ここではメガドライブの周辺機器、その他について取り上げていきましょう。本体関係はハードウェアの項で。ちなみに「価格」は目安です。
メガドライブのスト2発売の前に発売された6ボタンパッド。正式名称は「ファイティングパッド6B」といった。発売当時はスト2の発売はアナウンスされていなかったものの、当時ボタンを6つも使うゲームはスト2ぐらいしかなく、さらには「ファイティング」という名前から「スト2が出るんでは?」と噂されたりしていた。
メガドライブには別メーカーのコンパチ機がいくつかあるが、そのメーカーからもリリースされている。秋葉原あたりを良く捜せば補修部品として単体で売っているものもあった。たとえばビクターのワンダーメガ2仕様(ワンダーメガ2はワイヤレスパッドだが、2P増設用の通常の6Bパッドもある。)や、「LaserActive」ロゴの入ったパイオニアのものが一応メーカー純正品として確認されている。
価格:
500~2000円
メガドライブには2種類のACアダプタがあります。旧型のマシン用の大型のものと、比較的後期のマシン用の小型のものです。ACアダプタが専用のものになってしまうのはある程度仕方のないことですが、メガドライブのものは共通性がある程度あって融通が利きます。旧型のものは旧メガドライブと旧MEGA-CD、ゲームギアが共通で使えるのは知られていますが、後期のものはなんとメガドライブ2、MEGA-CD2、SUPER 32Xに加え、セガのデジタルカメラ「DIGIO」、さらにはKids Computer「PICO」までもが共通になっています。なので、2用のACアダプタは未だ現行商品だったりします。これがもし壊れたりしたときは「PICO」を扱っている大き目のおもちゃ屋にでも行って「PICO」用のACアダプタを調達してきましょう。
価格:
980~1500円
正式名称は「セガタップ」。3人以上のマルチプレイを行う時に使うわけだが、PCエンジンではいくらでもあったマルチプレイに適したパーティゲーム風なものは、メガドライブにはそれほどない。とりあえず、「ガントレット」をもっているなら持っていた方がいいかな?あとはむりやり多人数対応にしたようなものばかりだったなぁ。特に「江川卓のスーパーリーグCD」はマルチタップ2つつかって8人までプレイできるようにはなっているが…。今からでは単体の入手はやや難しいか。「Jリーグプロストライカー」に同梱されていたので、そっちを探した方が早いし安く上がると思われる。
価格:
500~1500円
正式名称は「セガマウス」。マルチタップと同時のリリースだったと記憶している。裏返すとトラックボールとして使え、ボールを押し込むと左クリックになる。B6サイズくらいのマウスパッドも一応付いている。
しかしこれまた対応ソフトはほとんど無い。一部のシミュレーションゲームと、「マーブルマッドネス」くらい。シミュレーションはともかく、「マーブル」の操作性はあまり良くならない。
秋葉原ではごくまれにジェネシス版のマウスを見かけることもある。購入して「スイッチ」や「スターブレード」で試してみたのだが、何とこれは日本のマウスと互換性が無い…かと思ったら雀皇登竜門は動く。これだけを見た場合、セガマウスとジェネシスマウスは別物、と考えるべきなんだろうか。しかし、麻雀ゲームを海外マウスに対応させるとはさすがはゲームアーツというべきか。
価格:
500~2,000円
メガドライブからの出力を15KhzアナログRGBやS出力に変換するアイテム。今一つはっきりしないメガドライブのコンポジット出力が非常にきれいになる。15Khzアナログを出力できるディスプレイ(たとえばX-68000のモニタとか)や、S端子を備える大画面テレビなどを持つ人は必携のアイテム。このアイテムは「XMD-2」と「XMD-3」の2種類があるが、これはメガドライブ側の端子の違いによって使い分ける。「XMD-2」はメガドライブ1の、「XMD-3」はメガドライブ2や、GENESIS NOMADのような小型になった映像出力端子に対応したもの。つまりMD1のユーザーでも32Xが付いているマシンには「XMD-3」を使う。
現在の入手はやや困難。秋葉原あたりで中古を探すくらいしか手はなさそう。
価格:
2,000~4,000円
X-68000などにも対応したアナログジョイスティック。その形状から「カブトガニ」の異名をもつ。ソフトは「アフターバーナー2」や「ギャラクシーフォース」などが対応している。定価は14,800円くらいしたのだが、サターンのリリース直前あたりに9,800円に下がっている。メガドライブとしてはそれほど対応ソフトは多くないが、X-68000なども持っているという人にはそちらでも使うという意味ではおすすめ。ハード的にコンパチといわれる「サイバースティック」はメガドライブでの使用は考えられていないので「そのままでは」使用できない。たまに無知な店員が「メガドライブでもサイバースティックは動く」と言い張る場合もあるがこれは大嘘なので信じないように。
価格:
4,000~8,000円
メガドライブ・MEGA-CD一体型のマシン「GENESIS
CD-X」のことではなく、海外版MEGA-CD、「SEGA-CD」ソフトを動かすときに使うイギリス・DATEL社のアダプター。メガドライブ1用とメガドライブ2用があり、それぞれにあわせたものを使わなくてはならない。カートリッジスロットに装着してMEGA-CDを起動すると、MEGA-CDのOSよりも先に立ちあがり、独自のローダーを立ち上げ、プログラムを読み込む。フタあけてみると、「Action
Replay」ってチップに書いてあるので、プログラムに割り込んで、カントリーコード判別処理を無視するだけなのかとおもったけど、そんなに単純なものでもなさそう。どちらかというとプレイステーションの「Pro Action Replay」の最新バージョンに近い印象。あれって海外バージョン動くようになるんだっけか?
もうひとつの効果として、ジェネシス+MEGA-CDという組み合わせが可能になるようだ。年式の古いメガドライブは、ちょっとした改造でジェネシスになってしまう(ここでは詳しく述べないが)のだが、この状態でMEGA-CDにつなぐと、
THIS IS AN NTSC-COMPATIBLE MEGA-CD FOR EXCLUSIVE USE IN JAPAN AND SOUTHEAST ASIA. |
というメッセージがでて、使うことはできない。しかし、CD-Xがついていると、そのまま立ち上がるようになる。
登場当初はほぼソフト1本分の値段だったりしたので、SEGA-CD環境導入に二の足を踏む人も多かったことだろう。しかし、その後、値段はやや下がったので入手しやすくなったものの、今は入手しづらいかな?購入時はどのマシン用かを確かめること。違っていると、
is not supported by this version of CDX PRO. |
というメッセージを拝むことになる。
価格:
2,000~7,000円
メガドライブ発売当初、前機種であるマーク3/マスターシステムのソフトとの互換性を保つために発売されたアイテム。ただし、全部のソフトが動くというわけではなく、マーク3以前のSC-3000/SG-1000のソフトは動かない。また、「F-16ファイティングファルコン」などマーク3ソフトでも数本動かないものはある。マーク3後期に発売された(「アウトラン」以降)FM音源対応のソフトも、PSGでの出力になる。ちなみに、形状の問題から、メガドライブ1以外に装着することは出来ない(あくまで「形状の問題」なので、中の基板だけ出すとかすればレーザーアクティブでもオッケー(^^;である。ただし、GENESIS NOMADでは動作不可のようだ。(参照→みほのぶるぼんさんのページ)
こちらもXE-1AP同様その形状から「カブトガニ」と呼ばれることがある(XE-1APを「カブトガニ2号」とか(^^;)。
今からの入手は非常に困難。これを探すのならこちらも入手は難しく、価格もやや高く付いてしまうかもしれないがマスターシステムを探した方がよさそう。
価格:
4,000~5,000円
7,000~15,000円(マスターシステム)
何を思ったかセガが出したデジタルカメラ。29,800円という価格は巷にあふれるデジタルカメラに比べるとかなり安く(現行の100万画素クラスだと十数万か?)、これだけみるとお買い得感が漂うが、性能もはっきり言えば値段相応。データとして得られる大きさはスタンダードモードで縦200×横320ドット。このページ内にあるイメージがこの大きさです。データ量節約優先のモードもありますが、もちろんサイズはもっと小さく、はっきり言って使い物になんかなりゃしません。
このページ内にあるイメージがDIGIOとおなじと書きましたが、これはDIGIOで撮ったものではありません。デジタルカメラ黎明期の初代QV-10です(笑)。メディアはSSFDCことスマートメディア。多くのデジタルカメラで使われているスマートメディアですが、ほかの市販スマートメディアとの互換性はないらしいです。「セガ製DIGIO用のスマートメディア以外は使用しないでください」という注意書きがあります。困ったもんですな。
QV-10 | DIGIO | |
画像サイズ | 320×200 | 320×200(*1) |
ファインダ | 液晶画面 | ファインダ(*2) |
メモリー | 内蔵フラッシュメモリ(96枚) | スマートメディア(約20枚)(*3) |
QV-10の廉価版といった雰囲気ですな(笑)接眼レンズというのはこれをつけると外観的な見栄えは悪くなるものの、ファインダーが劇的に見やすくなるというアイテム。っていうか、これが無いとまるで見えないんです(笑)(訂正:ファインダから少し目を離すと見えます。ナムコの『ゴルゴ13』を連想してください(笑)。要するに接眼レンズはこれを気にしないですむという感じ。)。ちなみにファインダーの奥は1インチ液晶モニタ(笑)なのでQV-10と同じく液晶画面といえないこともないんですが:)
これはメガドライブのアイテムじゃないが…
商品名は「パーソナルLCDモニター」。
ソニーのヘッドマウントディスプレイ。頭に装着すると目の前に52インチ見当の映像が現れる。3Dタイプのゲームで迫力が欲しいが、テレビが小さいという人にお勧め。2Dタイプのゲームではただ単に大きいだけだが3Dゲームではかなりの迫力。中でもお勧めはメガドライブでは「ナイトストライカー」。あのアーケード筐体の密閉感がよみがえってくる。部屋の電気は消しておこう(^^;。
この手のヘッドマウントディスプレイには、タカラが輸入販売している「DYNOVISOR」がある。あちらは3万前後で買えるが、断然グラストロンをお勧めしたい。「DYNOVISOR」はゲームショップなどに設置してあるのを使ってみるとわかるが、とても長時間の使用には耐えない。DYNOVISORとグラストロンの価格差はそのまま「画質」と「重量」の差である。グラストロンの重量は310グラム。DYNOVISORはその倍くらいはありそうである。画質はそれ以上に差が激しい。まったくソニーの技術には感服である。これで初期ロットの不安定さがなければねぇ(^^;。PerfecTV! チューナーはひどい目にあった…。や、まぁそれはここではどうでもいい。
グラストロンには後継機が出たようなので、初期型が安くなっている可能性がある。しかし、発売当初は要予約だったりしたほどの人気製品なのであまり期待は出来ないかもしれないが…。
価格:
55,000~85,000円