むらよし旅日記・其の九

キャンピング班GW合宿:東信高原巡り

1996年5月2日〜5日
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5月2日(木)

 午後になって起床し、あわてて支度。旅の始まりはいつもどうしてこんなにあわただしい。やらなきゃならないこと(レポートとか?)を大量につくばに残し、出発。まあ忘れよう。
 合宿のメンバーは5人、うち一人女性。そして一人1年生N君。2年生になった私にとっては初めて後輩を伴った合宿になる。この合宿でN君には是非キャンピング班の雰囲気に慣れてもらいたいが・・・。
 今回の“輪行”は、臨時夜行快速で長野県の松本に向かう。新宿駅での待ち時間、駅の外に出て摩天楼の散歩をした。そして列車に乗車。普通列車の車両なので眠るにはあまりにも不快。結局1時間ほどウトウトできただけだった。

5月3日(金)憲法記念日

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松本城からスタート
 眠い目をこすりつつ、自転車を組み立てる。松本駅の朝。今日はいい天気になりそうだ。コンビニで朝食を採ってから、まずはあの松本城。城自体は思ったより小さいが、北アルプスの背景とマッチしていた。
 そして南東の方向、標高差1000mはある“高ボッチ”といわれる山に登り始める。斜度10%がずっと続く、ラン初日からキツ〜イ道。これが信州サイクリングというものだ・・・。何度もヘタりそうになりつつ、山頂の明るい高原に出た。
 スゴイ! 北アルプスから蓼科山、霧ヶ峰、甲斐駒、中央アルプスとうパノラミックな眺め、遥か眼下に諏訪湖も見える。クラクラきそうな程の感動! ここでみんなでランチを食べ、高原の爽やかな風のもとのお昼寝は最高に気持ちが良かった。
 今日は上諏訪温泉まで走った。“千人風呂”片倉館に入り、城跡の公園でキャンプした。しかし花見客が多く、寝る前に諏訪湖畔の公園に移動してテントを張った。なかなかの湖畔夜景である。

5月4日(土)国民の休日

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霧ヶ峰高原より蓼科山(右奥)を望む
 昨日に続き今日も1000mアップ、ガシガシ登らせてもらう。自然を満喫しつつ。途中に牧場なんかもある。天気もいい、霧ヶ峰高原。
 “ビーナスライン”の最高標高地点(1800m位)で昼休み。ここで同サイクリング部内のファーストラン班に出くわす。そちらの1年生もなかなか元気そうだ。
 午後はまず白樺湖への下り。八ヶ岳や蓼科山が前方に移り変わるように現われ、快走。そして女神湖方面へ。ここは私の出身中学の“勉強合宿”思い出の地。あのころはここにチャリで来るなんて夢にも思っていなかったろう。
 佐久市に降りて、まず佐久クアハウスなるものを尋ねたが入浴料がちと高いのでやめ。キャンプの適地を探すのにもかなり苦労したが、千曲川沿いに公園を見つけた。なかなかハードな合宿なのでみんなヤツれ気味。ビールとウオッカ飲んで寝る。

5月5日(日)子供の日

 夜中に雨が降り出し、朝も雨。カッパを着てスタートしたが、そのうち止んでカラッと晴れてしまった。荒船山も良く見える“富岡街道”といわれる内山峠への道筋。トンネルもあるが敢えて旧道の峠に登ることにした。合宿は今日でおしまいだから心ゆくまで力一杯登ってみる。難なく峠。そこからは群馬県側の景色が一気に開けた。「ひゃっほう!」 しばし休憩。
 あとは下仁田への下り。私はここで初めて新緑の美しさというものを知った。おまけに渓谷美もあり、ハイスピードで駆け抜けるにはもったいない程。下仁田では人によってはお土産にこんにゃく製品を買っていた。ここでランは終り。“輪行”でつくばに帰った。

 確かに登り坂の多さは苦しかったが、とにかく各ポイントでの景色の素晴しさが印象に残る、今回の合宿であった。やっぱ信州はええわあ。


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