フィニッシュの美ヶ原駐車場

Gekisaka Tour de Utsukushigahara Bicycle Race 2015

ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会2015 参戦記

2015.6.28[]

経緯

前日受付の出店ブース

一週間前、今年の自転車ヒルクライム第一戦のつもりでエントリーしたヒルクライム・イン・王滝村は、朝からの雷雨により中止になってしまった。昨秋、御嶽山で起こった戦後最悪の火山災害…泣きっ面に蜂状態から立ち上がろうとする王滝村を応援したかったが、不完全燃焼に終わる。レースのカン的にもツールド美ヶ原の前に一叩きしておきたかったが、ぶっつけ本番で年間最重要戦に臨むことに。

今週末も天気予報では雨だったが・・・直前に覆って晴れとなった。予報に怯んで松本入りしなかったエントリー者も多いと聞く。どや! これが信州松本の気候というもの。前日午後に受付を済ませ、地元民が「ツールド」と略す、正しくは「ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会」その日が来る。

日記

6月28日()大会当日「ツール・ド・清く正しく美ヶ原高原自転車レース大会」
浅間温泉スタート前

昨夜王滝村の動画を作っていた影響で寝不足の朝。会場入りして6時45分ギリギリにゴール行き荷物を預ける。「今回は誰にも会えないかも」と気分は塞ぎ込みがちだったが、市内のトムさんや乗鞍仲間のI田さんI川さんに声を掛けて頂いた。空は絶好の晴天。これならテンションも上がる!…と言いたいが、今期のトレーニングはまだ朝練ゼロという惨状。

ウォーミングアップもせず、一応アミノバイタルゼリーを飲む程度。レース的にはヤル気無しのまま7時53分、ロード男子C第2組の最後尾からゆっくりスタートを切る。浅間温泉街の信号を右折して、さすがに遅すぎるなと思って一気に加速、前を追う。でももう登りそこそこ、追いすぎるな。落ち着いて、痛チャリの人と競う激坂。

サイクルカフェピラータ前

スロースタートが功を奏したか、徐々に調子を上げながら平坦区間へ。応援賑やかなカフェピラータ前をガッツポーズしながら通過し、美鈴湖の第1チェックポイント通過がネット19分57秒、意外に速い。さらに調子を上げ、第2チェックポイント37分28秒。そこでボランティアスタッフを務める乗鞍仲間のK原さんから給水を受け取り、もう少し頑張る。

しかし練習不足感は否めず、イナーメの選手に置いて行かれてからは気ままに一人旅。袴越からわずかな下りを利用してペースアップを図りたいが、集中力が切れて第3チェックポイント1時間8分53秒。ここのタイムでゴールタイムもほぼ決まるし、夢の1時間20分切りは今年もお預けだ。

武石峠を経て、個人的に腰痛坂と呼んでいる坂は、腰痛に耐えつつトレインの相手を探す重要なセクション。この先向かい風っぽいしどうにか必死で追い、思い出の丘からのハイスピードバトル区間へ。先頭交代出来るほどの脚は残っておらず、ずっとタダ乗りしているのもチャリ載動画を公開予定である以上カッコ悪いな、と悩んでいるうちにズルズル置いて行かれる。

ツールド美ヶ原マップ;全長21.6km標高差1,270m
武石峰大下り

武石峰大下りはバックマーカーも絡んでレコードラインを取れず、減速を余儀なくする。最高の景色を眺める余裕も今年はあまりない。ここからは単独で「一秒でも早くっ!」と、つりそうな脚でもがくラストスパート。フィニッシュタイムはまさに去年より1秒早い、1時間22分31秒となった。力の無さを戦術でカバーし意外な結果を得たが、「これならもっと練習しておけば」という後悔も成り立つ。今年はまだこれで終わりじゃない。

サービスのトマトやきゅうりをかじったり、うろうろ写真を撮ったりしつつI田さんI川さんに合流。かつての誰にも会わない、完全ぼっち参加時代も気持ち次第で楽しめたが、話す仲間がいると否応なしに楽しいものだと思った。清らかな高原の風が心地よく、常念山脈や東信方面など景色良好。レース前とはまるで違う気分に浸りつつ、ゴール地点を後にする。

下山(下るとは言ってない)

今年は下山パトロール募集の電話を受け取れず、協力できなくて残念。でも集団下山の範囲で自由に下りるのも良いものだ。2CPでK原さんを加えてまただべったり。カフェピラータの振る舞いスープはもう終わっていた。どこかで救急車沙汰があったとも聞くが、自分らはスタート地点まで無事下山する。サービスの豚汁や怪しい出店で昼食を摂り、表彰式や抽選会を眺めて終わり。ごきげんよう。暑くて肌と喉がカラカラだ。

三年連続で1時間22分台という結果は、安定と言うべきか伸び悩みと言うべきか。来年はどっちに脱却するか。大会の参加者も1700名ほどと、かつてに比べれば低迷している。途中ゴールのジュニアの部も廃止されるらしい。でもどこのヒルクライムレースよりも面白いツールド美ヶ原の魅力を、微々力ながら伝えていきたいものだ。

美ヶ原駐車場より東信・浅間山方面 出店でタンパク補給 晴れの表彰式(男子A)

結果

公式リザルト
時間
(全長21.6km 標高差1,270m)
1時間22分31秒081 (最速者1:02:15, 最終完走者3:35:36)
ロードレーサーの部 一般男子C 順位
(31〜40歳)
67位 (/完走288名/申込344名中)
総合順位
(61歳以上,女子,MTB,リカンベント含)
259位 (/完走1433名/申込1703名中)
他にジュニアの部完走17名/申込18名

チャリ載動画は、今回からビデオカメラマウントのフレームを木製に変更、少し位置を高くしつつもブレを減らした。それでも日差しが強いと動画サイズが大きくなりがちで、ニコニコ動画用の5倍速編はコントラストを下げて何とか100MB制限に収めた。

→ニコニコ動画:ツールド美ヶ原2015(5倍速)
→YouTube:ツールド美ヶ原2015(等倍速)
→ニコニコ動画:ヒルクライム・イン・王滝村 中止報告

リンク

CPS写真のサンプル
ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会
公式サイト。大会概要、レポートなど。
JCA(日本サイクリング協会)
ツール・ド・美ヶ原やマウンテンサイクリングin乗鞍などの主催団体。
CYCLE PHOTO SERVICE
自転車スポーツ写真サイト。要ID。(右のサンプル写真)

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