帰ってきたよ〜 (もうヘロヘロ)

午前11時過ぎ、飛行機は無事成田空港に到着しました。相変わらず飛行機の中ではひたすら眠り続けていたので頭がボーっとしていましたが、そんな事は言っていられません。重いスーツケースを担いで電車を乗り継いで家まで帰らなければならないのです。スーツケースは宅急便で送る事も出来ますし以前は何度か使ったこともありましたが、そうするとおみやげが翌日到着することになってしまい、やはり帰ったらまず家族におみやげを渡すという恒例の行事ができないので、最近は無理にでもかついで帰ることにしていました。

スーツケースはすぐに出てきて税関も難なく通り過ぎ、地下のJRの駅へ向かいました。そして切符売り場で時刻表を見ると電車は行ってしまったばかりで次の電車まで待ち時間が45分もありました。仕方なく、すぐ目の前にあったスターバックスに入って冷たいカフェラテを飲みながらずっと接続できなかったのでネットに接続してニコニコの日記を書くことにしました。 (ところでこのスターバックス、最近どこにでもありますね。[我が家の近所にはありませんが (^_^;)] ちなみにロンドンでもスターバックスは町じゅうに氾濫していて、小さいながらもあのパットニーにすらありました。でもDalley家の人々はスターバックスよりNEROという似たようなチェーン店のコーヒーの方がおいしいと言っていました。)

そうこうしているうちに時間になったので成田エクスプレスに乗り、新宿でまた乗り換えて午後4時過ぎにやっと我が家がある町の駅に到着しました。しかし、そこには一番大きな問題が残っていました。駅のホームから改札口までスーツケースをかつぎあげなければならないのです。都心の駅にはエスカレーターがあるのでそれに乗せてさえしまえば階段があっても特に問題はありません。しかし田舎の駅にはエスカレーターなどという気の利いたものはありません。身体障害者の方が利用するエレベーターはありますが、それは線路を挟んだ隣のホームにあって自分がいるホームからは使えません。(ちなみに、このホームを使う車椅子などの方はホームの一角に鍵のかかった出入り口があり、そこをあけてもらうと直接外に出られるようになっています。要するに、駅の改札だけが2階にあるので、駅を利用するには必ず2階に上らなければならないという、利用客にとってはめちゃめちゃ都合の悪い構造になっているなのでありました。)

スーツケースを押してホームの端にある階段の下までたどり着き、最後の力を振り絞って長い階段の上までスーツケースをひっぱり上げました。途中何人かの男性が私を追い越して階段を登って行きましたが、だれ一人として声をかけてくれる人はいませんでした (行く時の千葉駅でもそうでした)。これがイギリスだったらすぐに男性が声をかけきてさっさと運んでくれるところなのですが (何度も経験済み)、いくら文化の違いとは言え、やはり日本には気の利く男性が少ないのだと実感しました。

改札口では母親が迎えに来てくれていましたが、口を聞く元気も無く「ただいま」とだけ言って今度は駐車場に行くためまたスーツケースをかついで階段を下りました。(ひきずりおろしたという表現のほうが適切かも…。) そしてなんとかスーツケースを車のトランクに押し込み、家に帰りました。家につくといつものように七奈ちゃんはお出迎えに来てくれましたが、お兄ちゃんと小次郎は知らん顔で、「帰ってきたよ〜」と言って近づいていっても「あんた誰」の状態で何の反応も示しませんでした(T_T)。ま、いつもの事なので予想はしていたのですが…。母親に留守中のにゃんずの様子を聞きましたが、特に変わった事はなかったとのことで、安心しました。

こうして私の3年ぶりの里帰りはあっと言う間に終わってしまったのでした。今まで何度もロンドンには行きましたが、今回は短い日程の中に楽しい思い出が一杯つまった今までで一番楽しい里帰りだったことは間違いありません。私を暖かく迎えてくれたDalley家の人々、留守中にゃんずの世話をしてくれた両親、良い子でお留守番していてくれたにゃんず、そして快くお休みをくれた職場の同僚の皆さんに心から感謝しています。そして、また来年も必ず行くぞ!と今から心に決めている私なのでした。(職場の皆様、来年もお休みよろしく!)



おしまい



いたずらお兄ちゃん
スーツケースの中にあったおみやげのスモークサーモンの
匂いを嗅ぎつけてすかさず頭を突っ込むお兄ちゃん

Last Updated: 2003.2.2