下山後の菓子

激坂を走破し、高原の風になれ 松本市制施行110周年記念

ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会2017 参戦記

2017.6.25[]

経緯

参加賞やナンバーカード他

日本サイクリング協会(JCA)の破綻に伴い、完全に独立運営となったツールド美ヶ原。蔵王や鳥海とのシリーズ戦が無くなったのは残念だが、今年もマウンテンサイクリングin乗鞍とのコラボで、両大会の参加者に去年とは色違い(赤)のヘッドキャップが配られる。さらにスタートから美鈴湖手前までの区間に激坂賞を設けたり、乗鞍とのシリーズ戦(パワーブリーズカップ)で賞金を出すなど新しい試みも見られる。ヒルクライムと言えば松本市、を目標にしているらしい。

さて今年はランニングにリソースを割いているとは言え、とうとう一回も試走しないままツールド美ヶ原の週末を迎えた。自転車ヒルクライムのトレーニングは、先々週に王滝村の御嶽山二合目半〜七合目を登っただけ。せめて体重が減っていればワンチャンだが、逆にこの一週間の暴食っぷりがヤバい状態。という訳で記録は目指さず、無事完走・無事下山できればいいやと。

前日受付で計測アンクルバンドやタオル、野菜ジュース程度の参加賞を受け取り、出店ブースで買い物。夕方には中距離(17km)のジョギングをする。

日記

6月25日()大会当日「霧中に鞭打つ美ヶ原」
浅間温泉スタート前

雨音が憂鬱な日曜の朝。しかし出かける頃には霧雨程度に落ち着き、開催も大丈夫そうだ。野球場あたりを軽く小走りした所で、周囲の人々のスマホがキュイキュイ音を立てる。どこかで地震? 不穏ながら、大会は進行していく。今ひとつ気が乗らないので、味の素さんの赤アミノバイタルゼリー配布が有難い。カフェピラータ仲間や乗鞍仲間と雑談しているうち、一般の部ではラスト、自分らの男子Dクラスもスタート。去年までCだった。齢41になって一番待たされるカテゴリーだ。

浅間の激坂

こんな後方のグループにも、温泉街の熱心な応援が嬉しい。しかし例年以上に踏めない激坂。もっと軽いギア無かったっけ?とシフトレバーをぐいぐいしてしまう。ああ、付いていくつもりだったシャーロック・シェリンフォード(の痛ジャージ)がどんどん遠ざかっていく。三森すずこ、もとい美鈴湖を過ぎると同時スタートのライバルが前後に存在しない「一人旅」となる。これはこれで楽でいいや。

ツールド美ヶ原マップ;全長21.6km標高差1,270m

雨は殆ど気にならないレベル。若干シューズが濡れてるかな(ビンディングペダルとか持ってないので、トゥクリップ・トゥストラップにランニングシューズというスタイル)。第2チェックポイントを過ぎる頃、例年通りやっぱり腰が痛くなってくる。時々伸びをしつつ、黙々と高度を上げていく。にしても各チェックポイントの通過タイムが遅いなぁ。あれれ…。

霧の美ヶ原高原

思い出の丘からのハイスピードバトル区間も一人旅。路面は乾いているが視界が悪く、急カーブは念のためブレーキを軽く効かせてから進入する。霧に包まれるレンゲツツジの草原、急ぐのが勿体無いくらい幻想的な光景だ。ラスト坂は呼吸マックスで必死にゴールへ突っ込む。結果はどうあれ、ちゃんと力を出し切った後にゼェゼェ言うのがとても爽快だ。人生で数回しかないような「生きている実感」がここには毎年ある。なんか、他のレースとは違うんだ!

和製悪魔おじさん

ご褒美の冷やしトマトを頂いて、写真を撮り回る。仲間の一人が内科的なトラブルで棄権したとのこと。容態を気にしつつ、自分は下山誘導協力員というお手伝いへ。先導係だとえっれー神経がすり減るものだが、仕事を割り振る係員がいないし、なし崩し的に下山グループ中団に入る。おそらく下山誘導協力員は、運営が警察に「これだけの警備人員・コストを掛けましたよ」という書類を出すときの数合わせに過ぎないのだろう。それでもグループの途切れ目で単独走になってる人についたりと、自分なりに役割を考えてこなす。これで報酬のリンゴが旨くなる。

美鈴湖畔カフェピラータ

ちゃっかりカフェピラータのトマトスープ振る舞いも頂きつつ、無事下山終了。暖かい豚汁の振る舞いが美味しい。菓子やアミノバイタルゴールドゼリーの配布もある。完走証の発行を受けてみると、記録は1時間26分25秒。この歳になると練習しようがしまいがそんなに変わらないだろ、と高を括っていたけがまさかの1:25'オーバーは悔しい。あと今年の運気は確変中、なんて思ってるけど抽選会は何も当たらなかった。出店で唐揚げ&ポテト、クレープ、さつまスティック…と食い過ぎたので、帰宅してから田溝池〜浅間温泉12.5kmジョギングに出る。浅間温泉はすっかり祭りのあと。

えっ、王滝村で大きな地震あったの? 心配だ。また行きたい。

結果

公式リザルト
激坂賞区間
(全長4km 標高差360m)
19分46秒633 (最速者13'43", 最終通過者1:16'22")
激坂賞区間 男子順位
(リカンベント含む)
294位 (/通過1233名中)
激坂賞区間 総合順位
(女子含)
299位 (/通過1285名中)
フィニッシュ時間
(全長21.6km 標高差1,270m)
1時間26分25秒923 (最速者1:01'25", 最終完走者3:42'00")
ロードレーサーの部 一般男子D 順位
(41〜50歳)
74位 (/完走395名/出走400名/申込536名中)
男子順位
(リカンベント含む)
278位 (/完走1218名/出走1235名/申込1603名中)
総合順位
(女子含)
284位 (/完走1269名/出走1287名/申込1675名中)
松本ヒルクライムシリーズ 男子暫定順位
(乗鞍とのシリーズ戦)
174位 (/完走596名/出走604名/申込769名中)

撮影したチャリ載映像は特に新ネタもないので、日記へのスナップショット利用にとどまった。


リンク

内藤城写真のサンプル
ツール・ド・美ヶ原 公式サイト
2017年より新設。
松本ヒルクライム 公式サイト
2017年より新設。ツールド美ヶ原とマウンテンサイクリングin乗鞍のコラボ事業。
ツールド美ヶ原 写真販売サイト
内藤城さん担当の専用公式サービス(右のサンプル写真)。

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