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香港と聞いて、人はどんなことを連想するのでしょうか。グルメでしょうか。1,000,000ドルの夜景でしょうか。免税店でブランド物のショッピングでしょうか、それとも、ジャッキー・チェンやブルース・リーでしょうか?ゲーマーの方は、もちろんそんなものではないはずです。かの地の凄まじいバイタリティは、ゲームの世界でも健在。一部を秋葉原のゲームショップなどでも見ることができます。たとえば、ライセンスをくそまじめに取っていたら到底実現し得ないであろう、いろいろなゲームグッズをはじめとして、よくもまぁこんなもの…、なんていうものを垣間見ることができます。さて、秋葉原のほんの一部でもこうなんだから、本場はどうなのか…。こう考えるのはごく当たり前の展開。しかし「香港」といって、抱くイメージにはネガティブなものもあります。「贋物ブランド品」、「コピーCD」。しかし、それは極一部といってもいいでしょう。それ以外にも香港の魅力はいくらでもあるはずです。いざ、香港へ、商標法や著作権法に触れない範囲で(笑)。
まずは、ツアーの選択。旅行会社に行ってもいいんですが、ここはYahoo!トラベル。ここなら家から選べるし、多数の旅行会社のプランから選択が可能です。日程、出発日時、日本での空港(成田・関西・名古屋など)、予算、ツアー内容などから検索、絞り込みをして、決定したのが「センチュリー・ハーバー指定、二泊三日、完全フリー、日本午前発、香港午後発・地下鉄フリーパス付き」というもの。ここで実体験から注意点をいくつか。
・ホテルは事前に分かるのが望ましい。
・普通の観光ならいざ知らず、街を見て歩きたいのなら完全フリー、あるいは最低1日フリーの日があるツアーが望ましい。ツアーにセットされた観光ツアーを放棄して、自由行動にすることはまずできないと考えた方がいい。これは、旅行会社がツアー料金の軽減のために、入場無料の観光地を連れまわし、最後に免税店に強制収容して、免税店側から「カモをたくさん連れてきてありがとう」のリベートをうけとる。これをツアー代金に還元するのでツアー料金自体は安く上げられる、というカラクリ。なので、何もしないツアーも、いろいろ連れまわされるツアーも、大して料金が変わらないか、むしろ何もしない方が少し高くなってしまうのが一般的。
・午前10時ごろ日本を出た航空機は、香港・赤鱲角(Chek Lap Kok)国際空港へ15時半頃に到着する。午後の便で日本を発つと、香港着は夜になってしまい、日本午後発・香港午前発のツアーでは、一日目と最終日は、全く行動はできない。ただし、日本午前発・香港午後発のツアーでも、香港到着は夕方、最終日も遅くとも13時ごろまでに空港にいかなくてはならないので、いっそのこと、「移動日」と割り切ってしまうのもひとつの手。日本午前発・香港午後発の二泊三日よりも、日本午後発・香港午前発の三泊四日か。
・地下鉄フリーパスはあると非常に便利。地下鉄フリーパス付きのツアーというのはそうそうないと思うので、現地で用意しましょう。最初に150HK$必要ですが、使わなかった分は払い戻せば帰ってきます。
申込も済ませ、とりあえず手持ちぶさたになったのでインターネットで情報収集。
・今日の為替レート
・香港の国別情報(外務省)
「香港の国別情報」のページには、アクセスした当時、「麻薬、ピストル等以外のものの持ち込み及び持ち出しについては、とくに問題はありませんが、最近では、時計、ハンドバッグなどの模造ブランド品については、チェックが厳しくなっていますので、注意をしましょう。」という表現がありました。注意をしましょうっていうのはどういうことなんでしょうか。買ってこないように注意っていうことなんでしょうか?いや、でもそうなると「チェックが厳しくなっていますので」っていうことだから、そういうことではなさそうですね。。税関に見つからないように注意ってことですか(笑)。後日アクセスしてみたら、気が付いたのか、直されていました。…外務省と税関を敵に回すといけないのでこれくらいにしておきましょうか。
個人的な話ですが、香港はこれが初めてどころか海外旅行すら初めて。過剰なまでに情報収集に走ってしまうのでした。まず、ガイドブック。定番中の定番「地球の歩き方(ダイヤモンド社)」。それに、「わがまま歩き〈10〉香港...ブルーガイド
」の2冊。「歩き方」の方は読者投稿の体験談、現地で使える割引クーポンなどが特徴。ただし、割引クーポン券は出発の前日(2000年5月31日)が有効期限なのでした…。「わがまま」の方は、先に「歩き方」の方を買った数日後に別の本屋で見つけ、「こっちの方がいいかも…」と思ってしまい、こっちも買ってしまったというもの。こちらは、地図を多用してあり、綴じ込みの地図を本から外しておけば、街中でも役に立ちます(ただし、街中で目立つように広げないこと。「自分は観光客だ」というのをアピールしてしまうと、スリなどのターゲットにされる可能性大。しかし香港はまだマシなほうか)。さらに「わがまま」は、表紙を外すと、洋書風の装丁になり、向こうで持っていても恥ずかしくない、っていうことなんでしょうか。それとも人前で広げても平気、っていうことなんでしょうか。実際にそうやってこの本を持っている人、成田で見ました(笑)。中の広告には、『皮膚に早急に滲透し体内に余分な肪脂を分解させるので・ダイエツトと美容・効果もあり皮膚の彈性を強めシワを除去することもできます。100に上ろ臨床試験の結果・九十パーセントの成功率に達しています。・長期にねたって使用すれば入体。』なんていう謎の文章などもあり、なんかかの地の雰囲気が伝わってきます(笑)。
ところで、普通、香港といったら、ブランド物のショッピングなんでしょうかねぇ?これらのガイドブックだけでは飽き足らず、市立図書館でなんかないかと探してみましたら、中国返還前のガイドブックが出てきました。古いのではしょうがないのでざっと流し読むだけにしましたが、「ワンポイント広東語講座」というコーナーが目に留まり、静かな図書館の中で笑いをこらえるのが大変でした。「幾多錢(ゲイトウチン)?」(これはいくらですか?)と、「(ペンディーラー)」(安くしてください)の項に女性の字でアンダーラインと(重要!)という書き込み。どこだか忘れちゃったけど誰かの香港旅行記のページでは、「首から電卓を下げている日本人女性を見た」なんて書いてあったなぁ、そういえば…。日本には「旅の恥はかきすて」なんていう都合のいい諺があるけど、海外旅行の場合は勘弁して欲しいものです。日本人全体の評判になりかねませんから。あと、図書館の資料に落書きはしないように(笑)。
さて、ゲーマーお勧めの香港ガイドブックというものが存在します。「香港電脳オタクマーケット 」[amazon.co.jp](クーロン黒沢著、徳間書店)がそれです。これも香港返還前に書かれた本ではありますが、このページのタイトル「ゲーマーのための香港ツアー」という点で考えると、いまのところ、これに勝る本はありません。この人の書いた本とかホームページとか見たことある人はご存知でしょうが、『さわやかインターネット 』[amazon.co.jp]にしろ、『電脳アジアコピー天国 』[amazon.co.jp]にしろ、ちょっとアンダーグラウンドなテイスト漂う文体でちょっとさすがに参考にするわけには行きませんが、これはある程度は参考になります(そういえば香港97っていう雑誌はまだあるのかな(笑))。同書には、香港の空港の両替レートは悪いが、市街地までの交通費くらいなら仕方がない。それよりもひどいのは実は成田の空港、なんていわれています。こういうことはあんまり普通のガイドブックでは述べられていないのではないでしょうか。普通のガイドブックでは、ブランドものとか、グルメとかに紙面を割いてて、電脳中心を見に行くとかそういう少数派にはあんまり役に立たないかもしれませんね。基本的な情報はもちろん必要ですが。コレが書かれたのはちょっと昔なのでフツーに書店で探すのは難しいかもしれません。でも、amazonには在庫があるみたいだし、ヴィレッジヴァンガードみたいなところならあるかもしれません。
さて、かの地では、大き目のホテルやある程度のショップでは、日本語の話せる人も多いようです。意外と向こうでも電話を使う機会というのはあるのかもしれません。あるいは、日本への連絡、また、買い出しツアーなら「あれを買ってきて欲しい」なんていう連絡を日本から受けたい人もいるかもしれません。あるいは複数人で香港に乗り込み、別行動しながら連絡を取り合いたい、なんていうときに役に立ちそうなのが、最近発売されたグローバルパスポート機能対応のCdma-One、サンヨー製「C111SA」です。空港や、エアラインなんかでも、申し込んでおけば、レンタル携帯電話みたいなのもあるようですが、レンタル料は馬鹿高いです。保証金3万円とか言われちゃいます。「C111SA」は、メイン画面から[F][9][3]で、「海外ローミング選択」の画面を呼び出して、日本・香港・韓国・アメリカと切り替えることができます。こういうことができるんなら、そりゃイリジウムは要りませんわな(笑)。それはさておき、「C111SA」(いい忘れましたが、グローバルパスポート機能に対応した端末はこれしかありません。EzWEBとか文字メールとか着メロ和音とかそういう今風の機能は付いてないので要注意です。)ならば、日本からなら、国際通話を意識しないでかけられます。そのまま090-…とかければ香港にある端末に(ローミング先を合わせておけば)そのままかかります。便利この上ない…といいたいところですが、香港にいるC111SAに、香港から電話をかけたいときは、カタログとかにはあんまり触れられてないんですが、001-81-90-…と、日本に向かってダイヤルしなきゃいけないんですよねぇ…。まぁたかだか数日のために携帯電話の機種変更とか新調とかするのもばかばかしいっていう感じですかね。私ですか?新調しましたよ、C111SA(笑)。気のせいかもしれませんが、ローミング先を日本以外に合わせておくと、電池の消耗がやや早いような気がしました。
まぁ、そこまでしなくても、コンビニでも行って、KDDのプリペイドカードを買っておくくらいならしておいてもいいかもしれません。
香港イエローページ
在香港総領事館 2522-1184
香港警察 2529-0000
香港観光協会 2508-1234
Yahoo!トラベルでは、いろいろな候補の中から、出発日や、予算などから検索して、ツアーを選ぶことができます。前にもちょっと書きましたが、ホテルなどは、前もって分かった方がいいと思います。私が選んだものはページ上に「センチュリー・ハーバー指定」と書いてありましたが、そうでなくても申し込んだ後の案内などで、ホテルの名前は分かると思います。前もって分かったからどうなるのかというと、ホテルのサービスの内容などももちろんのこと、一番重要なのは所在地です。道に迷って帰り着けなかったら困るじゃないですか(笑)。でも、これは半分本気なんです。いいホテルならば、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)や中環(Central)のいいところにあるかもしれませんが、安いツアーだとホームページ上では「一つ星、あるいは同等のホテル」なんて明言しています。辺鄙な所にあるかもしれませんよ(笑)。私がツアーで選んだ「センチュリー・ハーバー」は三つ星なんですが(五つが最高みたいです)、それでも、ちょっと中心地からは離れたところに位置していました。路面電車(トラム)が通っていたので死ぬほど不便、というわけでもありませんでしたが。下記のページで目的のホテルを探し当て、プリントアウトして持っていくといいかもしれません。これらのページは一度見ておくことをお勧めします。
centamap 香港版Mapfanみたいなページ。
香港観光協会 ホテル検索ができます。
次は香港の街について。まずは、空港を出てバスでもエアポートエクスプレスでもたどり着くのが中環(Central)でしょう。セントラル、というくらいで香港の中心地です。エアポートエクスプレスで到着するのは香港駅ですが、目と鼻の先にMTR(Mass Transit Railway。地下鉄)の中環駅があります。1,000,000ドルの夜景でおなじみ、ビクトリア・ピークもここからのアクセス。東京でいえば丸の内、といった感じの香港経済の中心ということで、ビジネス街なので観光をするようなところはあんまりありませんが、香港経済の中心というとこんな話があります。
『香港に最近立てられた中国銀行の建物は、ライバルである香港上海銀行の建物の風水に悪い影響を及ぼすような配慮がなされているのでは!?風水でいう”邪気”を送って呪いをかけているのでは!?(風水先生-地相占術の驚異・荒俣宏著)』
ちなみに香港では、紙幣を発行する権利のある銀行が3社あります。この中国銀行と香港上海銀行、もうひとつが香港渣打銀行。つまり、10HK$紙幣一つ取っても中国銀行バージョン、香港上海銀行バージョン、香港渣打銀行バージョンがあるわけです。どれも同じように使うことができますが、よく見かけるのがこのライバル2社です。香港渣打銀行バージョンは3日間で1枚入手しただけでした。この3社のデザインには共通項が一つだけあります。3社とも、表か裏のどちらかに、自社ビル!(笑)。たとえば、日本の1,000円札だとしたら、夏目漱石の代わりにこんなのが書いてあると思ってください。ちなみに、それぞれの銀行のホームページを見に行くと、やっぱりトップページで自社ビルの画像が出迎えてくれます(笑)。本来ならスキャナで撮ってお見せしたいところですが、紙幣をスキャナで撮ってたらなんか偽札作ってるみたいなんで止めました(笑)
中環の西隣は上環(Sheung Wan)。上環は、やや下町という感じ。地元民向けデパートや、雑貨屋などがあります。「ガラクタ屋台村」とでも言うべき、キャット・ストリート、印鑑横丁とも呼ばれる印鑑商人の集まる文華里(Man
Wa rei)がここ。あんまり関係ないか(笑)
東隣は灣仔(Wan Chai)。サターンの「ワンチャイ・コネクション」でお馴染み(笑)。コンベンションセンターなどが建設され、中環が丸の内なら灣仔は晴海か有明か。「風水先生」とか、「ワンチャイ・コネクション」とか、セガ系ページなので、一応強引にサターンネタを。
灣仔のさらに東が銅鑼湾(Causeway Bay)。うちと相互リンクのRickaさんが、少し前に香港に行かれていまして、そちら方面からも情報をいくつか頂きました。そのうちの一つが、銅鑼湾(というか、銅鑼湾と灣仔の中間)にある東方188商場。一言で言えば「オタクビル」だそうで(笑)。この東方188、なにが188なのかというと、ガイドブックを見ると(ここは普通のガイドブックにも載ってます)『住所:灣仔道188』とあります。意外なようでつまんないオチですな。
次は、中環から尖沙咀(Tsim Sha Tsui)、油蔴地、旺角(Mong Kok)、深水埗(Sham
Shui Po)方面へ地下鐡路荃灣線で。
尖沙咀には、有名な安宿ビル、チョンキンマンションから、香港一の豪華ホテル、半島酒店(Peninsula Hotel)まで、幅広く揃っています(笑)。ペニンシュラホテルは2,900HK$~39,000HK$というとんでもない豪華ホテルです。1HK$16円換算で、46,400円~624,000円!中環が経済の中心なら、尖沙咀は商業の中心という感じではないでしょうか。HMVや、免税店もここです。
旺角には、何をおいてもマニアは詣でなければいけない信和中心(Sino
Center)があります。そのほかにも旺角電脳中心、好景商場(Ho
King Commercial Building)があります。「香港」と聞いてすぐに思い浮かぶ、路上に張り出したネオンサインとダブルデッカーのバス、というのはこのあたり、彌敦道(Nathan
Road)の光景です。で、肝心の信和中心ですが、ガイドブックや(ここもガイドブックにも載ってるんですよ)「香港電脳オタクマーケット」には旺角、と紹介されていますが、油蔴地の方が近いのかもしれません。油蔴地の駅には「信和中心」の案内板があるのですが、旺角にはないんです。
旺角から更に北に行くと、深水埗です。ここは、マニア垂涎のリトル・アキハバラとでもいえそうな街です。電脳中心(=computer
center)が立ち並び、その活気に圧倒されます。普通のガイドブックでは深水埗は「九龍島北部その他」みたいな感じで「その他」扱いですが、ゲーマーには旺角と並んで重要です(笑)。深水埗はもうひとつ、西九龍中心という名物があります。普通のショッピングセンターではありますが、吹き抜けの中に何とジェットコースターが走っているというキワモノショッピングセンターです。「香港」と「吹き抜け」というキーワードに当てはまるのはジャッキー・チェンの「香港国際警察」だけじゃないんです(笑)。
地鐵旅程資料搜尋 地下鉄路線図。
MTR Journey Planner こちらは英語版。
さて、用がありそうな場所をチェックしたら、買い物リストの作成です(笑)。
基本的には日本で手に入らないであろう品物、ということになるでしょうね、もちろん。中国語吹き替えビデオCDなんかは、かなり面白いものが手に入れられそうです。こういう話をすると、香港だからって「どうせブートレグだろ?」とか言われてしまいそうですが(実際、「オタクマーケット」では向こうのビデオCDはみんなブートレグかのように書いてありますが)情勢は変わってきているようです。ちゃんと正規の映画会社が制作した「原装正版」(正規品のこと)がちゃんと売られているのです(探せばブートレグもあるだろうけど)。音楽CDも、面白いものがありそうです。向こうでは、日本に対する憧れのようなものを感じます。日本の文化(アニメとかゲーム、テレビ番組なんかも。)の影響を受けているのでしょう。香港は中国の一部で、以前は日本の統治を受けていた土地柄ではありますが、こと若者に関しては、日本人に対する反感というものはあまりないようです。日本への憧れもさる事ながら、中国とか韓国みたいに、そういう教育を受けていないそうです。そんなことしたら、イギリスへの反感もおぼえかねないからだそうです。しかし、その頃を知っている、ある程度の年齢の人はそういう感情を持っているかもしれないので、変な発言は控えましょう、ってそんな機会ないか。
話が脇道にそれまくりですが、向こうでは、日本のアーティストのCDも当たり前のように売っているので、日本のアーティストの香港版、なんていうのも面白いんじゃないかとか考えていました。実際、知り合いが谷村有美の香港版CD、というものを持っていまして。いや、別に中国語で歌ってるとかそういうわけじゃないんですが(笑)、ライナーもジャケットも日本のそれと何も変わらないんですが、レコード会社が「Sony
music Hong kong」なんて書いてあっただけなんですが…。
パチモン関係も面白いものがあるかもしれませんが、商標法(ニセブランド品とか)や著作権法には注意。たしかに、ファミコンの「n
IN 1」みたいなのは、秋葉原の屋台で買うよりははるかに安く上がるかもしれないけど…。とにかくこういう所は、フリーのツアーでないとまず行くことはないでしょうね。免税店強制収容のツアーだったらやってられないでしょう。免税店のアイテムには何も興味ないですからねぇ。DFSの紙袋下げて成田に降り立つっていうのもちょっと勘弁して欲しい感じです。昔は、これ見よがしに見せびらかして歩いたっていいますが…。まぁ、店側だっていやでしょう。何にも買わない客を連れてこられても旅行代理店には頭数分のリベートを払わなきゃいけないんだから(笑)。あと、「デューティフリーショッパーズは安いのかといわれたら、答えはノー」という話もあります。あ、個人的な話ではありますが、元イギリスであった香港なので、イギリス製のタバコは欲しかったんですが。去年までは日本で買えたRothmansというタバコを愛用していたんですが、去年の秋頃輸入が中止になってしまいまして…。F-1のウィリアムスにロゴが付いているくらいのメジャーなタバコだと思ってたんですが、「そんなマイナーな銘柄吸ってる方が悪い」といわれまして(笑)。Marlboroはメジャーなのになぁ…
なので、もし帰りに見つけられれば200本までは免税範囲でいけるから何とか確保できればしたいところです。
イギリスの影響といえばもうひとつ、テレビの映像形式は日本やアメリカのNTSCではなく、ヨーロッパのPAL形式。なのでビデオソフトは持ってかえってきても、そのままでは見ることができません。もちろん、DVDもリージョンコードが違うので、向こうで買って持って帰って来ても初期型プレイステーション2でもないかぎり(笑)見られません。あるいは、秋葉原の屋台で売ってるDVDみたいに、リージョンフリー化されているんでしょうか。
さて、メインの移動手段になるであろう地下鉄(MTR)ですが、前にも書いたように、「八達通(Octopus Card)」がものすごく便利です。日本の自動改札では、パスケースから定期券なりプリペイドカードなりを機械のスロットに通す必要がありますが、オクトパスカードは乗降のときに自動改札のセンサー部分にカードをあてる(白馬あたりのスキー場のリフト券にこういうのがありますな)だけで、JR東京近郊のイオカードや関西方面の私鉄カードのように、料金計算と精算が済んでしまうのです。かなり強力なセンサーのようで、パスケースから出す必要すらなく、地元民は、バッグの底にカードを置いておき、センサーの上にバッグごと置いて改札を通っていました。こんな強力なセンサー、大丈夫なんでしょうか。他のテレフォンカードとかクレジットカードとかに干渉したりしないのかなとか余計な心配もしてしまいましたが香港市民も平気みたいだし。
さて、自分の場合はツアー料金にオクトパスカードが込み(もらって帰れたわけではなく、最後に返却しました)でしたが、地下鉄駅の窓口で150HK$出せば、発行してもらえます。100HK$がデポジット、50HK$がカードの保証金だそうです。使い切れなくても払い戻しを受けることができます。また来る気のある人は払い戻さずに日本に持って帰ってきてしまうのもひとつの手。
地下鉄と並んで特色のある交通機関が天星小輪(スターフェリー)でしょう。海で分断された、中環などの香港島サイドと尖沙咀などの九龍半島サイドの間での移動が便利です(タクシー、地下鉄など海底トンネルを使う交通機関は割高です)。尖沙咀~中環線は、ほぼ絶え間なく船が出ていて、料金は1等が2.2HK$(33円)、2等が1.7HK$(25.5円)と格安。ほんの数分の船旅ではありますが、それなりにいい雰囲気です。夜は夜景の美しさも加わって、こんな料金で乗ってもいいのか、という気分になります(笑)。
余談ではありますが、今回のツアーは全日空。もちろん使用エアラインは全日本空輸なわけで、まさかぴかちう書いてあったりはしないだろうなぁとか余計な心配をしてしまいまして。まぁ、まさかあれが海外に飛んでいったりはしないだろーという結論に達したんですが…。、たとえば…シャルル・ド・ゴールあたりでコンコルドがすぐそばにいたりする状況っていうのを想像してみると、なんかねぇ(笑)。子供は大喜びかもしれないけど大人はバカにするだろうなぁ。なんて、今回同行する相手と話していたんですが、まさかあんなことになろうとは…。
海外旅行は始めてのくせに、そして、その後は予定なんかないくせに、全日空のページからオンライン申し込みでマイレージカード(笑)。今回のツアーでもらえるポイントは2,106
。特典は10,000 から。先は果てしなく長い。おまけに、後で届いた旅行の案内書の中に、マイレージカードのインスタントカードが同封されていて、申し込んだのはまったくの無意味。しかし、インスタントカードなんか使ってたら「初めて」丸出しだからまぁいいか、という結論に達しました(笑)。
届いた案内書の中には、『ジャッキー・チェンがおすすめするお勧め香港ガイド』。すっかり香港観光協会の広告塔。実はホームページも、見に行くといきなりジャッキー・チェンがお出迎えです。ブルース・リーとかだったら意表を突いてて面白いのに(笑)アグネス・チャンというてもあるぞ。残りは免税店のパンフレット、ハンディマップといったところ。これも結局『お店とタイアップガイド』といった感じ。しかも、最初めくっていきなり最初の店の紹介文にでっかく[CLOSED]って加刷してあるという…。最後に、完全フリーとはいえツアーはツアー。ツアー客の宿命、ツアー名入りのラゲッジタグとバッヂ。
こんな断り書きが書いてある。『現地係員は日本語を話しますが、日本人とは限りません』(笑)。別に、日本語話してくれればどこの人でも構わないと思うんですけど…。気にする人がいるんでしょうか?
香港は夏の時期、台風の通り道になるという。台風警報が出ると、会社・学校は閉鎖・強制帰宅・外出禁止になるという。もし、そんな目にあってはたまらない。6月という時期では大丈夫だろうけど、一応、Yahoo!Hong Kongの天気予報のページをチェック。
「成田の銀行は手数料取る上にレートが悪い」
「香港の空港もレートがよくはないが、成田よりはマシ」
なので、日本から両替していかなくても別段困らないですが、現地通貨1ドルも持たずに向こうにいるのもなんか心細いというので、とりあえず、少しだけやっておくことにしました。
結果は、1HK$=15.95円。あとおつり。細かいのは持ってないんだそうで。
もったいない。こんなところで換えなくてもいいのに…と思ったんですが、悪いことばっかりではなかったんです。換金待ちで行列しようとしたら、前に武双山と濱の嶋が!(笑)
飛行機はぴかちうではありませんでした(笑)。しかし、席が主翼の付け根。景色が半分しかない(笑)。成田~香港は約4時間。キャビン・アテンダントのおねいさんから新聞でももらって読んだり、機内食食べたり、居眠りしたり、機内放送で林家三平の落語でも聞いてたりすれば、そんなにばかみたいに退屈ということもない。座席に備え付けの機内誌を読んでいたら、機内誌の英語セクションのところにこんな記事が。
ANA's colorful "Pokemon Jet"this month serves our Tokyo - Paris [June 7] and Tokyo - London routes [June 10,14] along with flights to Washington D.C. [June 3] and Sanfrancisco. For the latest timetables and other information please check our Web site[http://svc.ana.co.jp/amu/anapokemonjet/] or call ANA reservations at [toll-free] 0120-029-333.Come fly with Pokemon!
[訳:全日空のカラフルな「ポケモン・ジェット」が今月は東京-パリ線、東京-ロンドン線とともに、ワシントンD.C.、サンフランシスコへフライトします。最新の時刻表とその他の情報はウェブサイトか予約ダイヤルへ。ポケモンとともにフライトを!]
ぴかちうも外国行くんでした(笑)。シャルル・ド・ゴール、ヒースロー、ワシントンD.C.、サンフランシスコでは、ぴかちう飛行機が見られてしまう。帰ってきてからこのページを見てみたらば、香港へ行く予定もあるようです。いいのか、こんなの海外に行ったりしても…とか思っていたんですが、ぴかちうを始めぽけもんは思ったより世界中に浸透している、という事実を後程思い知らされることになる…。
ツアーの集合場所である到着ロビー。目の前にはOK便利店(Circle K)。なんだ。成田で両替しておいてよかったか(笑)。こっちではどんなものを売っているのかを一応チェック。スポーツドリンクが6.20HK$。15.95を掛けると98.89円。日本よりも安い。ちなみに銘柄はヤクルトの「ストライカー(益力加)」。総じて日本のそれよりも安いが、エヴィアンなどの舶来のミネラルウォーターは、日本より高い。そうそう、香港は水がよくないので、ミネラルウォーターのペットボトルは必需品である。水を飲むだけではなく、歯を磨くときなどにも使う。
GIL.「あ、レジ奥にタバコ棚が。あ、Rothmansあるじゃないか。Rothmansもください。」
店員「?」
GIL.「そこの棚の、そう。タバコを。あ、それじゃなくて、その隣の。そうそう。それ。(すべてジェスチャー)」
渡されたレシートはものすごくシンプル。Rothmansは『樂富門庄包』って書くようだ。細かいのを作ろうと高額紙幣を出しておつりをろくに確認もせずに財布に入れてしまったので、いくらだったかはこのレシートを見て驚くことになる。
30ドル。
15.95×30.00=478.5円。バカ高い。しかも日本より目立つところに例の警告文。
「吸いすぎに注意しましょう」なんていう中途半端な表現じゃなくて、「煙草を吸うことは、ガンを引き起こす可能性がある」。久しぶりに巡り合えたRothmansなのに、どうにもうまく感じなかったのは久しぶりのきつめのタバコだったから、というだけではなさそうだ。タバコを吸う人間への風当たりはここ香港でも厳しい。
現れたツアーガイドは思ったとおり日本語が話せる現地人。チューヤンそっくりの風貌と話し方。マイクロバスでホテルまで送迎するという。尖沙咀を一回りして、気が付くと自分たち二人だけに。他のツアー客もまとめてということだったのだ。「航空券とホテルは日本から確保して、ガイドその他はいくつかまとめて香港側に委託する」ということだろうか。このホテルに行くのが自分たち二人だけということは、このツアーは最小催行人数ぎりぎりだったということか。
ガイド「もし、まだ両替してないんでしたら、こっちで用意してますよ。10,000円と、690HK$と交換します。」
いや、やっぱり成田で両替する必要なんかなかった。10,000円で690HK$なら、14.49円ではないか。面倒だから、これから先は15円=1HK$で計算することにする。
ガイド「もしも、なにかあったときのために私の携帯電話の番号教えておきますね。でも、その日本の携帯電話はここではつかえないですよ。」
GIL.「ふふふ。それはどうかな?そこに電話してみようか?」
ガイド「あ、電話鳴りましたね。日本にはそういうのがあるんですか。」
GIL.「ふふふ。日本から持ってきた甲斐があるってもんじゃないか。それはそうと、おれたちは、地下鉄フリー券もらうことになってるんだけど。」
ガイド「あ、そうですか。会社からは聞いてなかったなぁ。」
GIL.「いろいろごちゃまぜだと、こういうことも起こり得るわな。」
ガイド「じゃ、ホテルに着いて、荷物置いたらそのままどこかに行きますか?」
GIL.「ええ、行きますよ。」
ガイド「じゃ、荷物置いたらそのままこのバスで会社のある尖沙咀まで来てもらえますか?」
GIL.「送ってもらえるならむしろ好都合じゃないか。お願いしますよ。」
なぜか、待たされたのは旅行会社のオフィスなどではなく、免税店。来ることはないと思っていたのだが…。しかし、中を見たところで興味がないので適当にすごす。
ガイド「お待たせしました。じゃ、これです。カードの残りがいくらあるかわからないので、100HK$ずつ渡しておきますからカードに溜めておいてください。あと、使い方は…」
GIL.「ああ、わかるからいいよ。」
ガイド「そうですか。じゃ気をつけて。」
電話とこれで香港は慣れてると思われた。確実に。
ヴィクトリア・ハーバーを臨み、アフタヌーンティを飲む香港の夕暮れ…旅人はまだそこに漂っている大英帝国の香りに気づく…ほどなく、港からは『星の船』と言う名のフェリーボートが、夕闇に染まるヴィクトリア・ハーバーを出港してゆく…まるで昔と変わらぬ星空のような香港の夢の中へ…
『ジェット・ストリーム』ごっこはこのくらいにするとして、海のそばだからすこしはマシなのかもしれないけど、かなり蒸し暑い。まぁ、沖縄よりもはるかに南だから当然といえば当然だが。なによりも、天気予報がはずれてくれたのはありがたい。
とりあえず、目前のショッピングセンターみたいなビルに避難することにする。ガイドブックによると香港の冷房は強烈だという。それを体験できるかもしれない。
いろいろな現地人向けと思われるショッピングセンターのビル。地下に『兒童反斗城』(Toy's"R"us)があるのを見つけ、そこを目指すことにする。途中、ゲームセンターのようなものもあったが、ビデオゲームはなく、エレメカばかり。つまらん。
『兒童反斗城』の中身は日本のそれとあまり変わらないような気がする。もとからがワールドワイドな感じだから仕方がないのかもしれないが。なんとか香港らしいものを探してまわる。とりあえず「セサミ・ストリート」あたりの、ボタンを押すとしゃべったり動いたりするようなギミックの付いたぬいぐるみ。これ自体は日本でもいくらでも売っている。店頭にある状態で、ボタンを押して、そのギミックを試せるようになっていて、「Try it!」なんて書いてあったりするのだが、ここのそれは、ことごとく電池が切れるまでボタン押しまくられていた(笑)。
それは置いといて、香港らしいアイテムもちゃんと見つかった。「香港版モノポリー」である。地名は香港の地名が使われている。っていうか、原版であるアトランティックシティの地名をそのまま使ってるのは日本語版ぐらいなのだが。でも、モノポリージャパンって、かなりかっこ悪いよなぁ…。香港版のボードを見ると、旺角…尖沙咀と来て…一番高いいわゆる「ボードウォーク」は、やっぱりヴィクトリア・ピーク。
価格は、179.90HK$(2,698円)。そのくらいなら出してもいいけど、でかいから持ってかえるのに苦労しそう。それに、これ買うとうちのモノポリーは3セット目になってしまう。惜しいけど諦めることにする。
でも、全体的に物価自体は安い印象を受ける。タクシーのミニカーは、なんと9.90HK$(148円)。ドアもちゃんと開くのにこの値段。日本に帰ってから、トミーが香港向けに出した香港タクシーのミニカーを逆輸入して売っている店を発見。このミニカーが20台くらい買える値段でした。香港でのそれは日本のトミカとほぼ同じくらい。(この写真のミニカーは現地メーカーのようです)。
ゲームソフト関係は、ドリームキャストを見てみたところ、日本のやつばっかり…。『東京バス案内』とか香港人がやって感情移入できるのだろうか?そのほかには、ディズニー系とかのアニメビデオCDがあった。こんなところにもあるのだから、もう少し専門度の高い信和中心とかではもっといろいろ見つかるのでは…という期待に胸がふくらむふくらむふくらむ。
とりあえず、ここはこのくらいにして香港島サイドに移動することに。せっかくだからスターフェリーで対岸へ。どうせ安いからいい方の席に…2.20HK$(33円)。安い方だと1.70HK$(25円)。破格だ。船内は禁煙、および唾を吐いたりするの禁止。罰金は最大5,000HK$(75,000円)。これは地下鉄にも適用される。物価が安いんだか高いんだかわからなくなってくる。タバコは30HK$だし(しつこい)。
念のために早めにホテルへ戻ることにする。バスで送ってもらっただけだから、ホテルの所在地をはっきりさせておかないといけないし、中心から離れているのであまり夜遅いのも危険かもしれない。朝に日本を出ても、1日目はあんまりいろいろするというわけにはいかなかった。
地下鉄で上環へ移動。オクトパス・カードに預かった100HK$足さないといけない。『増値機』(Add
Value Machine)っていうのがあり、これで、カードのデポジットを追加する。50HK$だけ足してピンハネしちゃうか、とかいけない考えもよぎったが、ちゃんと100HK$追加する。
体験してみると分かるが、センサーに当てればいいというのは非常に便利。わざわざパスケースから出すこともなく、カードも使い捨てじゃないので使用済みカードのゴミも出ない。ただし、マニア向けのノベルティは作りにくいかもしれないが。あ、でも、そういうノベルティみたいなものがもしあったとしても、カードに穴があいたりしないから「使うことができる」ではないか(笑)。
駅にぴかちうとかポケモンの絵が書いてある。
全日空機にはぴかちうは書いてなかったが、まさか香港の地下鉄に書いてあるとは(笑)。どうやら、スタンプラリー的なイヴェントの真っ最中らしい。
駅の壁や柱のそこかしこにぴかちうやら、その他(名前なんて知りません)のぽけもんの絵が書いてある。駅全体は非常にきれいになっている…タバコはもちろん、唾を吐いたり、飲食すらも禁止。違反は最大罰金5,000HK$、懲役6ヶ月?これならいやでもきれいになるな…と思った瞬間、アナウンスが聞こえてきた。中国語だが、あとから英語も聞こえてきた。どうせ同じ意味だろう。
駅アナウンス「Please road clearly…Please don't give money for begger.」
「物乞いに金をやらないでください」。すごいアナウンスだ。
さて、ホテルに戻らないと。というか、戻る術を探さないと。centamapでホテルの所在地プリントアウトしておいてよかった。とりあえず、ホテルに隣接している皇后大道(Queen's
Road)を探す。その後、15分くらい歩いてようやくホテルが見つかる。
すぐそばにトラム(路面電車)の停留所。上環からこれで来られるではないか。トラムの乗りかたをあとでガイドブックで調べておこう。
トラムは…えーと、一律2HK$(30円)おつりの用意はない。すべての停留所に停まる。こういうことなら、何とかなりそうだ。バスとかだと、ルートの問題もあるし、降りる合図とかも心配だし。よし、次はトラムで行ってみようか。とりあえず、ホテル周辺を散歩することにする。七十一便利店(Seven
Eleven)もあったし、ちょっと買い物でも。
トラムの停留所をよく調べてみると、名前が付いてない(笑)。まぁどうせ分かったところで中国語のアナウンスがあっても聞き取れないんだから同じことだ。周りの風景を覚えておくしかない。(笑)
トラムは結構頻繁に来るみたいだ。意外と便利な乗り物かもしれない。同じカラーリングはほとんどないといっていいくらい、車体広告がバラエティに富んでおり、カラフルだ。古さを感じる路面電車に『OLYMPUS
CAMEDIA』なんていう広告が付いてたりするのがいかにも香港的。
ようやく部屋でゆっくりできる。窓からの景色はあんまりよくない。別の意味で香港的といえば言えなくもない。廊下をはさんだ反対側ならもう少しましだったかもしれない。とりあえずテレビ。テレビに出てくる漢字で意味を探るのにしばし熱中。日本語だったらカタカナで表記するようなケースでも、向こうは強引に漢字にしてしまう。
1.はそのまま『ラスト・エンペラー』。
2.は『ポパイ』。セーラーマンで水夫ですな。
3.は…「連合」を英訳すると「ユナイテッド」。だからって、どうやってこれで『マンチェスター・ユナイテッド』って読める?ちょっと端折りすぎじゃないか?
チャンネルをいろいろ変えていると、ビデオ・オン・デマンドまであることを発見。普通のペイ・パー・ビューに加えてビデオ・オン・デマンド。結構な設備だ。いくつかある中から選べるわけだが、『メッセンジャー』って最近日本でやってたあれか?
視聴料金は85HK$(1,275円)。『II』とあるのはいわゆるレーティング。『I』は、『適合任何年齢任人』(全年齢)、『II』は、『不適合兒童觀看』(児童には適さない)。ほら、ここは『III』だ。
ビデオ・オン・デマンドの他にも、メッセージが表示されたりするのだが、広東語・英語の次に日本語が書いてあり、すっかり第3国語と化していた。ところどころ間違ってたりするが(笑)。
さて、2日目。実質的にはメインの日になる。今回はトラムで移動しようかと思っていたところで、ホテルの前にシャトルバスが。行先は中環と金鐘だという。ならあれでいいか。
気のせいだろうか、バスの窓から見る限りでは、三菱車がやたらと多いような気がする…。
ジャッキー・チェンの影響大。ジャッキー・チェンイコール三菱。
ついに来た。旺角だ。まずは信和中心!これが彌敦道(Nathan Road)かぁ。彌敦道を南に行けばいいはず…あー、あったあった。
ふーん。入り口で警備員がニラミを聞かせているところ以外は、見たところ普通のビルだけど…漫画専門書店とか、ゲームソフトとか…なんか、テナントの半分ぐらいがシャッター閉じている。ちょっと来るの早すぎたかなぁ…。
建物の中は小さいテナントがいくつも入っていて秋葉原のパーツ屋の入っているビルと、ニュー新橋ビルの中間といった趣き(ローカルネタですまぬ)。とりあえず目に付いたビデオCD屋へ。
GIL.「周りへのお土産用になにか…。サムスピOVAのビデオCDか。へぇ、10HK$(150円)かぁ。安いな。パッケージの封が外れているところを見ると、中古なのかな。あとは、セーラームーンRのビデオCDが11枚組で110HK$(1,650円)ねぇ。Vol.1~11と12~21の2セットあるのか。こればらして送り付けるか。じゃ、1~11のセットもらっていこう。」
店員「(広東語のため聞き取り不能)」
GIL.「え?なに?あ、別の店員が12~21を持ってきた。これも込みで110HK$っていうことなのかな。ありがとう。で、いくら?」
店員「220。(電卓を叩いて見せる)」
GIL.「なんだ…。こっちも買ってけってことか。(笑)」
予定外の荷物が増えてしまい、いろいろ回るつもりだったんだけど、いやになってしまいました(笑)。あ、あれが例のパソコンソフト…いろいろあるなぁ。ビジネスソフトたくさん入っちゃって…なんて贅沢なCDなんだろう。でも、法的にまずいものだし、ウイルスとかの可能性もある…。で、表計算、ワープロ、グラフィックなどに混じって、同人CG集みたいなのがひとつだけ混じっているのはどうしてだ?値段は枚数で決まるので、イラストレーターもクォークエクスプレスもフォトショップも同人CG集も同じ値段(笑)。
ところで、街を走っている車って、バスとタクシーがかなりの量。香港っていうのは狭いし、天気予報といっしょに空氣汚染予報っていうのがあるくらいで、香港政庁としては、車を増やしたくないらしい。だから、トラムとか地下鉄が便利になっているし、自動車取得税がその車の値段の100%、つまり同額の税金がかかってしまうんだそうで。だから、車を所有するのは結構大変なことのようです。
写真には撮れませんでしたが、ペニンシュラの前にフェラーリがいるのも目撃しました。いったいいくらかかってるんだろう…?
さて、信和中心のすぐ南の角を東に折れて少し…。ここが噂に名高い好景商場。どんな噂かはこの際置いといて、とりあえず中に。
お、入ってすぐにゲームの店が。先週出たばっかりのドリームキャスト版『サクラ大戦』をデモっている。DC版『レンタヒーロー』も売っている。まぁ、別にここで買う必要はないが…。とりあえず『デッドオアアライブ2』を探そうか。えーと、398HK$(5,970円)か。他も当たってみよう。ちょっと奥の方に行ってみるか。うわぁ…。エロビデオCD専門店…。『四級片』っていうのは『レーティング4』っていうことか…『レーティング3』よりもすごいぜ、ってことか、あるいは…日本に持ってかえるとおこられちゃうタイプの…。おっと、プレイステーションの例の品もあるな。『グランツーリスモ2』日本語版と英語版、『クラッシュバンディクーレーシング』の英語版、『ジャッキーチェン・スタントマスター』っていう謎のゲーム…、『ミスター・ドリラー』って日本で出てたっけ?とにかく、これが一枚30HK$(450円)、5枚で100HK$(1,500円)ねぇ。すごいなぁ…。しかも、料金箱が置いてあって、田舎によくある野菜の無人販売みたいなシステム。無人販売を装っているということなのか…、でも、外で見張ってるやつが店番だよなぁ…。
ここで、店の電気が消えた。
店員「(店から出ろ、出ろ、というジェスチャー)」
肩を掴まれ、背中を押されて店から追い出された。しかもシャッター閉めやがった。他の『四級片』の店とかもシャッター閉めだした…。もしやこれは、『香港電脳オタクマーケット』だかで読んだ、『警察の手入れの情報を事前に察知して店を閉める』というアレか…。まさかとは思ったけど、実際に体験することになろうとは…。「4級」は見られなかったけど(笑)面白い経験ができた。でも、この辺にいると面倒なことになりそうだ…普通の商品売ってる店に移動することにしよう。
あーいう物を扱っているところよりも、奥の方にも普通の店がある。ああいうやばい物を扱ってるようなところは奥の方でひっそりやってたりしそうなのに、関係ないんだな。この普通の店にはドリームキャストもあるようなので、いろいろ探してみたら『デッドオアアライブ2』発見。しかも348HK$(5,220円)だから、入り口付近の店より安いな。もちろん、秋葉原で並行輸入品買うよりも安い。よし、これ買って行こう。
店員「Japanese or US Version…」
GIL.「ああ、大丈夫。おっけーおっけー。のーぷろぶれむ。じゃ348HK$ね。あ、ドリームキャスト専門誌なんてのもあるのか。『DREAM WAVE』ねぇ。ソフトバンクかどこかのドリームキャスト専門誌と表紙デザインがそっくりだな。28HK$(420円)か。日本とあんまり変わらんな。まぁいいか。じゃこれももらっていこう。」
旺角にも電脳中心はあるが、電脳中心といえばやはりここ。深水埗だ。特に、高登電脳中心は、深水埗站[駅]の案内板にあるくらいメジャーな存在だ。すぐ分かるのかな…。なんて考えるまでもなく、駅を出たらすぐに看板が目に飛び込んでくる。
ここは、ハードもソフトもゲームソフトもなんでもあるなぁ。まさに電脳中心。
あ、プレイステーション2売ってる。
山積み。しかし、4,000HK$(60,000円)と来た。まったく…ここにはこんなにたくさんあるのに本国ではいつまでたっても普通に流通しないなぁ。どうなってるんだ。
プレイステーションドットコムとかで注文するのか?そんなことしても輸出禁制品に指定されたことだし、香港から注文しても送ってもらえないはずだが…と考えるまでもない。からくりは実に簡単。
あ、メガドライブもあるな…。でも、285HK$(4,275円)出す価値の有りそうなものはないな…。ジェネシスはなさそうだし。CD-ROMでないと香港人は冷たい。そういえばNINTENDO64も見かけない…。
まぁ、あんまり期待もしてなかったが…。
パソコン関連もある。好景商場とか信和中心みたいな、あからさまなコピーというわけではなさそうな感じもするが…でも、ウィンドウズ版の『ギターフリークス』なんて出てないよなぁ?これならありそうかな。『ゲッターロボ』のデスクトップアクセサリー集だって。
でも、惜しいなぁ。『ゲッターロボ』じゃなくて、『グツターロボ』って書いてある。
Warning!『グツターロボ』のディスクには、PE-CIHが潜伏しているという情報を頂きました。持っている人、買おうとしていた人、注意してください(2000-06-15)
お?『機械人大戦・GUNDOM』?『上網連線遊戲』ってなんだろう。なんかIPがどうのとか書いてあるから、インターネット対戦でもするのか?
このへんも1枚30HK$(450円)、4枚で100HK$(1,500円)ねぇ。ちょっと面白そうだけど…結局のところ、普通のソフトにウィルスなんか入ってるわけがないので、手を出さないのが無難なんでしょうねぇ。
そうそう、うちの機械、マウスの調子が悪いんだ。その辺の店でなんかあったら…。
ノーブランド品とはいえ、安い安い。ホイール付きのが45HK$(650円)?これ買ってくか。
…後から気が付いたんですが、ホイールマウスって、デバイスドライバがいるんだよな…。これ、何にも付いてなかったけど(笑)。(後日談:「Win95だと」必要みたいです。MEとかでは要りません。)
CD-Rのメディアも安い。この『CONCORD』っていうのは10枚で38HK$(570円)か。ちょっとばかり性能が心配だけど、ひとつ買っておき、別の店も物色。そこで、とんでもないCD-Rと遭遇することになる。なんか日本語書いて日本製だと思わせたいのか?
『桜井智』とか『桃井かおり』とか『桃井はるこ』とかならまだしも、『桜井かおり』って誰だろう…。しかし、そんな名前だったとしても、CD-Rの盤面に書いてあるのは不自然だ。『桃井はるこ』なら可能性はなくはないが(笑)。これは見逃すわけには行くまい。ゲイトウチン(いくらですか)?
店員「65(電卓を叩いて見せる)」
ほら、日本製を装ってるから、他より高いや。
そういえばガイドブックにそんなことが書いてあったような気がする。日本語を使うのがハヤリで、日本語をTシャツにプリントしたものを誇らしげに、(しかも、意味は分からずに)着ているけど、日本人が見ると『それはやめた方がいいよ』って言ってやりたくなるのばっかりだって。そういえばさっき、旺角のデパートの前で、『絶賛発売中!』っていうのを着てるやつが…。
ちょっとこの熱気を写真に撮っておこうか…という気分になる人もいるかもしれないが、やめておいたほうが無難。作りは立派でも、やっぱりイリーガルなもの扱っているやつらも結構いるし、そういうやつらはつねにピリピリしてるみたいだから、なんかトラブルがおこるかもしれない。ハードを売っている店を欧米人がフラッシュたいて店員ににらまれたりしてたのを目にしたし。ハードを売ってる店でそれなんだから、ソフトを売ってる店はもっとまずいに違いない(笑)
さて、ここはこのくらいにして、尖沙咀のHMVにでも行こうか…。お、道路を挟んで反対側にゲームセンターがある。
場所によってはもう『キーボードマニア』とか置いてある。日本のヘタなところよりも入荷が早いかも。入り口のところにあった『ギターフリークス』は、1プレイは…4HK$(60円)。
『ギターフリークス』は大型マシンだから高いのかも。日本では1プレイ200円の機械だから、普通の機械は2HK$(30円)くらいでできるのかな…。ちょっと中の方に入る勇気はなかったので:)
尖沙咀に行く前に、現地通貨の残りが心許ないことが発覚(笑)。どこかで両替しなければ。尖沙咀の前に旺角に寄ろう。
銀行で慣れない英語で両替をするのもいい。チョンキンマンションの両替所は場所によってはレートが良いとはいうが、治安が非常に悪いので、多額の現金を持っているのを見られたりすると、スリその他のターゲットにされたりする恐れもなくはない。成田でまとめて両替しておけば、言葉の心配自体はないがレートは最悪。
いいレートで、英語や広東語を使わずにすみ、人に会わずに両替はできないものか…。
実はできるのである。
旺角駅の改札を出たら出口の案内板を見ながら「銀行中心」をめざす。その出口を出るとすぐに「銀行中心」という建物がある。用があるのはそこではなく、そこから少し彌敦道寄りの建物の外壁。日本語の説明もあるので安心。日本円を突っ込むと両替後に上から降ってくるレシートも日本語で書かれている。
この日、試しに10,000円を突っ込んでみたら、出てきたのは684HK$。レシートによると手数料30HK$取られているから、実質714HK$。まとめて両替すれば、手数料も安く上がる。1HK$が14.005円ということになる。やっぱり成田の銀行ひどすぎ。
尖沙咀のHMV。香港のそれはどのような品揃えなのか…
入ってすぐにモーニング娘(笑)。そんなものに用はない。しかも、日本で売ってるのそのまま。香港ヴァージョンとかなら少しウケもとれるかもしれないけど…。
日本のミュージシャンの香港ヴァージョンってないかな。
『宇多田光』がある。これは香港版だ。
お、坂本龍一は日本人じゃなくてインターナショナルのところにある。さすがだな。
でも…
惜しい。『いたもとりゅういち』だ。(笑)
でも、ここにある板本龍一のCDはもってるやつばっかりだから、いいや。
林子祥(George Lam)。香港では結構メジャーらしいぞ。む?
この『活色生香』っていうCD、14曲目の『澤田研二』っていうのはいったいなんなんだ?
気になってしょうがないのでこれ買っていくことにする。75HK$(1,125円)か。
沢田研二の曲のうちのどれかなのか?
あと、普通のビデオCDも買って行こう。ここにある品ならブートレグである心配もあるまい。
原装正版(正規品)でも1枚45HK$(675円)、3枚で100HK$(1,500円)かぁ。安いなぁ。音楽CDの方が高いじゃないか。これはいい。
いくつか見繕ってみるか。えーと、『成龍』。ジャッキー・チェンか。えーと、『ラッシュアワー』と、お、『警察故事』?ポリスストーリーってところか。あ、『ポリスストーリー・香港国際警察』のことか。じゃこれも。隣の『許冠文』というのは…あ、『Michael Hui(マイケル・ホイ)』ではないか。あー、懐かしい。香港映画との出会いがこれだったなぁ。『半斤八両(ミスターBOO!)』をもらっていこう。他にもいろいろあるけど、これではきりがない。
もうだめだ。『香港国際警察』と、『ミスターBOO!』の中国語主題歌が頭から離れない…。
我地尼班打工仔、通街走糴直頭係壞腸胃…。
ホテルに戻り、さっき好景商場で買ってきたドリームキャスト専門誌を見てみる。
『櫻大戦・全台詞翻訳究極攻略』。日本語版無理矢理やってるから、こういうアドベンチャーゲームみたいなのはこういうのが必要なんだろうな。
選択13・隊長室 紅蘭問称今日還有没有事要做
紅蘭の部屋に行きたいな (就去参観紅蘭的房間巴)[紅蘭↑]
(以下略)
こんな感じで、全部日本語と、翻訳した選択肢が載ってる。確かに、サターンのリメイクではあるが、一番最後の最後まで書いてある。日本の雑誌だと、報道規制みたいなのがかかって、小出しにしかできないっていうのに、こっちにそんなものありゃしないからやり放題だ。
他にもいろいろ、すっかりゲーム雑誌ではおなじみになった、ライターが勝手にソフトの格付けをするアレや、ゲーム業界の情報など、日本の雑誌の編集方針そのまま。
こんな記事もあった。漢字でなんとなく意味は掴めるだろう。
近日網上有報導指SQUARE和KONAMI這兩間廠商的關係緊張化、原因是KONAMI在日本取得職業棒球的遊戲開發特許權、令SQUARE的PS2遊戲『劇空間職業棒球』不能如推出、損失近十億的宣傳費、而旦更不積極和SQUARE談判、令該作的發售日未能落實。SQUARE方面為了報復、一方面拒絶KONAMI在新作『DDR3RD+』中使用『FINAL
FANTASY VIII』主題曲「EYE ON ME」、男外更把大作『FINAL
FANTASY IX』提前在7月7日推出、籍比對KONAMI於7月6日和7月13日推出的兩款運動遊戲造成打撃。
看來兩者今後會勢水火、其實在KONAMI交惡的廠商在近年越來越多、皆因KONAMI不斷争取遊戲的專利權、如職業棒球遊戲及音樂遊戲等、最近更向職業高爾夫球遊戲入手、已順用取得有關遊戲的專利。如此行為反映出KONAMI決心龍斷遊戲界、最諷刺的是KONAMI認為這様故是了遊戲界發展。事實上專利權除了扼殺其他廠商的開發空間外、根本不會有任何正面的貢獻、希望日本政府會注視這個問題。
日本政府に、とまでは言わないまでも、確かに何とかしてほしい問題ではある。遊戲界發展のためにも。
ここで、ガイドからメッセージが。『明日は11時半頃にロビーにいてください。』。
なんてことだ。3日目もほとんど時間がないじゃないか。
この街にいられるのも、あとすこし…。電脳街とかはともかく、普通の街も見ておかないと(笑)。トラムで上環の方に行くことにしよう。
距離に関係なくたったの2HK$(30円)でいいんだからありがたい。もっと活用すべきだったか。
しかし、9時半ではデパートもやっていない。とりあえず麥當労(マクドナルド)の朝定食でも。これは日本とほぼ同じだ。カウンターの向こうにいるのがおねいさんではなく、おばちゃんなのを除けば。では、ソーセージマフィンのセット。ドリンクはコーヒーで。
テイクアウトかどうか、という向こうの英語が聞き取れなかった以外は特に問題はなし(それが問題じゃないのか)。コーヒーにカロリーハーフの砂糖とミルクが二つづつ付いている。意味がないではないか(笑)。日本のマクドナルドは、食べおわったら自分でトレイその他を片づけなくてはならないが、香港では片付け専任のクルーがいる。なので、香港人は食べおわったらその場にトレイその他を放置して出て行く。片付けるクルーがいるから放置していくのか、みんな片付けに協力的でないから専任のクルーを置かなければならないのか、どちらが先なのだろう?
そんなことを考えつつ、10時のオープンにはまだ間がある。その辺の雑貨店みたいなのに入ってみるか。
『ワトソンズ』か。とりあえずは薬屋なのかな?そうだ。ビデオCDとかばっかりじゃなくて、普通のスーベニも買っていくかな。とりあえず、虎標萬金油(Tiger
Balm)をひとつ。
しかし、ここはいったい何の店なんだ?ぬいぐるみとかバービー人形みたいなのも売ってるし…。
あ、また香港版モノポリーが。諦めがついたと思ったけど…また欲しくなってきた…。
しかし、やっぱり大きいので持って帰るのが…。泣く泣く諦めることにする。
あとは、スーパーとかも見てようか。
『出前一丁』がすごいな。カレー味、XO醤海鮮麺、牛肉麺…日本に無い物ばっかりだ。この辺も買ってってみるか。
レジ脇になにやらリーフレット。キャドバリーのチョコレートでプレゼント、というものらしい(笑)。
いけない、そろそろ戻らないと…。今度来ることがあったらその時はもう少し日程に余裕が欲しいな…。
よし、じゃ最後に、ホテルのすぐ近所にあったビデオCD屋に寄ってシメとしたい。現地通貨残しても仕方がない。
ここは、非常に小さい店ではあるが、ビデオCDの専門店。HMVとはまた違った品揃えという感じ。おや、『頭文字D』だって。こういうのもいいか。あとは…。おっ、『砲彈飛車』(キャノンボール)か、これもキープ。おや、『末代皇帝溥儀』(ラストエンペラー)もいいな…。3枚100HK$(1,500円)だから、この3枚で行くか。でも、『頭文字D』、なんで文字が鏡文字なんだ?『メッセンジャー』のVCDもある。ホテルのビデオ・オン・デマンドはこれだな?
全然時間に余裕がない…。まぁ結局のところ、空港には余裕を持っていかなきゃ行けないからしかたがないが。
ガイド「お待たせしました。
GIL.「じゃ、オクトパスカードを返さないと。」
ガイド「あ、はい。じゃ、これからタクシーで香港駅にいって、そこからエアポート・エクスプレスで空港まで行きましょう。」
オクトパスカードは非常にありがたかった。便利だったし、なんだかんだで50HK$くらい浮いただろうか。
香港のタクシーは日本のお下がり。車はほとんどがセドリックやクラウン。この時乗った車の後ドアには、『ドアーは自動で開閉しますので、開閉は乗務員にお任せください』というシールがそのまま残っていた。
ガイド「どうでした?ピークで夜景は見ましたか?」
GIL.「…。」
ガイド「香港は、どこを見てきましたか?」
GIL.「えーと、だいたい彌敦道沿いに、深水埗、旺角、尖沙咀、あと中環とか。トラムとかも使って。」
ガイド「香港は何度目ですか?」
GIL.「いや、初めてですよ。」
ガイド「あれ、そうなんですか?」
ピークを見てない、特に観光地でもない深水埗とかに行っている。トラムまで使っている。やっぱり香港リピーターだと思われていた。
GIL.「お、降りるとすぐにエアポートエクスプレスのスーベニが…。」
ガイド「空港では、なにかまだ買い物とかしますか?」
GIL.「これも欲しいけど、ほかにもまだ少しだけ…。」
ガイド「じゃ、私はこれで。」
これだけだったら、別にガイドに連れてきてもらわなくてもいいような気もするけど、まぁいいか。タクシー代とエアポートエクスプレス代出してもらったし。
とりあえず、最後に免税タバコを手に入れるという使命がのこされておる。
そこの免税店…ウインドウの中にはRothmansはなさそうだけど…
店員「ここになくてもある物もありますよ。リストを見てください。」
GIL.「じゃ、Rothmansと、555(三個五)を。」
店員「はい。では2つで200HK$(3,000円)です。では航空券を見せてください。では、これが引き換え券になります。出国手続きが終わった後、その奥で引き換えられます。」
そうか。ただここで買えちゃったら、迎えに来た人とかも免税で買えちゃうもんなぁ。航空券のチェックをした上で、出国手続きをしてもう戻れない状態にならないと現物はもらえないのか。
Rothmansはもちろん自分用に。555は周りへのお土産用に。これもモータースポーツ好きなら馴染みの深い銘柄なのだ。SUBARUのラリーマシンにロゴが書いてある。こっちははじめから日本では売ってないから、これは珍しがられる。
その後、Swatch Beatなんて物を衝動買い。だから、このページ、いちいちインターネットタイムが書いてあるんですよ(笑)
む、『取締強化実施中』って書いてある…。
係員「では、パスポートを…はい。何か申告の必要なものは?」
GIL.「いや、別に。」
係員「そうですか。では、どうぞ。」
あら、こんなもんなのか。こんなにあっさり済むとは思わなかった。
別に持ってきちゃいけないものはないはずだが…。うちの叔父さんの話を思い出してしまって。シンガポールだかタイだかに行ったときに、同姓同名の人物が国際手配されていたのだ(笑)。
とりあえず、そういうことも何もなくてよかった。それにしても、成田の銀行のひどさを再確認だ。外貨を日本円に戻すときはさらにひどい数字に。
1HK$=12.15円?はぁ…。じゃ、たとえば10,000円をHK$に換えて、すぐに日本円に戻したら8,000円くらいになっちゃうってこと(笑)?向こうに行ってる間にものすごく相場が変動したとか。まさかね。
なぜ、成田からここに来たのかというと、ビデオCDを動かす環境を揃えるため。
パソコン使って動かしてもいいんだけど、ここはハードの力を借りた方がいいと思ってね。
3DOかサターンのMPEGボードはちょっと高く付きそう。しかも今となっては入手も難しいだろう。専用のビデオCDプレイヤーなら絶対安心だろうが、それはもっと高くつくだろう。それに日本ではそんなものは特殊だ。秋葉原ならあるかもしれないが。処分品でもあれば話は別だが。
プレイステーション用のビデオCDユニットを購入。4,980円。
しかし、久しぶりの秋葉原で、なんかちょっと前に来たときと雰囲気が違っているような気がする。なんかこう、中央通りの彌敦道化というかなんというか…。飲茶の店までできてるし。
あー、帰ってきた。
普通の旅行だと『やっぱりうちが一番いいや』なんていう台詞が出がちだけど、今回はそうではないな。ぜんぜん物足りない。
では戦利品の確認…。まずはビデオCD。って持ってかえってきたのはビデオCDばっかりだけど。セーラームーンRでも…。ふむ。あははは。広東語吹き替え。
絵は何も変わらないのに、言葉が違うっていうとこんなに違和感があるもんなのか。声質なんかは、一部を除いて日本語のそれに近い声があてられてはいる。一応。裏ジャケの著作権警告がなんかすごい。
此VCD内之影片(包括但不限於聲帶)之版權持有人只准閣下將其作私人家庭放影之用、版權擁有人保留其他有關之所有一切權利。在未詳盡地列出”私人家庭放影用途”的定義下、”私人家庭放影用途”不包括在諸如會社、倶樂部、公共汽車、醫院、酒店、汽車旅館、酒巴、監獄、學校、飛機、船隻、火車、戲院等場地使用、展出、發行…(以下略)
要するに、家庭視聴用だから公共の場で流すなよ、っていうことなんでしょうけどねぇ。監獄って…(笑)
他のもかけてみよう。『末代皇帝・溥儀』は…あ、これは、英語そのままで広東語字幕だ。ちなみに、MPEG1でエンコードすると、CD1枚に収まるのはおよそ1時間という。『末代皇帝・溥儀』は、「Running time:164min.」とある。CD3枚組だ。ここで買ってきた映画物はこれ以外は2枚組。日本のCDは2枚組と言うと、よくある厚いケースになってしまうが(ラスト・エンペラーはこのケース)、他の2枚組CDは、1枚物と同じ厚さのケースに、2枚収まるようなケースに入っている。
香港映画は?『半斤八両』と『警察故事』は…北京語と英語の字幕で、声は…広東語と北京語の二カ国語だ。いやぁ、どちらも主題歌が懐かしいなぁ。
ん、そういうのも二カ国語っていうのか?
『砲彈飛車』も英語で広東語字幕か…、いや、広東語吹き替えだ。で、北京語と英語の字幕だな。バート・レイノルズとかロジャー・ムーアとかサミー・デイビス・ジュニアが広東語話してる。ジャケット写真がすごいな。主役はバート・レイノルズのはずだったけど…ジャッキー・チェンが一番目立ってるな。ジャッキー・チェンはどちらかというとチョイ役なのに。『主演』のところも。ジャッキー・チェン、バート・レイノルズ、ロジャー・ムーアだって。まずジャッキー・チェン。
ん?ちょっと待てよ。この字幕はどういうことだ。
どういうことだ。勝手に舞台が香港になっているということか(笑)?
あれ、『砲彈飛車』でジャッキー・チェン扮する日本人チーム(笑)が乗ってるのはSUBARUの車だな。三菱じゃないのか。
でもたしか、キャノンボール2では三菱のスタリオンに乗ってたと思うんだけどな。まぁいいか。
ところで、プレイステーションで見てたときは気が付かなかったんですが、パソコンでかけてみたら、『砲彈飛車』のオープニングで、こんな映像が。
画面の端が切れている。ビデオCDのマスタリングのときにトリミングをミスったのか?とか思ったんですが、別のシーンを見るとどうもそうではないようです。こっちの画像をごらんあれ。
雨降りの中を走行中のJ.J.(バート・レイノルズ)のチームのクルマ、というシーンなのですが、屋根があるのがわかるでしょうか。ようするに、16:9の映画館のスクリーンでは切れてしまう部分なんです。
次は『半斤八両』。いわゆる「ミスターBOO!」ってやつですが、いろいろ映画系のサイトを巡ってみたらば、「ミスターBOO!」シリーズとして認識されているホイ3兄弟の作品、『ミスターBOO!』、『ミスターBOO!アヒルの警備保障』、『ミスターBOO!インベーダー作戦(時代が知れるなぁ)』などがありますが、実は独立した作品であって関連性はないんだそうです。本題に戻りましょう。よくよく考えると、この映画、日本人は普通「ゴールデン洋画劇場」で出会っているはずです。そう。広川太一郎の吹き替えがあってこその『ミスターBOO!』です。原語で見ると魅力は半減、って感じもします。ただし、英語と広東語字幕でなんとなく意味はつかめるし、難しいストーリーがあるわけでもないのである程度理解は可能です。ただし、中国語は右から左にかかれているので注意が必要ではあります。このころは右から書いていたんですね。
『砲彈飛車』と同じく『半斤八両』も、ビデオCDへのマスタリング作業の際に、16:9から4:3へ変換されているわけです。こうすると、画面の左右は切れてしまいます。
字幕バッサリ(笑)この画面がフルサイズです。
残るは『警察故事』。日本名は『ポリスストーリー・香港国際警察』。ここは映画批評のサイトじゃないので詳しくは触れませんが、ジャッキー・チェン映画の中でもけっこうな評価のようです。『ジャッキー・チェンならとりあえずこれを見とけ』といった感じで強く勧めているところも多く見られました。格闘シーンの迫力もけっこうなもんで、主人公も敵役も、女性であろうと容赦なく痛めつけられちょっと痛々しいという感じもしないでもないですが。
さて、謎が深まる桜井かおりさん。キーワード「桜井かおり」をライコスやインフォシークに突っ込んでみる。
http://www.jhv.co.jp/avidols/S/SAKURAI.HTM
これが一番有力なんですが…。ほんとにこれなのかな。
でも、ここや、
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=2381
http://asimo.do-kids.com/robofesta/1473.htmlここ。あるいは、
http://www.miyako-net.ne.jp/agannya/personaritey-02.htm
ここに出てくる桜井かおりさんではなさそうだし…(笑)。
もうひとつ買ってきた「CONCORD」というブランドのCD-R。CONCORD
MODERN INTERNATIONAL TECHNOLOGY LTD.という大げさな名前のメーカー。とりあえずいろいろ書き込んでみた。
CD-ROMのバックアップ…ドライブが認識しない。
音楽CD…TOCの書き込みに失敗しているらしく、プレイヤーによっては2曲目以降を認識しない。なぜかプレイステーションでは認識してくれたが、音質は山間部のラジオかと思ってしまうようなありさま。
ひでぇ話しだこと。10枚38HK$(570円)という破格の品ではあったが。CD-Rディスクの盤面っていうのはフタロシアニンとかアゾとかの緑とか青とかなんだけど、このディスクは普通のCDのようなシルバー。かと思ったらうっすらと緑色はついているような気がしないでもない。色素(というか耐光剤か)ケチりやがったな(笑)。まさに安物買いの銭失い。ちなみに、桜井かおりさんのほうは、怖くて試せないでいたんですが、思い切って試してみたところ、音楽CDはまぁ普通でした。ただし、ここにおいてある『CD-R Identifier』にかけてみたら、「Concord」のほうはManufacturerが「Optical
Disc Manufacturing Equipment」、色素はフタロシアニン、「桜井」のほうは何もデータが返ってきませんでした(笑)。
音楽CD(『活色生香』林子祥)の『澤田研二』の謎は解けずじまい。しかし、11曲めの『成吉思汗』がね…。『Dschinghis Khan』(ジンギスカン)だったのだ。12曲目も同じく「ジンギスカン」の「世運在莫斯科(目指せモスクワ)」。他にも数曲外国人の名前が作曲のところにクレジットされているものがある。既存の洋楽のカバーということなのだろうか。詳しくないのでわからないが。なんでこんなの歌ってるんだ、この人は?
さて、いよいよ『デッドオアアライブ2』。ドリームキャストのふたあけて…。めんどくさい。日本に入ってきたらはやいとこあれ買おう。ふーん。まぁ予想の付いたことではあるが、声もスタッフもみんな日本人。なのになんで日本で出ないんだ。でももうどうでもいいや。手に入ったんだから。
あ、声が出るところは字幕が出るのか。
日本向けに作ったのを向こうむけにモディファイしたみたいにも見えなくもないんだけどなぁ。なんでこんなことするんだよ。エリアプロテクト反対!
ってそれが今回の結論?
ご意見、ご質問のある方、桜井かおりの正体をご存知の方、また、私が桜井かおりだという方、メールください。