NEO-GEOからの移植。このころ、メガドライブやスーファミでNEO-GEOのゲームの移植が相次いだ。「餓狼」や「龍虎」などはNEO-GEOを持っていない人たちの間でそこそこヒットしたが、ひそかにこんなものまでリリースされていた。
しかも発売はEAビクター。このメーカーで思い出すのは海外スポーツゲーム。いったいEAに何があったのだろうか。しかし、さすがにEA Sportsブランドではない(笑)
さて、このゲーム。NEO-GEOの中でも今一つマイナーなので解説をちょっと。基本は野球なのだが、ホームランはセンター方向のみ、それ以外は壁があって単なるヒットと同じ扱い。フィールド上の黄色い部分はジャンプ力がパワーアップして、ホームラン性のあたりも(うまくすれば)キャッチできる。イニングが進んでいくとフィールド上に地雷が出現、これにあたった選手は吹き飛ばされてしばらく動けなくなる。プレイによってもらえる賞金で選手をパワーアップさせながら、勝利を目指す。
ルールだけ聞くと結構豪快なプレイが続出して、どんどん点が入っていきそうだが、実はそうではない。なぜか必ずボールの飛んだ先に野手がいて、たいていダイレクトキャッチされる。NEO-GEO版はコンピュータがそうだったが、メガドライブ版はどちらもそうなる。かといって「投高打低」なのかというともちろんそんなことはない。その割にバランスが取れているのはランナーの足が遅いから。
わざとなのかどうかはしらないが、そのせいでNEO-GEO版よりもバランスが取れたゲームになっている。NEO-GEO版はコンピュータばっかり点が入るゲームだったように記憶している。
ところで、このゲームと、前作(と、いっていいものかどうか…)「ベースボールスターズ・プロフェッショナル」のMVS版探してるんだけど、どこかに売ってないかなぁ。あれば安いんだろうけど…。