ごはんについて Part 3

小次郎と七奈のごはん

七奈はとにかく何でも食べます。缶詰でもドライでも、値段が安くても高くても、まったく好き嫌いなくパクパクと食べてくれます。最初のころはお兄ちゃんと一緒にアズミラの缶詰を食べていましたが、パルボにかかって腸に激しいダメージを受けてから缶詰を食べるとお腹がゆるくなる傾向が出てきてしまいました。以前は毎回色艶もよく硬さもほどよいうんぴが出ていたのに、パルボ以降は日々うんぴが安定せず、柔らかかったり、黄色がかっていたり、なかなか良いうんぴが出ません。しかも、避妊手術を受ける時にしてもらった体重測定で実はかなり肥満体であることが判明し、小次郎もおデブでやはりお腹の調子が安定しない子なので、二人にはお腹に良くておデブを解消できるようなドライフードを探すことにしました。

当初、小次郎はアズミラのドライ、七奈はアズミラのドライと缶詰を半分ずつ食べていたのですが、次第に小次郎のうんぴもユルユルになってきたので小次郎にもアズミラが合わなくなったのかもしれないと思い、安全性では定評のあるワイソングに切り替えることにしました。ワイソングには老猫用の低カロリーフードやFUS専用のフードもあるので、お兄ちゃんも食べられます。しかし、ワイソングは輸入が安定しないため欠品になることが多く、しかもかなり嗜好性が悪いので2度ほど購入したところで次を探すことにしました。そして目をつけたのがカリフォルニアナチュラルというフードです。このカリフォルニアナチュラルを作っている会社のwebサイトは非常に充実しており、原材料やなぜその材料が必要なのかなどの情報が非常に詳しく書かれています。しかもアメリカらしく、他社のフードと原材料を比較するコーナーがあり、他社のフードは原材料のところに入れてはいけないものという×マークがたくさんついています。(当然ながら、カリフォルニアナチュラルには×マークはありません。)

サイトの情報を見た限りでは、原材料の安全性や危険な添加物などにも気を使っている会社のようだったので試しにこのフードを購入してみることにしました。幸い小次郎と七奈の反応は良くお腹もゆるくならなかったので、当面このフードで行ってみることにしました。しかし、このフードも輸入に問題があり、長期で欠品になることがしばしばあったため、同じ会社が作っているイノーバも試してみたのですが、こちらはあまりおいしくないようで小次郎と七奈の反応がイマイチでした。

そんな時に見つけたのがワンアースです。我が家からは少々遠いのですが、近所のホームセンターと違ってペット用品の品揃えが断然豊富なお店が1軒あり、たまに気が向くとこのお店をのぞきに行ったりしていました。そしてこのお店で新しく取扱いを始めたのがワンアースでした。それまでワンアースは名前は聞いたことはあったのですが、通販でもあまり取り扱っていない自分の中では少々マイナーなフードでした。しかしwebサイトで調べてみるとそれなりに品質も高いようですし、何よりお腹の調子を整えるというプロバイオテクスという成分が入っていました。(乾燥した腸内細菌みたいなもの) しかもライフステージに合わせて3種類あるので、低カロリーの老猫用もあります。お腹の調子が不安定でおデブな我が家の子たちにはもってこいだと思いました。

そこでさっそく購入して小次郎と七奈にあげてみると、反応も良くパクパクと問題なく食べてくれました。ただこのフードは500gの小袋しか無いので、毎回大量に買い込まなければならず (5袋買っても2.5kgですからね…)、しかも我が家の周辺のような田舎ではナチュラル思考の高級フード (500gで580円もする!) など買う人もいないようなので、とりあえず私が買い尽くしてしまったら、そのお店はワンアースの取扱いをやめてしまうのではないかと思うと、それだけが心配でした。

その後、ワンアースは日本でパッケージの詰め替えをしていることは知っていましたが (一度開封するとその時点から酸化が始まるのでフードのためにはあまり良くないのです)、その袋から2回も異物が出てきたため、品質管理に問題があると思いワンアースはやめてしまいました。(ちなみにプロバイオテクスはディーンズのサプリメントを購入してあげているので、その点は問題ありません。)

その後、リプリーズランチという新しいフードの存在を知り、サンプルを取り寄せてみたところ、食いつきも良く、低カロリーのシニア用もあり、ナチュラルフードにしてはお値段もお手ごろなので、今はリプリーズランチとカリフォルニアナチュラルを適当に混ぜてあげています。ちなみに、フードを混ぜている理由は特に無く、1種類だけあげていると七奈ちゃんがフードに飽きてお兄ちゃんの療法食を横取りするためです(^_^;)


をやじ君のごはん

をやじ君は高級でナチュラル思考のご飯が大嫌いでした。おかあちゃんや亀ちゃんにも一緒にご飯をあげていた時は経済的な理由から一番安いキャネットやキャラットをあげていましたが、2匹がいなくなってしまってからは、やはり多少高くても着色料を使っていないなるべくナチュラルに近いフードをあげようと思い、何種類か買って試してみました。しか〜し!どれもまったく口をつけず、をやじ君はハンストをしてしまいました。一番ひどかったのはアズミラでしょうか (それまで試した中で一番高級(^_^;))。鼻先に持っていっただけでプイとそっぽを向いてしまいました。カルカントップもだめでしたし、もう少しお安くなってマルハ (だったかな?) のおいしい食事とかいう無着色のフードも嫌いでした。

結局また安売りのキャネットを買うようになってしまったのですが、ある日キャネットの袋を開けた途端、吐き気がするような悪臭に襲われました。それまで一度も気がつかなかったのですが、あらためてキャネットのフードのにおいをかいで見るとなんとも言いようの無い強烈な臭いにおいがします。確かにペットフードはどれも強い匂いがします。私は慣れてしまったので気になりませんでしたが、たまに弟が帰省して私がお兄ちゃんのフードなど準備していると、かなり離れた場所から 「そのフード、くさいね〜」 と言うことが良くありました。当時あげていた缶詰は原材料が魚だったので主に魚のにおいでしたし、小次郎たちが食べていたドライフードも気持ち悪くなるような臭さはありませんでした。しかし、キャネットのにおいはとにかく臭くて、強烈で、そのにおいはと殺場でうずたかく積まれ放置された蓄肉廃棄物から出る腐敗臭をイメージさせるものでした。(考え過ぎかもしれませんが…。)

それ以来、キャネットやキャラットのような3kg500円というフードは買わないことにしました。しかし、こちらがをやじ君のためを思ってお高いナチュラルフードを買ってもをやじ君は食べてくれないので、3kg800円くらいの気休め程度に高いフードを買うようになりました。思うに、をやじ君はジャンクフードに慣れてしまって味覚障害に陥っていたのかもしれません。常に強烈な匂いのするフードを食べ続けてきたために、匂いのしないフードはおいしくないと感じるようになってしまったのでしょう。人間も濃い味付けの料理が好きな人は、味が薄いと食べられないというかおいしいと感じられないと聞きますものね。本当は素材の味を生かした薄味が健康にも良いのですが加工品だとそうもいかないし、食というのはどの動物にとっても直接生命に関わる一番重要な部分ですから、真剣に考えないといけない難しい問題だと改めて感じました。

その後、をやじ君は腎機能が低下してきている事がわかり、腎臓用の療法食しか食べられないことになりました。しかし、この療法食がまた臭くて、今度は薬のようなにおいがプンプンするのです。当然をやじ君は嫌がって食べませんでしたが、病院の先生に 「このフードに切り替えないと長生きできない」 みたいな事を言われてしまったので、仕方なく最初はピルクラッシャーでドライの粒を粉々にして通常のフードにふりかけ、その後次第に両方のフードの割合を変えていって、最終的には2ヶ月くらいかけて療法食だけを食べてくれるようになりました。でも、あまりに療法食だけではマズイらしく、あの食欲旺盛なをやじ君が半分ほどで食べなくなってしまうので、ほんの少しだけやえちゃん達のリプリーズを混ぜてあげていました。

でも、そんな気の毒なをやじ君に、朗報がありました。実はウォルサムとフランスのロイヤルカナンが提携し、療法食はロイヤルカナンが作るようになったのです。新しくなったウォルサムの療法食 (でも作っているのはロイヤルカナン) は、色も形も匂いもまったく今までとは異なり、「病気の時は食欲が落ちてしまうので、体力を保つためにも嗜好性の高いフードでより多くたべてもらえるようにメーカーを変更した (それまではカナダのエッフェムフードという会社が作っていた)」 という理由を実感させるように、あのをやじ君が療法食だと言うのに、よこせよこせ状態で大騒ぎして食べるようになりました。

をやじ君の場合、オデブという事があるので、あまり嗜好性を高められて食べ過ぎになってしまっても困るのですが、とりあえず混ぜ物をしなくても食べてくれるようになったという事は良かったです。しかも、をやじ君の療法食は同じウォルサムのお兄ちゃんの療法食よりもっと値段が高いので、今のところ我が家で一番高級なご飯を食べているのはをやじ君なのでありました。


3にゃんずのごはん

やえちゃんとてんくるずは、小屋に来た当初は数が多かったので (むーちゃんもいたし) 3kg 500円の安売りフードをあげていました。それまで外で生活していた彼ら (特にむーちゃんとくるちゃん) は本来成長しているべき体重よりかなり少なめだったので、質より量ということで、まずはお腹一杯食べられることを目的として安いご飯を欲しいだけあげていました。しかし、むーちゃんがお婿に行き、てんくるずも子猫の域を脱して、それほど大量にご飯をあげる必要もなくなったので、手ごろなナチュラルフードはないかと探していたところ、リプリーズランチにめぐりあいました。

このフードの名前を見かけたのは、当時たまにのぞいていたドッグフードの掲示板でした。この掲示板は、フードに関して非常に情報通の方が多くあつまる場所のようで、名前を聞いた事も無いようなフード (いわゆる、欧米のプレミアム系) の情報が、いろいろと流れてきていました。そんな、情報通の方が多い場所なので、当然あまり評判のよろしくないフードについては、かなり酷評されてしまったり、手作り食などの話題では一つのスレッドが長くなって読みきれないほど、白熱した議論が展開されていました。そんな中でリプリーズは、誰かがポツっと 「このフードはどうですか?」 みたいなスレッドを立ち上げても、「良いみたいです」 という返事がまばらに返ってくるだけで、あまり多くの人が使っている様子は無さそうでした。でも、例えば吉岡油糧のフードのように、賛否両論あるとは言え大量の書き込みがあるフードと違って、リプリーズランチは盛り上がりに欠けるけど、でも悪いという評判も無かったので、メジャーな物よりマイナーな物を好むあまのじゃくな私はまずサンプルを頼んでみたのでした。

ネットのサイトからアンケートに記入してサンプルを請求すると、翌々日には1袋300gぐらい入った (結構多いですよ) きちんとアルミパックされたサンプルが4袋も送られてきました。普通サンプルと言えば、せいぜい50gぐらいの特に酸化防止処理などされていないビニール包装のものが多いので、私は何かの間違いではないかとびっくりしてしまいました。(アンケートに家族構成を書いたから、多めにくれたのかも知れません。何せ犬、猫合わせて8匹ですからねぇ。) そして、さっそくあげてみたところ、母屋の3にゃんずを含む全員が大喜びして食べてくれたので、さっそく4kg入りの大袋を注文したのでした。

その後、てんくるずは順調にお育ちになり、特にくるちゃんはおデブ系になりつつあったので、小屋の中にいるだけで運動量も少ないし、カロリーセーブの意味もあって今は成猫用とシニア用を半分ずつ混ぜてあげています。3にゃんずは元ノラでなかなか食事にありつけなかった経験があるからか、特にずっと同じフードでも文句一つ言わず、毎日パクパクとおいしそうに食べてくれます。3匹とも毛艶もいいし、程よい硬さのウンピも出ているので (どちらもリプリーズがフードの特徴としてあげている点です) 特に何か問題が無い限り、このままリプリーズを続けようと思っています。


ちゃあこのごはん

ちゃあこも味覚障害の気があるのか、お高いドッグフードが大嫌いです。ちゃあこが若い頃は適当に残飯を混ぜたご飯をあげていましたが、私がフードにこだわるようになってドッグフードのほうが栄養バランスも良いから残飯は止めようということになり、最初は10kg 1,000円というとてつもなく安いフードをあげていました。この頃は食いつきも良く10kgの大袋がすぐに終わってしまったものでした。しかし、散歩に行くととにかくうんぴの量が半端じゃなく、見るからに正体不明のもので一応空腹は満たすけれど、それがそっくりそのままカスとして排泄されてくるようで次第に不安を覚えるようになりました。

その後、ちゃあこにもそれなりのフードをあげようと思い、サイエンスダイエットやアイムスをあげてみましたが全滅でした。仕方なくもう少しランクを上げてナチュラルバランスやナチュラルハーベストなども試してみましたが、をやじ君と同じでお高いフードほど食べません。食べないからと言って捨てるわけにもいかないので、食べるまで待っているとよっぽどお腹が空くまで食べないので、そのうちちゃあこはすっかりやせ細ってしまいました(^_^;)

当時はおかあちゃんも亀ちゃんもいた頃で、外の餌入れにはいつもキャットフードが入っていました。そしてちゃあこが散歩から帰ってくるとその餌入れに直行し、残っているキャットフードをガツガツ食べてしまうと父親がいうので、そんなに喜んで食べるならとしばらくはちゃあこにもお安いキャットフードをあげていました。ちゃあこは大喜びで、それまでは常に餌入れにフードが残っている状態だったのですが、キャットフードに切り換えてからは入れた端からペロリと平らげる状況が続いていました。

しかし、そんなちゃあこも9歳を過ぎて顔に白髪が混じってくるようになりました。丈夫で病気一つしたことのないちゃあこだとは言え、いつまでも不適切なご飯をあげていては長いはずの寿命も短くなってしまうかもしれません。そんなわけで、最近はペディグリー プリンシパルのシニア用をあげています。あのウォルサムが作っているペディグリーですから、他のナチュラルフードに比べると質は落ちるでしょうし、中途半端にナチュラル思考な分、食いつきも良くありません。でも、ちゃあこにも長生きして欲しいので少しでも安全性の高いものをあげたいと考えるようになりました。それに最近はまた残り物ご飯をあげるようになりました。ちゃあこのように好き嫌いの多い子は、たまに目先の変わったものをあげるととても喜んで食べます。確かに残り物ご飯では栄養バランスなど取りようもありませんが、ちゃあこのように丈夫な子なら1週間に1回くらいバランスが崩れたところでおそらく大した影響は無いでしょう。ハンストしてやせ細ってしまうより、よっぽどおいしくて楽しい食事をさせてあげたほうがちゃあこのためにも良いような気がします。

というわけで、これが我が家の最近のごはん状況でありました。さて、この状態はいつまで続くでしょうか??
Last updated: 2004.6.2