-「状況と私」-

11月1日 (木)


 イスラム過激派によるとみられる米国貿易センタービルへの自爆テロと、アメリカによるタリバン・アフガニスタンへの報復攻撃。そして、テロ防止法案と自衛隊法改正など、戦後日本の歩みを根本的に覆す大事をさしたる議論もなしに成立させて参戦への道を歩み出した日本。
 そこに噴出するテロ反対の声と報復戦争反対の声、或いはテロにも反対・報復戦争にも反対の声。……深まる乖離と亀裂。不毛な対立の構図。

 ――1987年以来、「日本が再び国際的な軍事紛争に積極的且つ自主的に関与する状況の到来とその危険性」を訴えて、反戦平和のメッセージを行なってきたわたし自身の思索と言葉を、いま重ねておかなければならぬ。
 反体制を自認するも戦後左翼・革新の革命論と正義論とは異なる位相に身を置くわたし自身の反戦平和論と民主主義論を記しておきたい。



 

「八ヶ岳高原だより」