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A- ( みゆき♪)
私の場合は、最初の肺水腫になった仔(マメ)の時は、とにかくあせってしまって、失敗した
と思っています。
呼吸が苦しそうな事ばかりに気を取られて、本当の病気の事やマメの気持ちがわかりません
でした。
それで、入院させて酸素室に入れてもらい、肺の水を何度も抜いてもらいました。
だけど、目も開かない時に捨てられたマメは、私を母猫だと思って育ち、入院させられた事で、
生きる気力を無くしました。
甘えん坊だったマメは、裏切られた捨てられたと思ったらしく、病院のケージの中で、見るも無残
な無念の表情で息絶えました。今でも、後悔しています。
それで、次に肺水腫になったトラオの時には、入院させたくありませんでした。
そして、考えついたのが、自宅に簡易酸素室を作って看病する方法でした。
酸素を吸わせたからといって、延命効果が有るとは思えませんし、
条件によっては、作れない方も多いかもしれませんが、参考になる方もおられるかと思うので
図解をしてみます。(※写真はClickで、拡大画像が見られます)
【1】使用するキャリー
(▲Clickで、大きい画像を見る)
使ったのは、この
大型犬用の輸送キャリーです。
かなりゆとりが有ると思います。
【2】猫が入っている状態です。
(モデル:ガブ=5キロ前後;オス;標準くらいの大きさ)
(▲Clickで、大きい画像を見る)
寝る場所を確保するために、板を買って中に吊り、
上に平らな猫ベット、下に猫トイレを置いて、手前に水や餌も置けます。
【3】その他、必要な材料
(▲Clickで、大きい画像を見る)
・『アクリル板』:横の窓と手前のドアにつける。それぞれの形に切り抜き、ビニールテープで固定
・『棚用木板』:横幅にあわせて切る。「?」形の金具をつけ、紐で窓の金具に縛り付ける
・『幅広ビニールテープ』:隙間に貼る。伸びるので、曲がってる場所にも使える
コードを巻くのに使う絶縁用の透明な幅広のビニールテープを使用
キャリーの隙間や、アクリル板を止める時などに便利
・『テーブルクロス用の厚手の透明なビニール』:ケージをすっぽり覆う
切り売り。ふつうのビニールを使うと、猫がツメで
破いてしまうので、穴が開きにくい、厚大なもの
【4】
(▲Clickで、大きい画像を見る)
【5】
横の窓にアクリル板を貼り付け、
ドアにもアクリル板を貼り、
キャリーに継ぎ目や隙間をテープで貼ったら、次に全体をビニールで覆います。
(ここからは、同じ形の小さいキャリーで説明します。
写真のキャリーをもっと大きい犬運送用キャリーと思って見てください)
【6】ビニールを下に敷きます。
片方をくるっと↓上にのせて、
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【7】もう片方も、上にのせて、↓テープでしっかり貼り付けます。
(▲Clickで、大きい画像を見る)
【8】そして、後ろも包装紙で包むような感じにして、テープでしっかり貼って止めます。
見やすいようにガムテープを使いましたが、幅広ビニールテープの方が、伸びるので曲線にも
なじみます。
後ろ↓から見たところです。しっかり貼ってください。
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【9】ドアの上に、↓別のビニールを貼り付けます(カーテンがわり)
(▲Clickで、大きい画像を見る)
カーテンをめくると↓こんな感じ。
(▲Clickで、大きい画像を見る)
・ドアにアクリル板を貼っても、開け閉めするための隙間が必要です。
・酸素を細いホースで入れますが、出口もないと困ります。
・が、あまり隙間から酸素が出て行くのもどうかと思われます。
以上のような理由から、カーテンをつけました。
酸素は、獣医さんの所に酸素を届けている会社にお願いしました。
人間の在宅介護用の酸素をボンベで、配達してもらいました。
夜店の風船屋さんが使っている黒い細いボンベと同じ形です。
酸素は火気厳禁で安全のために、庭にボンベを立てて置き、居間の換気扇の隙間からホース
で部屋の中の簡易酸素室まで入れました。
予備の酸素ボンベも庭に並べたので、大げさな感じでした。
症状によって違うと思いますが、トラオの場合は一本で23時間使えました。
夜中でも、ボンベ交換のために起きて、庭に出て重いボンベを動かしました。
酸素の流れる量を調節する器具(病院のベットの枕元で.。o○してる水が入った透明な装置
みたいな物)は、ただで貸してもらえました。
偶然ですが、酸素を配達する会社の担当の人が、捨て猫を拾って飼っている人だったので、
無理を聞いてもらえました。
猫仲間って良いです。
もう4年以上前なので、今では、もっと良い方法があるかもしれません。
ボンベではなく、酸素を発生させる装置も有るようです。
獣医さんに相談してみると良いと思います。
それから、
くれぐれも火気厳禁なので、暖房器具は中に入れられないので、寒い時期には部屋全体を
暖めるしかないです。
暑い時期には、蒸れてしまうので、エアコンが必需品です。