先週に引き続き、現在私の最もお気に入りの番組「プロジェクトX」で、中国残留孤児問題を見た。
中国の養父母への感謝の念を抱きつつも、祖国の両親に会いたいという、孤児の一途な想い。
文革の時に、鬼の国、日本の子供をなぜ引き取ったと迫害されたなかで、必死に孤児を、我が子として守り、老後になった今、孤児と離別することを恐れ、孤児の両親との再会を不可避と思いつつも、対面に反対せざるを得ない養父母の切実な想い。
そして、満州の地に、我が子を置いてきたことへの罪悪感に苛まれ、またそれを秘して戦後を生きてきてことで、今の家族に罅が入ることを恐れて、会いたいくも名乗りでない父の、母の、苦しい想い。
三者三様の、辛くて、悲しくて、切ない想いにふれて、激しく心が揺さぶられた。彼らの心情をおもんばかると、涙が溢れる。
本当に、戦争は、絶対にしてはならない。
もちろん、戦争に繋がるような植民地政策などの国家の歩みも、絶対に行なってはならない。
今また、「日本が再び国際紛争に、軍事的に関与し得る国家体制の確立に向けて、急速に突き進んでいる」が、なんとしても、絶対に戦争は回避しなければならない。――反戦平和への思いを、新たにさせられた。
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