「こたつと北風」



久遠氏 久遠 : 寒いですね。あ、気温の話ですよ。
未来氏 未来 : わかってるよ。今のあんたの発言まで、誰もつまんない事言ってないよ。
久遠氏 久遠 : あー、こたつの中で脚伸ばさないでくださいよ。
未来氏 未来 : んー、あんたが縮めなさいよ。
久遠氏 久遠 : 子供は風の子でしょ。外で遊んできなさい!
未来氏 未来 : やだよ。
久遠氏 久遠 : あ、子供は風の子ってつまり、
「あんたなんて!あんたさえ居なければ!」
「痛っやめて!やめてお母さん!」
「あんたみたいなお荷物さえ居なければ、また…っ、あんたみたいなのさえ居なければ!」
「お母さんやめて…」
「あんたみたいな、どこの風のガキかもわからない奴が、私を母親なんて呼ぶんじゃないよっ!」
私がもの心つく前に本当の両親は離婚したらしい。私は父に引き取られ、
程なくして父は再婚したらしい。新しい母親は優しかったが、
私が6才の時に父が白血病で他界してから豹変した。
久遠氏 久遠 : っことですかね?
未来氏 未来 : 長いな。ひどいこと言うなよ。
久遠氏 久遠 : 覚えているはずもない実母の記憶、それでも産まれた時に自分を優しく
      包みこんでくれていた想いがする。会いたい、本当の母に会いたい。
未来氏 未来 : 続けるのかよ。
久遠氏 久遠 : 我々探しました。そして見つかりました。本日、外に来て下さいました!
      未来さん、感動の対面です!
未来氏 未来 : ………。
久遠氏 久遠 : 感動の対面です!外へ!
未来氏 未来 : やだよ。
久遠氏 久遠 : お母さんですよ!
未来氏 未来 : あたしのお母さんは暖かい南風だから。ほら、あたし金髪だし。
久遠氏 久遠 : いや意味わかんないですけど。あ、ツチノコって土の精霊ですかね?
      土の娘、萌えキャラですかね?
未来氏 未来 : あんた、こたつからでてけよー。
久遠氏 久遠 : ひどいこと言わないでください。












2006/2/6

モドル。