Beavis and Butthead

販売:Radical Entertainment

「It's cool…」

洋楽通の人ではおそらく知らない人はいないであろうMTVSkyPerfecTVや、ケーブルテレビで見られる環境があった、という人も多いだろう。Music Televisionの略だけあって音楽番組オンリーのテレビ局であるのだが、その中で異彩を放つアニメ番組が「Beavis and Butthead」(ビーヴァス・アンド・バットヘッド)である。ビーヴァスとバットヘッドの悪ガキ二人(MettaricaとかAC/DCなんて書いてあるシャツを着ている)がいろいろと騒動を起こすという感じのアニメ番組。「Beavis and Butthead」を知らなくても、ちょっと前の「MINTIA」というミントタブレットのCM(超Cool!というやつ)に出ていた二人、と言えば、わかってくれる人もいるかもしれない。最近よく使われる「かっこいい」とかその辺の意味での「Cool」という言葉を日本に持ってきたのはおそらくこの番組あたりが最初なのではないだろうか。最初の頃は「イカス」とか字幕が出ていたが、浸透してきたらそのまま「クールだぜ」とか出すようになってきた。余談だが、逆の意味は「Suck」。「だせぇ」と訳されていた。さて、このアニメ本編、ストーリーその他がひたすら下品である(貶してるわけじゃないよ)。MTVでは「The most dangerous TV show coming to Japan.(もっともアブナイTV番組、日本上陸。ってところか。)」なんてナレーションが入っていた。このGENESIS版にもその辺はきっちり継承されている。
スイッチを入れるとセガロゴのあとに、
Butthead 「Hey Beavis,Pull my finger(ちょっと俺の指を引っ張ってみろ)」(人差し指を出している)
Beavis   「No way.(やだよ)」
Butthead 「Come on Beavis,pull it.(いいから引っ張ってみろ)」
Beavisが指を握ると、おならの音のSE。
二人      「へへ、へへへ…it's Cool…」
という、バカなやりとりがあったのち、タイトル画面となる。このタイトル画面は、MTVのオープニングのそれに似せてある。
下品なのはオープニングだけにとどまらず、本編もかなりのものである。攻撃手段がおならだったりとか。「Beavis and Butthead」の本編を見たことがあって、これを面白いと感じた人ならば、無条件でおすすめできる。ただし、見たことのない普通の(笑)ひとにはちょっとどうかな?という感じである。できれば、先に本編を見ておくべきなんだろうが、日本でMTVの放映権を持っていた局が契約を打ち切り、オリジナルコンテンツを流す局に転換してしまったので、日本ではもう「Beavis and Butthead」を見ることはできません。(ビデオが出てるんだったか?)私は、洋楽はあまり聞かないんですが、パーフェクTVで、これのためにMTV契約してました。つまり新しい局に用はないのですぐにこのチャンネルはリストから外しました:) ところで、ゲームとしてみると、一見アクションゲーム風だが、実はアドベンチャーゲームである。いろいろアイテムとか落ちていたりするが、これをうまく使ってコンサートのチケットを手に入れる(言い忘れていたがこれが目的。オープニング見てるとわかるが。)のだ。はっきりいってすぐに分かるようなものではないのだが、うまく進むとこれが大笑いである。ネタばらしになってしまうが、ここに残しておこう。この、「Beavis and Butthead」、プレイステーションで出ているのは同名別内容。あのノリはそのままなんだろうけど、吹き替えがロンドンブーツだってやんの。おまけに関西弁しゃべるんだって。余計なことすんな。MTVでやっていた日本語字幕版はかなりいいセンスで訳していたのでこの日本語訳をやっていた人が訳して字幕つけるだけで十分なのに。プレイステーション版が出たときにもう少し安くなったら買おうかな…なんて思いつつパッケージの裏見たらそんなわけで、買う気はすっかり失せました。ロンドンブーツじゃねぇ…980円でもどうかって感じです。

<Cheats>
・ビーヴァスとバットヘッドが笑う
タイトルの顔が出てくる所でBかCを押す。
・隠しフード
バーガーワールドの左側、建物の陰。
ターボモール、コインランドリーの洗濯機の中。 ほかにも多数あり。

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