著作権
Copyright

今日のように、デジタル化が進むと、写真家のみならず、一般の人々が撮影し、HPにアップされた画像も、誰でも簡単に入手する事が可能になり、その無断使用による著作権が、侵害される恐れがある。また、実際に無断に使用されていても、著作権に対する認識が弱く、事実上、著作権フリーの状態になっているケースが、あるように見うけられる。
 
 ホームページ上で気に入った写真を見つけ、自分のパソコンの壁紙に設定するような、個人的使用については、とりあえず問題ないが、それを無断でポストカード等に使用し、自分以外の多数に郵送、配布するような場合は、著作権の侵害に注意する必要がある。
この場合、撮影者(著作権者)に使用の許可を得た場合でも、使用者は、クレジット(写真の作者が容易にわかるような表示)を表示する配慮が必要であろう。著作権法第48条で作者名を、明示しなければならないという、出所の明示の規定がある。
 
 また、写真そっくりの絵を書いて、それを使用する場合、著作権法の複製権の侵害や、二次使用にあたる場合があるので、注意が必要である。
 もし無断使用をして補償金を求められた場合、通常の使用料金の数倍は覚悟しておいたほうがいい。罰則としては、第119条に、著作権者人格権、著作権、出版権、または著作
隣接権を侵害したものは、三年以下の懲役、または百万円以下の罰金に処せられる。
 
 なお、詳しくは、JPS 日本写真家協会が発行している、写真家のための著作権ハンドブックを参照されたい。契約や、モデルリリースについても触れている。

ホームページに使用している画像、文章、イラストに限らず、ホームページ全体もしくは一部をダウンロードし加工をするなども、複製権の侵害に注意が必要である。(著10条1項9号)
また、他のホームページに無断でリンクを張ることは、単にそのページにジャンプするにとどまり、その情報を、複製したりするわけではないので、著作権の侵害にはあたらないと解され、リンクを張るには当方の許可が必要ですといったような文言があったとしても、それは法律的には意味のないものと考えられるようである。(社)著作権情報センターによる