@やすさんからの質問
Q.
妻は、リリースの時に右足が(右投)真後ろに出てしまいクロスした状態になりません。私の場合意識しなくても自然に左側にクロスした形でフィニッシュするのですがどんなに身体をひねっても、取って着けたようなクロスになってしまいます。プロのフォームを見ても皆さんクロスして投げていますが、これが自然に出来る様になるにはどうすればよいのでしょうか?また根本的にクロスする必要性はあるのでしょうか?教えて下さい。
A.
リリース時に蹴り足がクロスしないことは、投球そのものには大きく影響はないと思います。私もこの質問を頂いて色々と試してみたのですが、蹴り足がクロスする要素・クロスしない要素がたくさんあって、どれが本当かよく分かりませんでした(^_^;)
結論としては、蹴り足がクロスする人はそう言うフォームである、クロスしない人はそう言うフォームであると言うことです。ただ、ハッキリ言えることが一つありまして、リリース時に腰がピンに対して斜めになっていると蹴り足がクロスし、腰がピンに対して正面を向いていると蹴り足が真後ろに出ます。やすさんが「どんなに身体をひねっても取って付けたようにクロスになってしまう」と言いましたが、やすさんの投球フォームそのものが蹴り足がクロスになるものであるために、はじめは身体をひねっているつもりでもリリースの瞬間になると腰の角度がいつもと同じになってしまっているのだと思います。
ここまでは、蹴り足がクロスすることについての理屈を話しましたが、質問の中にもあるように根本的にクロスする必要性はあるのでしょうか?
私は、絶対的な必要性はないと思います。つまり、必ずしもクロスしなくていいと思うと言うことです。以前やすさんから「どうしてうまくスライドできないの?」と質問を頂いたときの回答でも触れましたが「助走やスイングのエネルギーを無駄なくボールに伝える」ためには、しっかりとした右足の蹴りとスムーズな左足のスライドが必要です。この事を考えると蹴り足が真後ろに出ると言うことは、蹴った力を全て前方に伝えることが出来る理想的な形と言えます。
しかし、腰がピンに対して正面を向いている姿勢そのものはバランスを取る上では不安定になりがちです。平均台の上にいる場合を想像して下さい。両足を前後に開いた状態で身体のバランスを取ろうとするときは、人は無意識のうちに「斜に」構えます。これは、正面を向いていると前後のバランスは取りやすいのですが左右のバランスは取りづらくなるためで、ボウリングの場合も肩はピンに対して正面を向いている人でも腰は斜に構えてしまうものです。腰が斜に構えていると言うことは蹴り足は必然的にクロスになります。でも、脚力が比較的強くて球質もストローカー(フックやカーブではなく直球派)であれば、左右方向にバランスを崩すことは少ないので蹴り足が真後ろに出ても問題はないと思います。
殴り書きのような回答ですが納得いただけましたでしょうか? 不明なことなどありましたらまた遠慮なく質問して下さい。
Copyright © 1998-2007 bakaichidai, All rights reserved.