美ヶ原レンゲツツジ

Gekisaka Tour de Utsukushigahara Bicycle Race 2010

ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会2010 参戦記

2010.6.27[]

経緯

応援栞

そろそろ仕事を辞めて一年が経つ。時間は十分にあるはずで、桜清水坂などで激坂トレーニングを積んでみたものの伸びは今ひとつ。10日前のレースコースアタックでも1時間30分すら切れずピンチ。一番大事な大会と思っているツールド美ヶ原で、毎年でもベストを更新したいものだが…。
リム交換で車体が若干重くなった代わりに、去年7月いらい肥満気味だった体重は60kg前後に落ち着いた。当日に向け、全体的な体調も整う。でも天気予報はどんどん悪化してゆく。去年失敗したチャリ載動画の撮影を成功させたいので、せめて中止にだけはなりませんように。

日記

6月27日()大会当日
スタート直前

卵と納豆という食事からしていつも通りの朝。外は少し陽が射しているが、ポツポツ雨も降り出したので簡易ポンチョを着て浅間温泉の会場へ向かう。自宅から自転車で5分少々。あ!ボトルを忘れてきた。慌てて引き返して、ゴール行きバスへの荷物預けは時間ギリギリになった。それでも整列の場所取りはそんなに後ろにはならない。今年はスタートが110人ずつと少なく分けられているからだ。参加登録人数が去年の2176名から今年は2533名まで増えているが、何とか会場には収まっているようだ。時間もあるので野球場をジョギングで一周したり、ブログ仲間のkinottyさんに初めてお会いして雑談したり。

浅間の激坂

ボトルの中身はCCDドリンクに塩を一摘み加えたもの。それでスーパーヴァームパウダーを喉に流し込み、少しの緊張と大きな深呼吸。時間いっぱい、ぞろぞろとゲート前へ移動する。今年もロードレーサーに混じってランドナーで参戦するツールド美ヶ原。大所帯となる男子31〜40歳のCクラスはさらに7グループに分けられ、その第3スタートは8時ちょうどの号砲である。

信号を右折して温泉街の坂。速い人はもう上の方を走っているが、落ち着いて激坂にかかろう。雨でスリッピーなのか、例年より歩いて押している人が多い気がする。ここはランドナーの面目躍如である。
練習よりは速いタイムで激坂が終了し、ここからギア比を上げて…と行きたいが、呼吸が苦しくてそうは強気に攻められない。美鈴湖畔の平坦路に入り、フロントギアをアウターに振ったら脱チェンを起こす。何とか乗ったまま直せたが、第1チェックポイント通過が19分58秒。去年より30秒遅れとなっている。

ツールド美ヶ原マップ;全長21.6km標高差1,270m

例年ライバル関係が固まってくる頃だが、同時スタート人数が少ないとそれも寂しくなる。アミノバイタルゼリーでエネルギーを補給しつつ、第2チェックポイント通過が37分36秒。CP毎に去年より30秒ずつ遅れているようだ。周囲は、先行スタートの黄ジャージの人が妙に粘っているし、同時スタートの青ジャージの人は脚を使い始めたようで徐々に離れていく。でもいつかあいつに追いついてやる。その為には集中!辛くても集中!

精神的に一番キツい中盤のストップ坂を切り抜けると青ジャージは目前。その後のつづら折りでインを差して決着を付ける。タイムはともかく、ペース配分は上々のようだ。第3チェックポイント通過が1時間9分33秒。このままだと自分の3番目の記録と勝ち負けになるようだ。

稜線上の霧との戦い

思い出の丘手前のキツい坂で同時スタートのライバルを一人抜き、さあ稜線上のハイスピードバトルへ。しかし間が悪くてトレインを組む人がいない。そこでさっきのライバルが一気に抜き返してきたので「今だ、タダ乗り!」と後ろに付ける。しかしバックマーカーの処理にもたついた隙に離され、そのままちぎられてしまった。ランドナーでは歯が立たない区間である。

雨強く霧は濃く風も荒れている。特に下り坂は視界が効かず、安全の為と言うより恐怖でブレーキが掛かる。もっと弱気な選手も多く、スピード差がますます怖い。焼山からの下りに続く最後の登り始めでは、ずいぶん逆襲を食らってしまった。ラストの「死ね坂」を死ぬほど追い込むことができない。タイム計測通路の形状が去年から変わったことに戸惑いつつ、1時間23分30秒でフィニッシュした。

ゴール前

目標はベスト更新だったから、それより2分近く遅れたことは悔しがるべきだが、全体的な走りは充実してたのでは?と少しホッとしている有様。自分に甘くなったね。ハッスルHKさんはこの悪条件の中でも記録を伸ばしたと言うのに。
ゴール付近の風は冷たく、今年はトマトではなくバナナが配られているのがむしろ良かった。来月の富士登山競走に備えて王ヶ頭登山をするという予定は止め、寒いので早めに下山することにした。荷物の中に多めに入れておいた防寒着が役に立つ。あまり写真を撮る場面もない。半分くらい下山するとようやく乾いた路面になり暖かくなってくるが、油断は禁物。ブレーキの消耗激しく手が疲れている。

ゴール前

無事スタート会場まで下山すると、今年はボランティアによる豚汁サービスがある。冷えた体にとても美味しい。1杯だけのつもりだったが「おかわり自由!」と叫んでいる。いいのか俺にそんなこと言っちゃって? という訳で3杯も頂く。結局あとで不足したようで、スミマセン。

抽選会の半券をボックスに入れ、シャワーと昼食のため一旦帰宅。ネットをチェックすると、同日開催の乗鞍スカイラインヒルクライムは中止だったとか。あっちもいつかは出たいものだ。
会場に戻り、kinottyさんとレースの感想とかを話しながら表彰式、そして抽選会。一等のiPadを当てる気満々だったが・・・何も無し。

山と自然博物館より安曇野方面

しょうがない、参加賞として市内博物館のタダ券があるからせいぜい使おう。直行でアルプス公園まで登り、近年リニューアルした山と自然博物館だけ観ていく。数年ぶりにキャンプ登山やってみたくなるなぁ。帰る頃にはまた雨に降られる。夕食は近所のラーメン屋で。

結果

公式リザルト
時間
(全長21.6km 標高差1,270m)
1時間23分30秒 (最速者1:01:21, 最終完走者3:43:27)
ロードレーサーの部 一般男子C 順位
(31〜40歳)
123位 (/完走622名/申込765名中)
総合順位
(61歳以上,女子,MTB,リカンベント含)
346位 (/完走2049名/申込2489名中)
他にジュニアの部完走38名/登録44名

悪天候だったのは残念だが、チャリ載映像は無事に撮れていたので、例によって動画サイトにアップ。今回新たにサドル下にICレコーダーを仕込み、念願の音声ステレオ化と呼吸音の低減を果たした。録音設定等にまだまだ改善の余地はありそうだが。5倍速版にはGarageBandという音楽ソフトでBGMを付けている。これも作るぶんには楽しい作業だった。次回はやはり晴天時の絶景レース動画を撮りたい。

ニコニコ動画:【自転車載】ツールド美ヶ原2010(5倍速)
zoome:【自転車載】ツールド美ヶ原2010(5倍速)※高画質版
zoome:ツールド美ヶ原2010自転車載映像(等倍速)前半
zoome:ツールド美ヶ原2010自転車載映像(等倍速)後半

リンク

DSG写真のサンプル
JCA(日本サイクリング協会)
ツール・ド・美ヶ原やマウンテンサイクリングin乗鞍などの主催団体。
TRI-X
トライアスロン専門サイトだがヒルクライムイベントのエントリーやリザルトも扱う。
デジタル・サンギャラリー
スポーツ写真サイト。(右のサンプル写真)

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