を済ませ、浅間温泉の会場に戻ってお楽しみ抽選会に備える。完走タイムの貼り出しには人だかりができている。自分のタイムは…1:21'41"。おー、一昨年の記録を20秒ぽっち更新している。これなら、始めっから動画撮影無しで登っていれば・・・いや、カメラがあるから速く走れるんだ。
やがて表彰式と抽選会。自分には何もないまま、これで祭りは解散。

「今日はこのままじゃダメだ」という妙な緊張感があって、例年はすぐ帰って大の字にバタンキューするところを、今回は松本の街へ降りる。大会参加者向けに博物館のタダ券が配られているので、これを使って時計博物館とはかり資料館を見学する。古き良きアナログの懐かしさに触れ、充実した一日を終えた。

結果

公式リザルト
時間
(全長21.6km 標高差1,270m)
1時間21分41秒 (最速者1:02:01, 最終完走者3:20:33)
ロードレーサーの部 一般男子C 順位
(31〜40歳)
99位 (/完走590名/申込667名中)
総合順位
(61歳以上,女子,MTB,リカンベント含)
257位 (/完走1851名/申込2143名中)
他にジュニアの部完走26名/登録33名

リンク

DSG写真のサンプル
JCA(日本サイクリング協会)
ツール・ド・美ヶ原やマウンテンサイクリングin乗鞍などの主催団体。
TRI-X
トライアスロン専門サイトだがヒルクライムイベントのエントリーやリザルトも扱う。
デジタル・サンギャラリー
スポーツ写真サイト。(右のサンプル写真)

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